米国および欧州のスーパーコンピューティング・センターにおいて、高性能なAIを実現するためにCerebrasのウエハースケール・ソリューションを採用
ドイツ・ハンブルグ--(BUSINESS WIRE)--（ビジネスワイヤ） -- 高性能人工知能(AI)コンピューティングのパイオニアであるCerebras Systemsは、ISC 2022において、エジンバラ・パラレル・コンピューティングセンター(EPCC)、ライプニッツ・スーパーコンピューティングセンター(LRZ)、ローレンス・リバモア国立研究所、アルゴンヌ国立研究所(ANL)、米国立スーパーコンピュータ応用研究所(NCSA)およびピッツバーグ・スーパーコンピューティングセンター(PSC)などの多くのスーパーコンピューティングパートナーを紹介しました。
Cerebras SystemsのCEO兼共同創業者のアンドリュー・フェルドマンは、「Cerebras Systemsの目標は、コンピューティングに革命を起こすことです。世界で最も尊敬されている各スーパーコンピューティングセンターが、当社のCS-2システムを導入してAIワークロードを高速化し、気候研究、精密医療、計算流体力学などの分野で驚くべき科学的ブレークスルーを達成しているのを見ると、胸が躍ります」と、述べました。
欧州では、イギリスのEPCCとドイツのLRZが、各地域の科学研究を加速させるためにCS-2の導入を発表しました。EPCCは2021年から顧客となっており、最近、最初のシステムの成功を受けて、CS-1をCS-2にアップグレードすることに合意しました。CS-2は、自然言語処理(NLP)プロジェクトを大幅に加速させるとともに、EPCCの公衆衛生イニシアチブにも利用を拡大し、エジンバラが地域のイノベーションのAIセンターとして確立することになります。
EPCCのディレクターであるマーク・パーソンズ教授は、「EPCCはCS-1で素晴らしい経験を積んでおり、CS-2へのアップグレードに感激しています。Cerebrasのサポートと協力は素晴らしく、新しいシステムでのさらなる成功を楽しみにしています」と、述べています。
LRZは、稼働予定のAIスーパーコンピュータにCS-2を導入、ドイツにおけるイノベーションと科学的発見を加速させることを計画しています。今夏にオンライン化されるこの新しいスーパーコンピューターは、ドイツの研究者がAIを使った科学研究とイノベーションを強化することを可能にします。初期段階では、医療画像を解析する革新的なアルゴリズムを含む医療画像処理、診断と予後を加速するコンピュータ支援機能、航空宇宙工学や製造などの分野で理解を深めるための数値流体力学(CFD)などに重点を置いて研究を進める予定です。
「現在、ユーザーのAIコンピューティングの需要が3～4カ月ごとに倍増していることが観測されています。Cerebrasは、プロセッサー、メモリー、ネットワークを1つのチップに高密度に集積することで、高い性能と速度を実現しています。これにより、データ処理の効率が大幅に向上し、科学的知見の飛躍的な向上が期待できます」と、LRZのディレクターであるDieter Kranzlmüller教授・博士は述べています。
この流れを引き継ぎ、NCSAの新しい極限規模の機械学習用スーパーコンピュータHOLL-Iは、CS-2システムを搭載しています。HOLL-Iは、NCSAのスーパーコンピューティング・ポートフォリオの中でもユニークで、機械学習ジョブを圧倒的なスピードで処理するために構築されており、卓越したパフォーマンス結果を得ながら、計算時間の短縮と全体のコスト低減を実現します。最初のAIアプリケーションはNCSAの産業パートナーグループに集中していますが、HOLL-Iは極端なスケールのAIプロジェクトに低コストで使用できるよう広く提供される予定です。
NCSAの人工知能イノベーションセンターのディレクターであるVlad Kindratenko氏は、「Cerebras CS-2システムを我々のスーパーコンピュータHOLL-Iで稼働させることができ、とても感激しています」と、述べています。
アルゴンヌ国立研究所のリーダーシップ・コンピューティング施設は、最近、CS-1システム1台からCS-2システム2台にアップグレードしました。AIテストベッドの一部として、CS-2システムは、研究者が次世代機械学習アプリケーションとワークロードを調査し、科学へのAIの使用を促進することを可能にします。Cerebras CS-1とCS-2で行われた先行研究は、SC21の「Gordon Bell Special Prize for HPC-Based COVID-19 Research」にノミネートされました。
同様にPSCは、2台のCS-2システムで、AI能力を170万AIコアに倍増し、センターの高性能AI用スーパーコンピュータNeocortexを稼働させています。CS-2システムのおかげで、Neocortexは、研究者がより大きなデータセットでより大きな深層学習モデルを訓練し、モデルの並列性を前例のないレベルまで拡張することを可能にしています。
Neocortexの主任研究員であり、PSCの人工知能・ビッグデータ部門のディレクターであるPaola Buitragoは、「Cerebras CS-2システムを2台導入したことで、Neocortexのさらなる性能向上によるブレークスルーに期待しています。私たちは、研究コミュニティと協力して、桁違いに強力なこの技術を活用できるよう支援していきます」と、述べています。
Cerebras CS-2は、現存する最速のAIシステムであり、これまでで最大のプロセッサであるCerebras Wafer-Scale Engine 2 (WSE-2) を搭載し、最も近い競合製品の56倍もの大きさを誇ります。その結果、CS-2は、現存するどのディープラーニング・プロセッサよりも多くのAI最適化コンピュート・コア、高速メモリ、ファブリック帯域幅を提供します。CS-2は、ディープラーニングのワークロードを高速化し、回答までの時間を大幅に短縮することを目的に開発されました。
Cerebrasは、北米、アジア、ヨーロッパ、中東に顧客を持ち、グラクソ・スミスクライン、ライプニッツ・スーパーコンピューティング・センター、TotalEnergies、nference、アルゴンヌ国立研究所、ローレンス・リバモア国立研究所、ピッツバーグ・スーパーコンピューティングセンター、エディンバラ・パレルコンピューティングセンター、東京エレクトロン デバイスなど、企業、政府、高性能コンピューティング分野で増え続ける顧客に業界トップのAIソリューションを提供しています。
科学技術計算用システムCerebras CS-2の詳細については、以下 https://cerebras.net/industry-scientific-computing/ をご覧下さい。
Cerebras Systemsについて
Cerebras Systemsは、先駆的なコンピューターアーキテクト、コンピューター科学者、ディープラーニングの研究者、そしてあらゆるタイプのエンジニアからなるチームです。私たちは、AIを加速させ、AIワークの未来を永遠に変えるという唯一の目的のために設計された、新しいクラスのコンピューターシステムを構築するために集まりました。当社の主力製品であるCS-2システムは、世界最大のプロセッサーである85万コアのCerebras WSE-2を搭載しており、お客様のディープラーニング作業をグラフィックスプロセッシングユニットよりも何桁も高速化することが可能です。
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