「国際新都心・グローバルビジネスセンター」へと拡大・進化
~「世界と東京都心を繋ぐ新たな玄関口」として交通結節機能をさらに強化~
東京--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 森ビル株式会社(東京都港区、代表取締役社長:辻 慎吾)が参加組合員として参画し、虎ノ門一・二丁目地区市街地再開発組合(東京都港区、理事長:早津 功)が推進する「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」(虎ノ門一・二丁目地区第一種市街地再開発事業 A-1街区)が、今秋開業します。駅と街の一体的な開発で誕生する「ステーションタワー」により、「国際新都心・グローバルビジネスセンター」形成に向けて異次元のスピードで拡大・進化を続けてきた「虎ノ門ヒルズ」は、六本木ヒルズに匹敵するスケールとインパクトを誇る街として完成します。
駅と街の一体的な開発によって「交通結節機能」をさらに強化
「ステーションタワー」は、地上49階、地下4階、高さ約266m、多用途複合の超高層タワーです。東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅と街の一体的な開発によって、賑わいあふれる開放的な地下鉄駅前広場を創出し、桜田通り上には「森タワー」のオーバル広場へと接続する、幅員20mの大規模歩行者デッキを整備。地上・地下・デッキレベルの重層的な交通ネットワークを強化・拡充することによって、「虎ノ門ヒルズ」の交通結節機能を大幅に強化すると共に、エリア全体の回遊性の向上と賑わいの創出に貢献します。
東京から世界に向けて新たなビジネスやイノベーションを「発信する都市」に
「ステーションタワー」では、国際水準のオフィス、地下鉄駅前広場と一体となった商業施設、東京初進出のホテル等に加え、建物最上部には、ホール、ギャラリー、プール、レストラン等を有する拠点「TOKYO NODE」を開設。ビジネス、アート、テクノロジーなど、領域を超えて新しい価値や体験、情報を発信する舞台となります。「TOKYO NODE」の誕生によって、「虎ノ門ヒルズ」は世界中からアイデアが集まり、新たなビジネスやイノベーションを広く世界に「発信する都市」へと進化します。
六本木ヒルズに匹敵するスケールとインパクトを誇る街が完成
環状二号線との一体的な開発によって2014年に誕生した「森タワー」を起点に、「ビジネスタワー(2020年竣工)」「レジデンシャルタワー(2022年竣工)」と、異次元のスピードで拡大・進化を続けてきた「虎ノ門ヒルズ」に「ステーションタワー(2023年秋開業予定)」が加わることで、「虎ノ門ヒルズ」は、区域面積約7.5ha、延床面積約80万㎡、多様な都市機能に加えて、道路や鉄道などの交通インフラとも一体化し、六本木ヒルズに匹敵するスケールとインパクトを誇る「国際新都心・グローバルビジネスセンター」として完成します。
当社は、引き続き、虎ノ門ヒルズにおける「国際新都心・グローバルビジネスセンター」の形成を通じて、国際都市・東京のさらなる磁力向上に貢献してまいります。
異次元のスピードで拡大・進化を続ける「国際新都心・グローバルビジネスセンター」
「虎ノ門ヒルズ」における都市づくりは、2014年竣工の「森タワー」が起爆剤となり、「国際新都心・グローバルビジネスセンター」の形成に向けて大きく動き出しました。以降、「虎ノ門ヒルズ」の各プロジェクトがそれぞれ国家戦略特区事業に指定されたことも後押しし、約9年という、都市再開発事業としては異例のスピードで拡大・進化を続けてきました。
2020年には、大企業の新規事業創出を目指すインキュベーションセンター「ARCH」や、東京中の名店26店が集結する「虎ノ門横丁」を擁する「ビジネスタワー」が完成。オフィスには国内外から多くの有力企業が集まり、「ARCH」には118社が集積しています。
2022年には、都市の豊かさを享受できるグローバル水準のレジデンス「レジデンシャルタワー」が完成。長年にわたって高級住宅市場をリードしてきた当社のノウハウを最大限に活用し、これまで東京・日本にはなかった最高グレードのレジデンスを547戸という規模で供給しました。
