昨今話題のオーバーツーリズム解消への第一歩。人気イベントで完全予約制を実施し、大成功!
- 2019年02月05日 16:00:00
- マネー
- Dream News
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株式会社旅ジョブが運営・管理した白川郷の冬の風物詩であるライトアップイベントの完全予約制は2019年1月14日、2019年1月20日、2019年1月27日、2019年2月3日に開催しました。
完全予約制を導入するという初めての試みであったが、特に大きな混乱もなく全6回中4回を無事終了しました。
1. 白川郷が直面しているオーバーツーリズム問題
2. 初の“完全予約制”ライトアップイベント、混雑問題や住民の悩み解消へ
3. オーバーツーリズム施策が奏効、事前予約制で様々なメリットも
4. 結局は、"地域をどのようにしていきたいのか?"という議論・設計が大切
1. 白川郷が直面しているオーバーツーリズム問題
今年で33回目を迎える岐阜県・白川郷のライトアップイベントは、
住民600人弱の地域にわずか2時間のイベントに7,000 - 8,000人もの観光客(大半が外国人客)が押し寄せ、
村内混雑、交通渋滞、違法路上駐車、ゴミ・トイレ問題、住民とのトラブル、景観破壊など、数多くの問題を抱えていました。
村内で急増する観光客いわゆるオーバーツーリズム問題に対処するため、
2019年からイベントの運営・管理を株式会社旅ジョブが行う運びとなりました。
持続可能な観光への危機感から、ライトアップ委員会と弊社ではこれまでのライトアップで発生した課題をリストアップし、観光業界では類をみない完全予約制を採用することを決断しました。
なぜ弊社がイベントの運営・管理を任せて頂くことになったのか。
それは2017年のライトアップイベントで外国人対応ボランティアとして白川村と携わったことが大きく関係しています。
中華圏出身者や東洋大学の学生を25名程度を募り、全6回のイベント全てでお客様と対峙しました。
当時の様子を、CEO・藤田は下記のように語っています。
『まさに地獄絵図でした。”お客様に幻想的な風景を楽しんで頂く!”、と意気込んで臨んだ当日でしたが5,6時間ずっとクレーム処理に追われているような状況。ブラック企業と言われてもおかしくないような過酷な環境下にも関わらず、本当にボランティアの皆さんが必死に頑張ってくれた。感謝の気持ちで彼らには頭が上がりません。』
また展望台にてお客様対応をしていた同社共同創業者・松場は、
『中華圏のお客様から厳しいクレームやお客様同士のケンカなどのトラブルににボランティアの子が泣き出したり、雨の降りしきるマイナス8度の環境下で見学の終わったお客様を展望台で1時間半以上待たせてしまうなど、多くのお客様に辛い思いをさせてしまった。また展望台ではお客様が一気に押し寄せ安全管理面でも大きな課題として残ったままでした』と語っています。
【画像 http://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000189016&id=bodyimage1】
【画像 http://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000189016&id=bodyimage2】
2. 初の“完全予約制”ライトアップイベント、混雑問題や住民の悩み解消へ
このイベントを通して、
持続可能な観光の主要項目である『受け入れ側社会の幸福』、『観光客の満足度』、『観光客の健康と安全』を実現するには程遠い、と危機感を覚えた弊社ではどのようにしたら上記3条件を満たすことができるか、社内で議論を繰り返しました。
そして今回のマイカーと展望台チケットの事前予約制を実施するが現在の最適解だと判断しました。
完全予約制を導入するに先立ち、肝心要のシムテム構築に向け、最適なパートナー探しに奔走しました。
そしてユーザー数350万超、常時6,500件以上のイベント掲載のあるイベントアプリ大手のPeatixを利用し、予約申込・抽選・決済・予約者情報を一元管理できる仕組みを築き上げました。
さらに申込時に取得した来場者データを活用し、当日のガードマンやボランティアの配置などの人手不足問題にも着手しました。
Peatix Japanを利用した理由について藤田はこう語っています。
『何より先方の担当者から"一緒にイベントを良いものにしていこう"という思いがビンビン伝わってきた。そして詳細の質問にも迅速に対応して頂いた。』
3. オーバーツーリズム施策が奏効、事前予約制で様々なメリットも
迎えたライトアップ当日。
昨年までの渋滞が嘘のように物事がスムーズに進みました。
どのように変化したのかをBefore / Afterで紹介します。
・日帰り駐車場利用
2018年まで: 渋滞1~2時間が常態化、最悪のケースではライトアップ開始後も全く動かず、駐車場に入れない
2019年 : 長くても150m・10分程度の待ち時間
・展望台からの見学
2016年まで: 徒歩で上がる、我先にと押し競饅頭の騒然とした状態。上りと下りの観光客が入り乱れるなど危険レベル
2017年 : シャトルバスを導入。先着順で乗車も長蛇の列で乗車できない観光客が続出。
2018年 : 整理券配布も観光客が一斉に押しかけ現場パニック
2019年 : 事前予約のためチケットを持った方のみが整列。30分近く待つこともあったが、整然としている
・村内混雑
2018年まで: 来場者数が概算7,8000人、多いときは1万人近くに達するなど、村内人だかり
2019年 : 来場者数を3,500 - 4,000人に抑えることでゆっくりと観賞できるように
・違法路上駐車
2018年まで: 地元警察や村民が最も手を煩わせていた部分でいたちごっこ状態
