イギリス、マンチェスター--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --Codethinkは、Codethink Trustable Reproducible Linux(CTRL OS)に関するベースライン安全性評価報告書の公開を発表しました。エクシダによる評価は、CTRL OSをSIL 3 / ASIL Dまでのセーフティ・クリティカル・システムおよびミックスド・クリティカリティ・システムで使用することにおけるCodethinkの安全論証を裏付けるものとなっています。また、CodethinkのアプローチがIEC 61508およびISO 26262の両規格の要件を満たしていることを独立して確認しています。


これは、安全性、セキュリティ、性能、可用性、信頼性が重要とされるシステムでオープンソース・ソフトウェアを活用するために、防御可能かつ技術主導の手法を確立するCodethinkの戦略的取り組みにおいて、最新のマイルストーンとなります。
Codethinkの会長であるポール・シャーウッドは、次のように述べました。「私たちは、単に規格に従って認証を追い求めるのではなく、安全性・セキュリティ・信頼性を本質的に確保するためのエンジニアリングに真摯に取り組んでいます。このことは最終的に、どうすればソフトウェアが期待どおりに動作すると信頼できるのか、そして問題が発生したときに私たちの対策が本当に機能するのかという信頼に行き着きつくのです。」
Codethinkのソリューションは、当初は顧客の要望によって「安全なLinux」の自動車向けプラットフォームを開発することでしたが、現在ではオペレーティング・システムを超えて、重要なソフトウェア・スタックの統合にまで拡大しています。これによって、成熟したオープンソース・コンポーネントの再利用により独自ソフトウェアに比べてコストを大幅に削減できるだけでなく、ゼロから新たにソフトウェアを開発する場合と比べてエンジニアリング上のリスクも軽減できます。
「信頼は現代のテクノロジーにおいて根本的に重要であり、Codethinkの信頼できるソフトウェアに対するアプローチは画期的です」と、exida LLC(エクシダ)の先進システム部ディレクターであるジョナサン・ムーア氏は述べました。「Codethinkの厳格なTrustable Software Framework手法は、複雑なオープンソース・ベースのシステムにおいて安全性と保証を初期段階から組み込む方法において、新たな基準を打ち立てています。」
CTRL OSは、Codethinkが主導するオープンソース業界の取り組みである「Eclipse Trustable Software Framework」に沿って提供されており、安全認証システムのための透明かつオープンな基盤の構築を目的としています。
この評価は、セーフティ・クリティカル・システムを構築するすべての製品企業に対して、Linuxのような成熟したオープンソース・コンポーネントを安心して採用するための道筋を示すものです。Codethinkの目標志向型アプローチは、安全論証とそれを裏付ける証拠を、ソフトウェアと並行して構築・維持するということを表しています。
CTRL OSは、オープンソースが妥協ではなく、セーフティ・クリティカル・ソフトウェアの未来を支える基盤であることを証明しています。
信頼は監査だけで成り立つものではありません。自らの手で築いていく必要があります。
自信を持って出荷する準備はできていますか。まずは、Codethinkで始めましょう。
ベースライン安全性評価報告書はhttps://www.codethink.co.uk/ctrl-os.htmlからダウンロードが可能です。
業界の反応
「Codethinkによる安全性評価済みのLinuxは、ソフトウェア定義型車両の開発に必要なスピードとアジリティを実現します。これは、私たちのレベル4自動運転トラック向けプラットフォームが、最高水準の安全基準を満たすスタックを確実に、そしてより迅速に構築できることを意味します。」
— C.J. キング氏(トルク・ロボティクス最高技術責任者(CTO))
「JLRは10年以上にわたりCodethinkと協力し、インフォテインメント、コックピット、ネットワーキング、DevSecOpsなど、当社の車両に搭載する信頼性の高い高整合性ソフトウェアの開発・構築・リリースを支える専門知識を活用してきました。JLRは今後も、安全性、セキュリティ、信頼性を備えたエンジニアリング手法に基づいて安全なLinuxソリューションの開発を推進するCodethinkの先駆的な取り組みに対し、引き続き協力して取り組んでいきます。これは、Codethinkが今回発表したとおりセーフティ・クリティカル・システムやミックスド・クリティカリティ・システムにおいてIEC 61508およびISO 26262の要件を満たすものであり、私たちはこれを、将来のソフトウェア定義型車両の最適化における中核的要素と位置づけています。」