そして、2023年7月には、日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅と一体的に開発する「ステーションタワー」が竣工します。「ステーションタワー」の誕生によって、「虎ノ門ヒルズ」は国際水準の多様な都市機能を徒歩圏内に備え、東京・日本にグローバルプレーヤーを惹きつける「国際新都心・グローバルビジネスセンター」として、さらなる進化を遂げることになります。
「世界と東京都心を繋ぐ新たな玄関口」として交通結節機能をさらに強化
2014年竣工の「森タワー」では、道路上空に建築物を建てる画期的な手法「立体道路制度」を活用し、市街地再開発事業の中で環状二号線と超高層タワーを一体的に整備しました。こうして68年の歳月を経て実現した環状二号線が、2022年12月に全面開通したことで、東京都心部と臨海部や羽田空港とのアクセスが飛躍的に向上しました。
また、2020年竣工の「ビジネスタワー」は、日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅や銀座線「虎ノ門」駅に地下通路で直結し、1階には空港リムジンバスや都心と臨海部を結ぶBRT(高速バス輸送システム)が発着する約1,000㎡のバスターミナルを整備しました。
加えて、56年ぶりの新駅誕生となる日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅と一体的に開発される「ステーションタワー」では、開放的な地下鉄駅前広場の創出に加えて、桜田通り(国道1号線)上に「森タワー」のオーバル広場へと接続する、幅員20mもの大規模歩行者デッキを整備。
段階的かつ一体的な都市づくりで、地上・地下・デッキレベルの重層的な交通ネットワークを強化・拡充することによって、「世界と東京都心を繋ぐ新たな玄関口」としての「虎ノ門ヒルズ」の交通結節機能が大幅に強化されることになります。
駅と街の一体的な開発によって誕生する地下鉄駅前広場「ステーションアトリウム」
「ステーションタワー」の象徴とも言えるのが、東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅と街の一体的な開発によって誕生する駅前広場「ステーションアトリウム」(約2,000㎡)です。都市機能と交通機能が連携・補完しあうことで生まれる3層吹き抜けの「ステーションアトリウム」は、全天候型でありながら自然光が注ぎ込み、地下にいることを忘れさせるほど明るく開放的。これまでの日本の地下鉄駅にはなかったような豊かな空間を実現します。
また、「ステーションアトリウム」にはイベントスペースや商業ゾーンが直結・連続しており、朝から夜まで人の流れが絶えない、賑わいあふれる空間となります。さらに、象徴的な大型デジタルメディアからはダイナミックな映像演出が展開され、日々さまざまな新しい情報に触れられる、刺激的な場所になります。
「虎ノ門ヒルズ」という街の中心に位置し、交通結節点としての機能を果たしながら、賑わいあふれる開放的かつ刺激的な空間となる「ステーションアトリウム」は、世界から人々を迎える街の「顔」ともいえる場所です。
幹線道路上に誕生する、幅員20mの大規模歩行者デッキ「T-デッキ」
幹線道路である桜田通り(国道1号線)上には、「森タワー」のオーバル広場へと接続する、幅員20mの大規模歩行者デッキ「T-デッキ(愛称)」を整備します。「ステーションタワー」を貫通するように通る「T-デッキ」は、歩車分離を通じて安全・安心な街づくりを実現するだけでなく、街区や幹線道路を跨いだ東西のメインストリートとしての役割も果たします。
「T-デッキ」の完成によって、「虎ノ門ヒルズ」の各施設はバリアフリーで接続。銀座線「虎ノ門」駅や日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅、空港リムジンバスや都心と臨海部を結ぶ東京BRT(高速バス輸送システム)が発着するバスターミナルともバリアフリーで繋がります。
さらに、「T-デッキ」は「森タワー」のオーバル広場と連携することで、人々をつなぐ「もうひとつの広場」として、街の賑わい創出にも貢献します。
東京から広く世界へ発信する、前例のない情報発信拠点「TOKYO NODE」
