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短期間研修で介護福祉士国家試験の外国人合格者を輩出



外国人介護職向けの日本語や介護福祉士資格取得等のスキルアップ支援を手がける一般社団法人外国人介護職員支援センター(本部:千葉県市川市、代表理事 井上文二)は、今年1月に行われた第30回介護福祉士国家試験にて、昨年開講したばかりの試験対策講座の生徒、日本在住外国人介護職から合格者を1名輩出した。合格発表日は3月28日。一方、合格基準点に僅差で及ばなかった外国人介護職も3名、来年の必勝を目指している。

一般社団法人外国人介護職員支援センターの外国人向け教室「マリーアンドパートナーズ」が、昨年2月から夜間土曜コース、同7月から夜間木曜コースの2つの外国人向け介護福祉士国家試験対策講座を市川市で開催。それぞれ月3回程度の夜間2時間ずつ、一般の基礎知識講義に始まり、過去問練習、模擬テスト、直前対策等を試験日直前まで行った。フルタイム介護職として働くフィリピン人女性たちが中心。シフト調整が許す限り参加日を選んで授業に参加し、そのうちの1名が早くも今年の国家試験に合格した。
(一般社団法人外国人介護職員支援センターは平成28年に活動を始めた任意団体「マリーアンドパートナーズ」を平成30年1月に法人化した団体。)

今年も2月より木曜と土曜の2コースの外国人向け試験対策講座を開講し、現在、生徒数は約40名。同時に、フェイスブック上で介護福祉士試験対策講座や実務者研修自宅添削課題指導および日本語能力試験対策の各Eラーニングも開講。支援対象者を全国に拡げつつ、更なる外国人介護職員からの合格者輩出を目指している。

介護福祉士国家試験は昨年の第29回より実務者研修修了資格が受験要件に加わった。そのため、外国人受験生にとってもハードルが高くなった。一方、外国人が希望すればふりがな付き試験問題も配付されるようにもなった。そのおかげで、結果的には永住権等を得て日本で暮らし、介護職として活躍する外国人にとって、合格の可能性が少し高まったとも言える。しかしながら、ひらがなでの長文を正確に理解するのは難しく、日本人と同じように125問を220分で解き、正解率がおおよそ60%を超えないと合格できない。(今年の第30回国家試験の合格基準点は例年より少し上がって77点、得点率62%だった。)介護福祉士資格取得は、日本語、特に漢字が苦手な在日外国人にとってはいまだに超難関である。

日本語の漢字の読み書きや独特の文法が苦手、母国で試験勉強という習慣にも馴染みの薄い日本在住の外国人たち。当センターでは、週2時間だけの講義をいかに効率よく彼女らの自宅学習に結びつけ、合格に近づけるかを最大の課題とし、その対応策を模索してきた。今年からは、自宅復習用に月額2,000円のEラーニングも開始し、教室に通えない遠方在住の外国人たちも含めて、自宅での試験勉強を効率的に継続できるようにしている。加えて、生徒には日本語能力試験N3対策教室を無料で開催するとともに、その補講・復習用のEラーニングの無料提供も開始した。(このEラーニングはフィリピン国内で技能実習生を目指しているフィリピン人たちにも無料開放している。)また、実務者研修275時間相当の通信添削課題についても、宿題1問ずつをふりがな付きで解説するビデオ講義を配信するEラーニングも開始。(現時点では三幸福祉カレッジ実務者研修講座のみ対応中。)

お問い合わせ先:
一般社団法人外国人介護職員支援センター
〒272-0021 千葉県市川市八幡5-15-14
電話 047-713-6214
メール info@maripartners.net
HP http://caregiverjapan.org/

【画像 http://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000171085&id=bodyimage1


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