—デイビッド・ネズビットFREng(英国王立工学アカデミー フェロー)(JLRデジタル・プロダクト・プラットフォーム担当ディレクター)
「Codethinkの安全性への取り組みの始まりに関わることは、私のキャリアの中で最も意義深い章の一つになるかもしれません。大胆な問いかけから始まったものが、今では根拠のある、標準に基づいた現実となったことを目の当たりにし、非常に感激しています。」
—ウルリッヒ・カーケン氏(ロバート・ボッシュ元バイス・プレジデント)
「私たちが最初にCodethinkに投げかけたのは、セーフティ・クリティカル・システムにオープンソース・ソフトウェアを使えるのかという、ごくシンプルな問いでした。その後の取り組みは、ソフトウェアの品質、透明性、そして長期的なコンプライアンスに対する私たちの考え方を大きく変えるものとなりました。Codethinkはどう実現するかという問いに答えただけでなく、実際にそれを成し遂げたのです。今では、その成果を活用することが業界全体の課題となっています。」
—デトレフ・ツェルフォフスキー博士(イータス バイス・プレジデント)
「Codethinkの成果は、業界にとって画期的な出来事です。オープンソースおよびセーフティ・クリティカル・ソフトウェアに対するCodethinkの信頼性重視のアプローチは、ソフトウェアが今後の中核的存在となる中で、パナソニック オートモーティブのようなティア1サプライヤーにとってまさに必要なものです。私たちはこの方向性を全面的に支持しており、ソフトウェアの能力を拡大する中で、これらの取り組みを自社の製品群全体に組み込んでいくことに大きな期待を寄せています。」
— マーク・ソーントン氏(パナソニック オートモーティブ バイス・プレジデント兼ゼネラル・マネージャー)
「この成果は、透明性と協調によって、最も厳格な安全基準に対応するだけでなく、それを上回ることさえ可能であるという、私たちコミュニティの根幹となる信念を裏付けるものです。」
—マイク・ミリンコビッチ氏(Eclipse Foundationエグゼクティブ・ディレクター)
「Codethinkの成果は、信頼できるオープンソース・ソフトウェアが単なる理想ではなく、実際に構築・評価され、証明できるものであることを示しています。これは、指標、透明性、コミュニティの責任ある運営が、オープン・テクノロジーへの長期的な信頼をどのように築くかを示す、非常に示唆に富んだ好例です。」
—ダニエル・イスキエルド・コルタサール博士(Bitergia最高経営責任者(CEO)、CHAOSS理事)
「Codethinkが成し遂げたことは、現状を大きく変える出来事です。この評価により、Linuxがミッション・クリティカル・システムにおいて現実的な選択肢であることが証明され、認証取得への道が開かれました。Codethinkは既存の大手企業に対して強い警鐘を鳴らしたのです。」
—リチャード・ウィンザー博士兼証券アナリスト(Radio Free Mobile主任アナリスト)
「私たちは、信頼性の高いオープンソース・フレームワークが、産業界や保険業界におけるリスクへの向き合い方を根本的に変える可能性があると考えています。ソフトウェアのサプライチェーン全体にわたって透明性と監査可能性を高めることで、デジタル・トラストと、より強固なリスク管理における基盤が築かれつつあります。」
—ジョー・ディームス氏(National Risk Retention Associationエグゼクティブ・ディレクター)
「Codethinkの取り組みは、オープンソースが厳格なエンジニアリング手法と組み合わされることで、世界で最も安全性が求められる用途であっても、並外れた価値を生み出せることを強く思い出させてくれます。Rust FoundationはSafety Critical Rust Consortiumを支援し、安全かつセキュアで信頼できる基盤上に築かれた技術の発展へ貢献できることを誇りに思っています。」
—レベッカ・ランブル氏(Rust Foundationエグゼクティブ・ディレクター兼CEO)
Codethinkについて
Codethinkは、自動車、金融、医療、IoTなど幅広い業界において、国際規模の企業向けに重要かつ高性能なソフトウェア・プロジェクトやソリューションを提供する世界屈指のプロバイダーです。当社はイギリス・マンチェスターに本社を置き、信頼できるソフトウェアという概念を中心にソフトウェア業界の思考を切り拓いてきた先駆者であり、ソフトウェア・エンジニアリングの品質向上に取り組んでいます。
本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。
Contacts
Media Contact:
Racepoint Global for Codethink
codethink@racepointglobal.com