「ステーションタワー」の最上部(45階~49階、一部8階)には、約10,000㎡の新たな情報発信拠点「TOKYO NODE」が誕生します。ビジネス、アート、エンターテイメント、テクノロジー、ファッションなど、従来型の領域やジャンルにとらわれず、様々なコラボレーションを促進することによって、新たな体験や価値、コンテンツや情報を創出し、東京から広く世界に向けて発信することを目指しています。
メインホールや3つのギャラリーなどは、それぞれ単体での利用のみならず、連結した回遊型の会場として一体的な利用も可能です。また、フォーマルからカジュアルまで4つの特徴的な飲食施設を用意し、通常の利用に加え、ケータリングやコラボレーションカフェ等としてイベントとの連動も可能です。屋上には、スカイガーデンやプールのほかに、世界トップレベルのシェフが手がける2つのレストランがオープン。そのうち1つは、パリでアジア人初となるミシュランフレンチ3つ星を獲得した小林圭氏監修のグリルレストランです。さらに8階には、多様な才能が集結し、未来の都市体験の共同研究などを行うラボも併設しており、従来のカンファレンス施設やバンケット施設とは一線を画す、極めてユニークな施設です。
「TOKYO NODE」の各施設・機能を、虎ノ門ヒルズフォーラム、アンダーズ 東京、新虎通りなど、既存のイベントスペースやメディアと掛け合わせることで、街全体が情報発信の舞台となり、「虎ノ門ヒルズ」は「発信する都市」へとさらに進化します。
グローバル企業の多様なニーズや新しい働き方に対応し、人と人とをつなぐ新たなオフィス空間
「ステーションタワー(A-1街区)」のオフィスは、9階、10階、15階~44階(32フロア)、総貸室面積約107,000㎡(約32,400坪)の最先端ワークプレイスとして誕生します。基準階面積約3,400㎡(約1,000坪)、コアから窓面までの距離約18.5mの広大で開放的な無柱空間は、グローバル企業の多様なニーズや、新たな働き方のスタイルなどに応じて自由なレイアウトが可能です。
加えて、各バンク上層2フロアの東西面2箇所、計8箇所には、ワーカー同士のコミュニケーションやコラボレーション促進を目的として、吹き抜け空間や上下階を繋ぐ階段をあらかじめ設けた「マグネットゾーン」を整備。よりダイナミックかつクリエイティブなワークプレイスの構築を可能とします。建物の外側からの視認性が高く設計された「マグネットゾーン」には、「建物内部での様々なアクティビティが街全体へと広がっていく」「街全体をワークプレイスとして活用する」というメッセージも込められています。
グローバルプレーヤーの「ワーク」と「ライフ」を支える商業施設
「ステーションタワー」の地下2階~地上7階には、オフィスワーカーや居住者をはじめ、世界を舞台に活躍するグローバルプレーヤーの「ワーク」と「ライフ」をサポートする、約80店舗、約14,400㎡(約4,300坪)の新たな商業空間が誕生します。地下鉄駅前広場「ステーションアトリウム」と直結したマーケット「T-マーケット」のほか、エリア初となる大型セレクトショップ、都心最大級の総合ウェルビーイング施設、ライフスタイルやビューティーのニーズに対応する個性豊かな店舗がオープンします。
地下鉄駅前広場「ステーションアトリウム」に直結し、7時から23時までオールデイに賑わう街のマーケット「T-マーケット」(27店舗、約3,000㎡)は、人と人とのコミュニケーションを誘発し、街全体の賑わいと活気を創出します。飲食・食物販・物販が有機的に配置され、ミシュランやビブグルマンなどで高い評価を得ているシェフやパティシエの店舗などが集積した「T-マーケット」では、リーズナブルながら高いクオリティを誇る新しい食体験を提供します。また、中央部には約130席の共通席を設けており、店舗を横断して様々な食事をお楽しみいただけます。その他にも、クラフトビール醸造所やバー、雑貨、フラワーショップなどが配置され、店舗同士のコラボレーションイベントや、アートや音楽と融合したカルチャーイベントを開催するなど、これまでにない、新しいマーケットの楽しみ方を提案します。
その他にも、国内セレクトショップ大手「ベイクルーズ」によるエリア初の大型セレクトショップ(約2,800㎡)や、「東急スポーツオアシス」が運営する総合ウェルビーイング施設を都心最大規模(約2,000㎡)で誘致。これらによって、「虎ノ門ヒルズ」の商業施設は従来の約2.5倍の面積へと拡大します。
<主な出店者>
●BAYCREW’S STORE TOKYO(新業態/仮称)
