米ミシガン州サウスフィールド--(BUSINESS WIRE)--（ビジネスワイヤ） -- パワー・マネジメント企業のイートンは本日、自社のeモビリティー事業が、800ボルトのバッテリー電気自動車（BEV）の複数モデルで使用するためのBreaktor®回路保護技術を、ある欧州自動車メーカーに供給する契約を獲得したと発表しました。
Breaktor技術は、連携の取れた1つのデバイスにヒューズ、パイロスイッチ、コンタクターの機能を統合したBEV向けの新しい先進的な回路保護ソリューションです。電気自動車の出力レベルの高まりに伴い、Breaktor回路保護ソリューションは、ヒューズとコンタクターの間で増え続ける調整の課題を解決するとともに、高出力バッテリーおよびインバーター・システムに対する迅速かつ安全で信頼性の高い保護を提供します。
イートンのeモビリティー部門プレジデントのスコット・アダムズは、次のように述べています。「より長い航続距離とより速い充電に対する電気自動車の消費者需要を満たすため、新しい電気自動車は電力レベルが上昇しており、これらの高電圧システムに対する高度な回路保護の必要性が迫っています。当社のBreaktor技術は、簡素化されたアーキテクチャーにより、電気自動車システムの安全性と信頼性を向上させます。実際、Breaktor回路保護ユニット1つで、最大15個のコンポーネントを置き換えることができます。この世界的な自動車メーカーに、電気自動車システムの重要な部分を提供できることをうれしく思います。」
回路保護技術は、イートンの産業電気技術と自動車専門知識を活用して、アーキテクチャーを簡素化しながら性能と信頼性を提供する革新的なソリューションです。最大900ボルト、2万5000アンペアまでの短絡故障に対して4ミリ秒以下で作動するBreaktor回路保護技術は、車両の安全性を高め、従来の回路保護方法よりも有効にあらゆるレベルの過電流状態から部品を保護します。Breaktor回路保護ソリューションは、サーキットブレーカーのようにリセットが可能なため、機能チェック後にデバイスを再稼働させることができ、OEMと消費者の双方にとってコスト削減が可能となります。
「衝突事故が発生した場合、イートンのBreaktor回路保護技術は、車両の安全システムと連動して動作します。安全でない状態が発生した場合、保護と安全のために高電圧バッテリーを車両の他の部分から迅速に切り離します」と、アダムズは述べています。
Breaktor回路保護技術は、バッテリー電気自動車メーカーに次のような付加的な利点を提供します。
- 電流の急増を感知し、外部の感知やトリガーを必要とせずに回路を遮断する自己トリガー・デバイス
- 短絡時に電流制限を行い、システムレベルの保護機能を向上
- 電流の方向とは無関係に動作するため、電気負荷がフルの状態での充電と業務使用の両方が可能
- 電圧レベルや多極設計など、複数の構成で利用可能
Breaktor回路保護ソリューションは、ドイツのボンにあるイートンの先進的な電気施設で設計・試験が行われました。今年中にドイツのグンマースバッハで部品生産を開始し、ハンガリーのジェールで最終組み立てを行う予定となっています。
イートンは、あらゆる場所の人々の生活の質を向上させ、環境を保護することに専心するインテリジェント・パワー・マネジメント企業です。当社を導いているのは、適切にビジネスを行い、持続可能な事業運営に当たり、お客さまが今日および将来もずっとパワーを管理できるよう支えるとの約束です。電化およびデジタル化という世界的な成長トレンドを生かしながら、社会全体の再生可能エネルギーへの移行を加速させ、世界で最も喫緊のパワー・マネジメントの課題の解決を支援し、当社のステークホルダーと社会全体にとって最善のことを行っています。
イートンは1911年に設立され、1世紀近くにわたってNYSEに上場しています。2021年には196億ドルの売上高を計上し、170カ国以上のお客さまにサービスを提供しています。詳細情報については、www.eaton.comをご覧ください。ツイッターとリンクトインで当社をフォローしてください。
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