東京--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --ひびき・パース・アドバイザーズ(以下、「私ども」または「ひびき」といいます。)と投資一任契約を締結しているひびき・パース・アオバ・ファンド(以下、「HPAF」といいます。)は、株式会社巴コーポレーション(以下、「当社」といいます。)に対し、2025年6月27日開催予定の第93回定時株主総会に向けた株主提案(提案内容は以下2議案)を行いました。


当社の取締役(監査等委員である取締役及び社外取締役を除く)に対する年額300百万円以内、付与上限を251,000株とする譲渡制限株式付与のための金銭報酬債権の付与
DOE10%に相当する剰余金の配当、来期以降も同額以上の配当額を維持することを目標とすること
当社は立体構造建築を得意とする建築業を営んでおり、特に1932年に開発した「ダイヤモンドトラス」の立体構造の技術は、美しい大空間の創造を可能にし、その高い技術力を背景に、無柱大張間建築のパイオニアとして建築業界において絶大な信頼と評価を受けています。
優れた事業を誇る当社ですが、以下のような課題を抱えていることから、①当社の経営陣が株主と同じ目線に立ち企業価値向上に取り組むことが可能な体制が構築されておらず、その結果、②資本政策に対する課題に手当てがなされないまま、PBRは長年1倍を割れて推移しており、足許でも0.8倍に留まっています。(尚、本業と関係のない不動産資産を保有(税引き前未実現利益は約400億円)しており、当該不動産含み益調整後PBR(不動産時価換算後のPBR)は0.5倍と、非常に割安な状況です。)
*株価は2025年5月19日終値1,324円を基に計算。不動産の税引き前未実現利益は24/3期有価証券報告書参照
取締役報酬:当社の取締役(監査等委員である取締役及び社外取締役を除く)4名の株式の持分の合計は時価で2.0億円、時価総額の0.4%と極めて低水準且つ、報酬は固定報酬のみ
財務:当社が保有する投資有価証券(主に政策保有株式)は、総資産の約30%、純資産の約50%に及ぶ約354億円あり、2023年5月15日付「中期経営計画」のROE目標10%に対し、純粋に事業から生じる利益のみに基づく税引後営業利益(NOPAT)ベースでの25/3期ROEは3.8%
*取締役の保有株数は24/3期有価証券報告書、投資有価証券の金額は25/3期決算短信を参照。ROEは25/3期決算短信を基に、NOPATは税率30%で計算
2024年11月14日付「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について」において、PBR分母の純資産(=自己資本)が株価以上の上昇傾向にあることから、株価アップに向けた対策が大きな課題である、との認識を示されており、当社自身も過剰な純資産に課題認識を持っている中で、当社の対策が一向に進まない状況に鑑み、今回株主共同の利益の確保を目的に本提案を行うものです。
株主提案書については、以下のリンクをご参照ください。
株主提案書
株主の皆様におかれましては、株主共同の利益を向上、最大化する観点から、私どもの提案にご賛同いただき、ぜひとも、積極的な株主権(議決権)の行使をお願い申し上げます。
以上
2025年5月26日
※本コメントの英語版と本日本語版との間で齟齬・抵触等が生じた場合、別段の表記がない限り、日本語版の意味が優先されます。
※なお、今回の資料等の公開については、特定の有価証券の取得の申込みの勧誘若しくは売買の推奨又は投資、法務、税務、会計その他いかなる事項に関する助言を行うものではありません。
Contacts
ひびき・パース・アドバイザーズ
代表取締役
清水雄也
www.hibiki-path-advisors.com
info@hibiki-path-advisors.com