国内セレクトショップ大手「ベイクルーズ」によるエリア初の大型セレクトショップ「BAYCREW’S STORE TOKYO(新業態/仮称)」が誕生。70以上のブランドを持つベイクルーズが展開するフラッグシップストアとなります。ブランド横断的な新しいショッピング体験を可能とすることで、虎ノ門ヒルズエリアでの新しいライフスタイルを提案します。
●都心最大規模のウェルビーイング総合施設
「東急スポーツオアシス」が、ジム・温浴・サウナ・メディテーションなどを提供する総合ウェルビーイング施設を都心最大規模で初展開。『Reset for creative life』をコンセプトに、これまでのスポーツジムとは一線を画す、時間や仕事に追われる現代人にとって必要なウェルネス体験を提供します。
東京初進出のアンバウンド コレクション by Hyatt 「ホテル虎ノ門ヒルズ」
「ステーションタワー」の1階、11階~14階には、客室数205室、標準客室約27~34㎡の新たなホテル「ホテル虎ノ門ヒルズ」が誕生します。ブランドは、ハイアットのインディペンデント・コレクションの1つであり、東京初進出となる「アンバウンド コレクション by Hyatt」。それぞれのホテルのユニークな個性を尊重し、そこでしか体験できない上質さやオリジナリティーと、唯一無二の魅力を極めたプレミアムホテルに冠するブランドです。
「ホテル虎ノ門ヒルズ」のコンセプトは、街の様々な施設や機能と連携する「街のホテル」。街に開かれたレストランやカフェ、ラウンジを備え、「虎ノ門のアーバンリビングルーム」として多様なゲストを迎え入れます。ホテル内に設けられる都心の眺望を臨む開放的なラウンジは、ワーキングスペースとして利用できるほか、シャワーブースやリラクゼーションルーム、ミーティングルームも備えており、様々な利用シーンに対応します。また、メゾネットが特徴的なスイートルームは、プライベートな空間で小規模なイベントを催すことができるユニークな空間となっています。
インテリアデザインは、デンマークのスペース・コペンハーゲンが日本で初めて手掛けます。シンプルかつ自然素材を多用する北欧の建築デザインスタイルが日本の伝統建築にも通じることから、日本建築の美意識と実用性にインスパイアされたデザインで、新たなラグジュアリーホテルのかたちを表現しています。
ホテル内のカフェやレストランで提供する料飲体験は、欧州を代表するスターシェフ セルジオ・ハーマン氏が監修。オランダ出身のハーマン氏は、長年ミシュランの星に輝く有名シェフとして世界の食通に愛される存在であり、今回が日本初進出となります。ホテル1階の路面店となるレストランとカフェ&バーでは、ハーマン氏監修のモダンカジュアルなヨーロピアンテイストの美食を提供します。
「森タワー」の「アンダーズ 東京」に加えて「ホテル虎ノ門ヒルズ」が誕生することによって、「虎ノ門ヒルズ」は世界中から様々なゲストを迎え入れる街としてさらなる進化を遂げます。
世界を代表する建築家・デザイナー・アーティストの参画
●デザイン:重松象平(OMA)
「ステーションタワー」のデザインは、OMAの重松象平が担当。OMAとしては東京初の大規模建築プロジェクトです。
デザインのコンセプトは 「アクティビティバンド」。新虎通りから赤坂・虎ノ門エリアに抜ける都市の軸線を意識し、その軸線上に人々の活動が集まるような象徴的な場所を目指してデザインしています。また、超高層タワーが孤立してしまうことがないように、地下鉄や道路などの都市の広域ネットワークはもちろん、周辺のパブリックスペースとの繋がりも強く意識しています。
<プロフィール>
建築家。国際的建築設計集団OMAのパートナーおよびニューヨーク事務所代表。1973年福岡県生まれ。九州大学工学部建築学科卒後オランダに渡り、1998年よりOMAに所属。2006年ニューヨーク事務所代表、2008年よりパートナーとなる。
主な作品は、コーネル大学建築芸術学部新校舎、ケベック国立美術館新館、マイアミビーチの多目的アート施設ファエナ・フォーラム、メトロポリタン美術館コスチューム・インスティテュートの展覧会デザイン、オークションハウスのサザビーズ本社屋、ロサンゼルスのウィルシャー・シナゴーグ多目的イベント施設、福岡の天神ビジネスセンター、東京都現代美術館のクリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ展空間デザインなど。