2019年 : 未だ散見されるも片手で数える程度
・住民とのトラブル
2018年まで: 待ち時間が長いなどフラストレーションが溜まっていた観光客と村民が喧嘩
2019年 : 待ち時間の軽減、整然とした会場に大きなトラブルなし
1月14,20日と駐車場対応に立ち会った前述Peatix Japan・白勢氏は、
『カスタマーサポートを充実させるなど旅ジョブの事前の行き届いた配慮が当日の運営をスムーズにさせたのではないか。また弊社サービスはサービス提供言語・カスタマーサポート共に中国語(繁体字)・英語ユーザーにも対応しており、お客様の理解も早かった。ライトアップの一番の課題であった渋滞、混雑を解消するお役に立て光栄です。』
と語っていました。
白川郷を愛し、今回で30回目の来村となる台湾人写真家・チウ氏は、
『2011年から毎年ライトアップに参加しているが、以前と異なり会場内がこんなにも整然としていることに本当にびっくりした。一緒に来た友人も幻想的な風景をとても満喫していたので、完全予約制は大成功ではないか!』と満面の笑みで話してくれました。
また他の観光客からは、『友人から混雑しているとは聞いていたが、今回は美しい風景を楽しめた。展望台には行けなかったが素晴らしい!また違う季節に来てみたい』や『2年前に来た時とは違いorganizeされていて素晴らしい取り組み!』などと好評でした。
ライトアップの運営に関しては80-90%の課題を解消できた反面、新たな課題も浮き彫りになりました。
ライトアップ目的ではなく、日中の村内観光目当てに来られた方への駐車スペースが不足しているため、引き返して頂くしかないことです。
『お客様に完全予約制を認知してもらうまで時間のかかる作業だが、メディアの協力も得ながら地道にやっていくしかない。』と実行委員会・西村会長は語っていました。
その他には、副次的なプラス面もありました。
昨年までは交通渋滞によりライトアップ当日の外出を控えていた村民でしたが、今年からは特に制限しなくても良くなったことです。
そして何より予約制により、どのような可能性があるかのリスクを想定できるため、村民ボランティアの数を大幅に削減することに成功しました。
『今までの渋滞はなんだったのだろう』と村民からも驚きの声が上がったほどです。
4. 結局は、"地域をどのようにしていきたいか?"という議論・設計が大切
日本ではインバウンド市場が盛り上がりを見せる中、全国各地で外国人誘致に莫大な予算を投じています。
インバウンド市場は、地域経済を活性化させる、地域社会の再生につながる、などメリットも多々ありますが、持続可能な観光という観点から『受け入れ側社会の幸福』、『観光客の満足度』、『観光客の健康と安全』のバランスを考慮しながらデザインしていく必要があると思います。
補助金や助成金があるからといって、むやみやたらにPRばかりするよりは、
"今、ここに、来ている観光客"
にヒントが沢山あると弊社では考えています。
自分たちの現場で起きていることを正面から受け止め、どのように地域をデザインしていくかを議論して、実行していくことが今後の地方創生の課題ではないでしょうか。
表面的なおもてなしではなく、現地のプレイヤーがサービス提供に心から楽しんでいる、面白がっていることが今後の日本の観光にとって非常に大切だと感じます。
外国人旅行客となると言語の壁などはもちろん存在しますが、"心の通い合いは、言語の壁を超える"と弊社では考えています。
事実、白川郷の合掌造民宿の女将さんの大半は日本語しか話せませんが、多くの海外のお客様からも高い評価を得ています。
今回このような大変有難いライトアップ委託業務を受ける前に、ライトアップを始めた時代を知る村民の方へインタビューしました。
『ライトアップはあくまでのお客様あってのイベント。33年前のライトアップは、豪雪地帯かつ交通も不便な冬の白川村に来るお客様はほとんどいなかった。10年くらいはそんな感じだった。
少しでも多くのお客様に足を運んでもらえたら、とお汁粉や休憩スペースを提供するなど村民一体で試行錯誤し継続してきたイベントがいつしかアジア有数の人気イベントになっていった。村内には「結(ゆい)」という相互扶助の精神がある。当初のように、寒い中だがお客様が心温まるような思い出を提供できるようになったらいいのになぁ。頼むよな!』
原点回帰への道は始まったばかりです。
*写真提供: 台湾人写真家チウ
今年のライトアップは残り2回で、以下の日程で行われます。
■2019年白川郷ライトアップ 開催概要
開催日程:2019年2月11日(月・祝), 17日(日)
開催時間:各日17時30分~19時30分
開催場所:白川村荻町内
申込方法:https://shirakawa-go.gr.jp/events/lightup2019/#content-4
【株式会社旅ジョブ概要】
“旅行”“エンターテイメント”の力で持続可能な地域発展をデザインする
社名 : 株式会社旅ジョブ
代表取締役: 藤田 雄也
設立 : 2014年7月
主要業務 : 地域ブランディング、インバウンド顧客の創出・課題解決
URL: https://www.tabi-job.com
お問い合わせ: info@gassho-travel.com
【Peatix Japan株式会社概要】
「出会いと体験を広げる」をミッションとして、有志のイベントから大型フェスまで様々なシーンで活用できる、イベント・コミュニティ管理サービスを提供。
2011年にサービスを開始し、現在では会員数350万人、常時6,500件を超えるイベントを掲載、月間イベント動員数は16万人以上。日本をはじめ、アメリカ、シンガポール、マレーシア、香港等27カ国で多くのユーザーに支持されています。https://peatix.com
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