本研究により、老化細胞が神経障害性疼痛を引き起こすことが初めて証明されました1
ルベド独自のAI駆動型創薬プラットフォームALEMBIC™は、老化細胞を新たな治療標的として同定しました2
サンフランシスコ--(BUSINESS WIRE)--（ビジネスワイヤ） --AI駆動型の臨床段階のバイオテクノロジー企業であるルベド・ライフ・サイエンシズ（ルベド）は、老化細胞を標的とした対象を絞った細胞再生医薬品の発見と迅速な開発に注力しています。ルベドは、老化細胞が損傷と老化に伴う慢性疼痛を引き起こすことを明らかにした新たな研究のなかで、独自の創薬プラットフォーム「ALEMBIC™」に統合されたオープンソースコードを使用して老化細胞の同定をサポートしたと発表しました。1しばしば「ゾンビ細胞」とも呼ばれる老化細胞は、細胞がストレスや損傷を受けることで発生します。これらの老化細胞は死滅するかわりに炎症性因子の分泌などの変化を起こし、これが体内の炎症反応に潜在的に寄与しています。1本研究は、スタンフォード大学研究者であるヴィヴィアンヌ・L・タウフィーク医科学博士とローレン・ドノヴァン博士が主導し、最高科学責任者（CSO）のマルコ・クアルタ博士と最高技術責任者（CTO）のアレックス・ラスラヴィッチをはじめとするルベドのチームメンバーが共同執筆者を務めています。本研究は5月14日発行の権威ある査読付き科学雑誌「Nature Neuroscience」に掲載され、同号の表紙を飾ることになりました。
クアルタ博士は次のように述べています。「私たちは、加齢に伴い増加する老化細胞が慢性退行性疾患を促進することを認識していました。本研究では、マウスモデルとヒトの背根神経節組織において、神経細胞が老化細胞となり、神経障害性疼痛を引き起こすことを初めて明らかにしました。SenTeCh™ chemistry technologyを搭載した、より広範なALEMBIC™プラットフォームの一環として提供されたバイオインフォマティクス検証は、老化と神経障害性疼痛の関連性を解明するうえで重要な役割を果たしました。バイオインフォマティクス検証により、これらの老化細胞を標的とした治療法が、加齢に伴う疾患に悩む人々にとって大きな利益をもたらす可能性があるという我々の実験結果の信ぴょう性がいっそう高まりました。」1
研究について
本研究では、後根神経節（DRG）神経細胞の末梢軸索の損傷が、痛みなどの感覚障害を引き起こすことが明らかになりました。これは高齢者において高い頻度で発生しています。さらに、細胞老化は加齢と損傷の両方に共通してみられ、感覚障害の原因となっています。老化細胞を取り除くことで痛みの改善をもたらし、新たな痛みの治療法の標的となる可能性があることを示しています。1
「慢性疼痛は、特に高齢者にとってニーズが満たされていない領域となっています。本研究では、加齢が著しく老化細胞、いわゆる「ゾンビ細胞」 の負担を増やし、これが神経障害性疼痛の重症度を悪化させることが示されました。これらの知見は、老化細胞のような神経細胞を選択的に標的とすることが、慢性疼痛に対処する新しい戦略となる可能性があることを示しています」1と、スタンフォード大学医学部の麻酔学、周術期医療および疼痛医学部門の准教授であり、本研究の筆頭著者であるヴィヴィアンヌ・L・タウフィーク医科学博士は述べています。「この研究において、Rubedoチームから貴重なご支援と専門的知見を頂戴し、深く感謝申し上げます。」
ルベド・ライフ・サイエンシズについて
ルベド・ライフ・サイエンシズは、慢性加齢関連疾患の原因となる老化細胞を標的とする、革新的かつ対象を絞った細胞再生医薬品のポートフォリオを幅広く開発する臨床段階のバイオテクノロジー企業です。当社独自のAI駆動型ALEMBIC™創薬プラットフォームは、肺疾患、皮膚疾患、腫瘍疾患、神経変性疾患、線維症疾患、その他の慢性疾患進行の主な原因となる病態細胞および老化細胞を選択・標的とする、新たなファーストインクラスの小分子を開発しています。当社のリード候補薬であるRLS-1496（ファーストインクラスの疾患修飾性を持つ可能性があるGPX4モジュレーター）は、2025年春に第1相臨床試験を開始する予定であり、GPX4モジュレーターとして初めてヒト臨床試験の段階に入ることになります。ルベドはリーダーシップ・チームのメンバーを大手の製薬会社とバイオテクノロジー企業から採用し、同チームは医薬品開発と商品化の専門知識を備えた、業界のリーダーと化学、AIテクノロジー、ロンジェビティサイエンス（長寿の科学）、ライフサイエンスの初期のパイオニアで構成されています。当社は米国カリフォルニア州サニーベールに本社を置き、イタリアのミラノに支社を構えています。詳細については、www.rubedolife.comをご覧ください。
参考文献
1 .Donovan, L.J., Brewer, C.L., Bond, S.Fほか。Aging and injury drive neuronal senescence in the dorsal root ganglia（老化と損傷が背根神経節における細胞老化を促進）。Nat Neurosci (2025年)。https://doi.org/10.1038/s41593-025-01954-x
2 .データはルベド・ライフ・サイエンシズ（カリフォルニア州サニーベール94085）が保管しています。
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