●ホテルインテリアデザイン:スペース・コペンハーゲン
ホテルのインテリアデザインは、日本で初めて内装デザインを手掛けるデンマークのインテリアデザイン事務所「スペース・コペンハーゲン」が担当。
同社の理念でもある「スローな美学」に基づき、高品質で長く愛され、ゆったりとした時間が流れるような自然素材や技術が用いられています。同社が持つ北欧の建築デザインスタイルと日本の伝統建築が融合することで、東京特有の、スピード感のある未来志向のイメージとの魅力的なコントラストを形成します。
<プロフィール>
スペース・コペンハーゲンは、Singne Bindslev Henriksen(シーネ ビンスレヴ ヘンリクセン)とPeter Bundgaard Rützou(ピーター ブンゴー ルッツゥ)によって2005年に設立された。家具、照明、洗練されたオブジェクトから、世界各地の個人邸宅やホテル、レストランのアート・インスタレーション、ディレクション、インテリアデザインまで幅広く手掛ける。
街を彩るパブリックアート
「ステーションタワー」の様々な場所に配されたパブリックアートは、東京という都市が生成するエネルギー、自然界にあるより壮大なエネルギーを可視化しながら、未来へのビジョンを創出する役割を果たします。また、江戸城外堀の城門でもあった虎ノ門の街の記憶や歴史を未来へ継承していくという想いも込められています。加えて、「国際新都心・グローバルビジネスセンター」として、広く世界に発信していくことも強く意識して選定しました。
<展示作品例>
●レオ・ビラリール|Leo Villareal
《Firmament (Mori)》
2023年
LED、カスタム・ソフトウェア
38.4×12 m
※コミッション作品
●ラリー・ベル|Larry Bell
《Pinky》
2022年
ガラス、シリコンジェル
244×244×183 cm (×4点)
※コミッション作品
●大庭大介|Oba Daisuke
《M》
2022年
油性塗料、アクリル、綿布、パネル
3×9m、2.8×5.6m (2点)
※コミッション作品
●N・S・ハルシャ|N.S. Harsha
《マター》
2014年
ブロンズ
2.78×1.37×1.65m
街を挙げた環境負荷の低減、地域防災機能の強化
「虎ノ門ヒルズ」では、街全体にエネルギーを供給する高効率エネルギーセンター「虎ノ門エネルギーネットワーク」を開設し、エネルギーの面的供給を行っています。2020年に「ビジネスタワー」の地下に第1プラントを開設し、2023年に「ステーションタワー」の地下に第2プラントを開設予定です。多彩な都市機能を高度に複合させたコンパクトシティで、エネルギー効率の高い各種システムを採用し、エネルギー供給網をネットワーク化して街全体で面的に利用することで、環境効率に優れた都市を実現します。
さらに、自立・分散型エネルギーシステムの導入や帰宅困難者支援によって、地域の防災機能も強化します。災害時など、系統電力供給が遮断された場合、コージェネレーションシステム(CGS)と非常用発電機を用いて、災害時に必要な電力を確保。虎ノ門一・二丁目地区全体では、約950人分の帰宅困難者一時滞在施設と3日間の受入れに備えた防災備蓄倉庫を整備することで、ハード・ソフト両方から地域の防災拠点づくりを推進します。
国際的な環境認証の取得
「虎ノ門ヒルズ」全体では、「LEED(Leadership in Energy &Environmental Design)」のエリア開発を対象とした「ND」カテゴリにおいて最高ランクのプラチナ予備認証を取得。「地下鉄新駅などの公共交通機関との一体整備」や「地域の高いエネルギー効率」「地元の地権者と共に推進する都市づくりへの姿勢」が高く評価されました。
また、「ステーションタワー」のオフィス・商業施設部分では、新築テナントビルを対象とした建物単位の認証「BD+C(CS)(Building Design and Construction/Core and Shell Development)」において最高ランクのプラチナ予備認証を取得。「水資源の有効利用」や、街の中に導入したエネルギーセンターからの「エネルギーの面的活用」、最新設備・技術の導入による「省エネ性能」などのスペック面が高く評価されたほか、躯体建設段階における「環境負荷の見える化や低減」の取り組み、「躯体や内装壁面の汚損を防ぐための対策」、竣工後に「入居テナントと協働して省エネに取り組む仕組みやシステム」など、建設中や竣工後の環境配慮も高く評価されています。
