2025年世界倫理・コンプライアンスプログラムの成熟度調査で、業界全体にわたるポリシーと実効性の間の重大な乖離が明らかに
ニューヨーク--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --倫理・コンプライアンス(E&C)ソリューションで業界をリードするLRNコーポレーションは、2025年倫理・コンプライアンスプログラム成熟度に関する世界レベルでの調査を発表しました。この調査は、世界中の企業コンプライアンス プログラムの現状に関する最も包括的な見解を提供します。世界的な規制環境がますます複雑になる中、この調査では、E&Cプログラムの成熟度にはばらつきがあり、企業文化の測定、管理者の説明責任、実効性確保の一貫性など、長期的な成功に不可欠な分野で重大な問題があることが明らかになりました。


LRNコーポレーションのCEOであるケビン・ミチエルセンは、「組織が、監視強化、複雑性の増大、そして急速に進化するリスクに直面する中、企業のE&Cプログラムの強靭さと洗練度が真の差別化要因となります。最新の調査データは取り組みの前進を示している一方で、組織に対し、特に中間管理職レベルで、倫理的行動を日常の意思決定に組み入れることが求められています」と述べています。
このレポートでは、LRN独自のプログラム成熟度評価(PMA)を使用した世界レベルのベンチマーキングと調査データからの洞察を活用し、企業文化、文書化された基準、実効性確保とインセンティブ、リスク評価、トレーニングとコミュニケーション、リソースと取締役会による監視という6つの主要分野でE&Cプログラムの成熟度を評価しています。調査では、組織が行動規範を更新し、取締役会レベルの監督を拡大している一方で、中間管理職の関与、企業文化の構築、実効性確保、リスク評価には依然として大きなギャップが残っていることが明らかになりました。
主な調査結果
企業文化の整合性が不十分: 企業の76%が毎年倫理または企業文化に関する評価を実施していますが、業績評価において倫理的行動を評価している企業はわずか31%にとどまります。「中間管理層のコミットメントが十分」と報告しているのはわずか15%の企業で、必然的にマネージャーのトレーニングと説明責任のためのリソースが不足しており、20%の企業はマネージャーに特化したトレーニングをまったく提供していません。この投資不足により、企業の価値観が実践に結び付かず、単なるスローガンで終わってしまうおそれがあります。
行動規範の頻繁な更新、低い浸透率: 組織の71%が少なくとも3年ごとに、45%が毎年行動規範を改訂しており、これは10年前の11%からは増加しています。しかし、多くの企業は依然として、これらの基準を実際の意思決定に統合し、部門や地域を問わず従業員に自分にとって重要で実践すべきもので、いつでも利用できるものとして認識させるのに苦労しています。
トレーニングと効果のギャップは依然存在:トレーニングの理解度を評価している組織は44%のみで、トレーニング後の不正行為の傾向を追跡している組織は37%のみです。多くのプログラムは、効果に基づく指標ではなくトレーニングの完了率に重点を置いているため、真の有効性を示すには限界があります。
不正行為の調査は手作業で断片化されたレベル:35%を超える組織が不正行為ケースの追跡に依然としてスプレッドシートを使用しており、部門横断的な調査チームを使用している組織は30%未満で、データの整合性、監査可能性、一貫性に関して深刻な懸念があります。
リスク評価方法における深みの欠如: コンプライアンス リスク評価に人材管理リスクを含めている組織は19%のみで、評判や倫理上の不正行為のリスクを包括的に評価している組織は3分の1にも届きません。
LRNコーポレーションのMBE兼最高顧問であるタイ・フランシスは、「従業員の指導、管理、報酬に倫理項目を組み込んでいる組織は、長期的なレジリエンスと信頼を獲得する可能性が高いです。組織は書面上では適切なポリシーを持っているかもしれませんが、中間管理職、統合システム、説明責任構造への投資がなければ、原則を実践に移すのは困難でしょう」と述べています。
2025年E&Cプログラム成熟度世界調査では、世界中の多様なコンプライアンス専門家からの洞察に基づき、レジリエンスのある価値観に基づく組織を構築するための明確なロードマップが示されています。組織は、あらゆるレベルで倫理的価値観が一貫してモデル化され、維持されるよう、管理者の説明責任を強化する必要があります。統合ツールを導入し、スピード、透明性、信頼性を高め、組織文化、トレーニングの有効性、倫理に基づく意思決定を厳密に評価してギャップを埋めることで、調査をより時代に則したものにする必要があります。
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LRNコーポレーションの報告書について
2025年倫理・コンプライアンス(E&C)プログラム成熟度に関する世界調査は、世界中の組織からのデータを追跡するLRNの10年にわたる調査および分析シリーズの最新版です。この調査は、倫理・コンプライアンス(E&C)プログラムの有効性レポート、倫理文化ベンチマークレポート、行動規範レポートなど、LRNがすでに行っている他の調査を補完するものです。これらとの組み合わせにより、LRN業界調査は、コンプライアンス プログラムの将来を形作るベストプラクティス、ベンチマーク、革新的な戦略に関する比類のない洞察を提供します。
LRNコーポレーションについて
LRNは世界最大の倫理・コンプライアンス専門企業です。世界で毎年3,000万人を超える人々を教育し、複雑な法律・規制環境を切り抜け、倫理的文化を醸成できるようお手伝いします。インク誌が選ぶ「最も成長の速い企業5000」の1社として、LRNの成長と影響は倫理的なビジネス・プラクティスの進歩における卓越性と革新に対する当社の取り組みを強めています。実用的な分析、ソフトウエア・ソリューション、教育、戦略的な助言の組み合わせは、企業が自らの価値観を、持続的で競争力のある優位性を生む具体的なプラクティスとリーダーシップ行動に作り変える支援となります。LRNは、世界で最も尊敬され成功している一部の企業を始め、2,700社を超える組織から信頼される長期パートナーです。
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