サッポロは、コア事業の業績不振、不適切な新中期経営計画、不十分な取締役会構成といった問題を抱えている状況にあります
3Dは、株主の皆様のご意見を参考にしながら、企業価値向上にむけて、サッポロの取締役会及び経営陣との建設的な対話を継続して参ります
株主の皆様におかれましては、サッポロの戦略、資本配分、事業構成、ガバナンス、成長機会等に関して、是非、当社に率直なご意見をお伝え下さい
東京--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 3D OPPORTUNITY MASTER FUNDの資産運用会社である3D Investment Partners Pte. Ltd.(以下、3D Investment Partners Pte. Ltd.及び3D OPPORTUNITY MASTER FUNDのいずれか又は両社を総称して「当社」)は サッポロホールディングス株式会社(2501.T、以下「サッポロ」)の大株主の一社であり、本日、サッポロ株主の皆様宛に公開書簡を公表いたしました。
以下本文
当社は、サッポロは現在、深刻なアンダーマネジメント状態にあり、潜在的能力を発揮できずに企業価値創造に失敗している状況にあると考えております。
特に、サッポロの酒類事業は、グローバルの競合ブランドの中で最も低い利益率であり慢性的な業績不振にあえいでおります。本来多大な価値を有するはずのブランド価値は、残念ながら毀損され続けております。
それにも関わらず、サッポロの経営陣は、このような酒類ブランドの価値毀損を長年に亘って放置してきました。サッポロが昨年11月に発表した新中期経営計画も、コア事業の酒類事業において競合平均の半分にも満たない目標数値を示すのみであり、酒類事業の業績不振という重要な課題の解決に真摯に向き合うものではありませんでした。
また、新中期経営計画は、不動産事業を「コア」事業と改めて定義し、競争優位性に欠ける純投資を強化する方針を示すなど、不動産事業の強化を強調する内容となっております。当社は、この不動産事業が、酒類事業の業績不振を覆い隠すものであり、また、経営陣に甘えを生じさせ、酒類事業の業績不振の放置を招くといった構造的な問題を生じさせているものだと考えております。
サッポロ及び、その株主の皆様におかれましては、これ以上、酒類事業の業績不振の継続を許容すべきではありません。特に、サッポロの現経営陣は、不動産事業により経営に甘えが生じ、酒類事業において必要な経営改革が行えていない事実を認識すべきです。
また、サッポロの取締役会は、過去の実績、新中期経営計画の内容、社外取締役の専門性、新任社外取締役候補の人選、当社とのコミュニケーションの経過に鑑みると、本来取り組むべき経営課題を解決できる構成になっているとは思えず、その適切性について、当社は懸念を有しております。
以上の様な問題を抱えているサッポロに対し、当社は、株主の皆様の率直なご意見を広く参考にしながら、企業価値の創造に向けた建設的な対話を行って参る所存です。
下記公開書簡においては、当社のより具体的な考えを述べております。株主の皆様におかれましては、是非、当社に率直なご意見をお伝えくださいますよう、お願いいたします。
書簡全文は下記リンク先にてご確認ください:
https://www.3dipartners.com/engagement/letter-to-sapporo-shareholders-jp.pdf
3D Investment Partners Pte.Ltd.について
当社は、2015年に設立された、シンガポールを拠点に日本特化型のバリュー投資を行う独立系資産運用会社です。複利的な資本成長を通じた中長期的な価値創造を投資哲学とし、長期的なリターンの達成という共通の目的を共有する経営者とのパートナーシップを重視しております。
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