なお、両カテゴリでのプラチナランクの取得は、世界的にも極めて稀な事例となります。
さらに、「ステーションタワー」のオフィス・商業施設部分では「WELL(WELL Building Standard)」の予備認証を取得し、竣工後に最高ランクのプラチナ認証を取得する予定です。「開発コンセプトに沿った都市づくりの推進」に加えて、「空調機の高性能のフィルタ設置による高い空気質環境」「カフェでの健康的な食事の提供」「森タワーのオーバル広場を中心とした緑化空間にデッキを通じてアクセスできること」などが高く評価されました。なお、予備認証取得済みの物件として、現時点で「麻布台ヒルズ」に続いて国内第2位の登録面積となります。
「ステーションタワー」では、建物竣工時より、街全体に対して「RE100」に対応する再生可能エネルギーの電力も100%供給します。さらに、入居テナントに対してトラッキング情報を記載した再エネ証拠書類を当社独自の「エネルギーWEBシステム」を通じて自動的に頒布するシステムも導入します。
プロジェクト概要
計画名称 | :虎ノ門一・二丁目地区第一種市街地再開発事業 |
|
施行者 | :虎ノ門一・二丁目地区市街地再開発組合 |
|
所在地 | :東京都港区虎ノ門一丁目、二丁目の一部 |
|
施行地区面積 | :約2.2ha |
|
階数/建物高さ | :虎ノ門ヒルズ ステーションタワー(A-1街区) | 地上49階 地下4階 / 約266m |
| :グラスロック(A-2街区) | 地上 4階 地下3階 / 約30m |
| :虎ノ門ヒルズ 江戸見坂テラス(A-3街区) | 地上12階 地下1階 / 約59m |
延床面積/用途 | :虎ノ門ヒルズ ステーションタワー(A-1街区) |
|
| 約236,640㎡ / 事務所、店舗、ホテル、情報発信拠点、駐車場 等 | |
| グラスロック(A-2街区) |
|
| 約8,800㎡ / 店舗、駐車場 等 |
|
| 虎ノ門ヒルズ 江戸見坂テラス(A-3街区) |
|
| 約8,100㎡ / 事務所、住宅、店舗、駐車場 等 |
|
構造 | :S造(一部SRC造及びRC造) |
|
基本設計 | :森ビル株式会社 一級建築士事務所 |
|
実施設計 | :森ビル株式会社 一級建築士事務所 |
|
デザイナー | :OMAほか |
|
施工者 | :鹿島建設株式会社、株式会社きんでん、三建設備工業株式会社、株式会社日立ビルシステム | |
着工 | :2019年11月 |
|
竣工 | :2023年7月(予定) |
|
開発の経緯
2016年 2月 | 虎ノ門一・二丁目地区市街地再開発準備組合設立 |
2018年 3月 | 虎ノ門一・二丁目地区第一種市街地再開発事業に関する都市計画決定告示 |
2018年 11月 | 虎ノ門一・二丁目地区市街地再開発組合設立 |
2019年 3月 | 権利変換計画認可 |
2019年 11月 | 着工 |
2022年 7月 | 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー(A-1街区) 上棟 |
2022年 8月 | グラスロック(A-2街区)、虎ノ門ヒルズ 江戸見坂テラス (A-3街区) 上棟 |
2023年 7月 | 竣工(予定) |
Contacts
International Media Inquiries
Saori Asano
Public Relations, Mori Building Co., Ltd.
Tel +81 (0)3 6406 6606
Fax +81 (0)3 6406 9306
E-mail koho@mori.co.jp
Weber Shandwick Japan
Reina Matsushita (tel: +81 (0)80 2375 0295)
Mayuko Harada (tel: +81 (0)90 9006 4968)
Masashi Nonaka (tel: +81 (0)80 1037 7879)
E-mail moribldg@webershandwick.com