不信の連鎖に終止符を打ち、将来に向けて会社を立て直すためには、非公開化が最善の策と確信
非公開化に関する提案募集を実施しないままでの会社分割案は時期尚早
東京--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- ファラロン・キャピタル・マネージメントL.L.C.(以下「ファラロン」)は、株式会社東芝(以下「東芝」)(6502.T)が、不信の連鎖を解消し将来に向けて会社を立て直すために、包括的な提案の募集を行い、プライベート・エクイティ・ファンドによる東芝の非公開化取引への関心を慎重に検討すべきとの声明を発表しました。また、東芝が提案する会社分割案は、非公開化の提案募集を行っていないため時期尚早であるとして、現時点では反対を表明します。
今般開催される臨時株主総会に関するファラロンの主な見解と議決権行使の意向は以下の通りです。
- 第1号議案に対して反対
× 非公開化の選択肢が十分に検討されていないため、会社分割案は時期尚早
× 新経営陣は、会社分割案の策定には関与していないと認めている
× 賛成票を投じることは、東芝が株主の権利を蔑ろにすることを助長
× 反対票を投じたとしても、後に広く支持される正しい会社分割を選択することは可能
- 第3号議案に対して賛成
○ 全ての選択肢が十分に検討され、会社分割案と比較検討できるよう、株主は、東芝に戦略的検討の継続を要請すべき
○ ファラロンは、非公開化が、(1)最も企業価値を最大化する選択肢であり、(2)東芝のガバナンス、資本配分に関する問題、株主との深い不信感を解消するための唯一の解決策であると確信
ファラロンは以下のコメントを発表しました。
「私たちは、会社の混乱に深く憂慮しています。東芝が、買収候補者のプライベート・エクイティ・ファンドとの対話を拒否し、さらに会社側が自ら提案する会社分割案の方法及び決議要件を変更したことにより、信頼をさらに損ねたことを遺憾に思っています。
ファラロンは、非公開化が東芝の全てのステークホルダーにとって最善の選択肢であり、これこそが、改革と再生を経て、東芝がより強固になり得る道筋だと考えています。『何もしない』現状が受け入れられないことは明確であるものの、非公開化の提案募集や入札の要請がなされていないため、株主は、会社分割案に関して、他の選択肢と比較した上で自信を持って評価することができません。従って、現状では、ファラロンは、第1号議案に反対、第3号議案に賛成します。
私たちは、今が東芝を立て直す最後のチャンスだと考えています。5年間継続した不和の後、最終的に正しいことを行い、対立の連鎖を終わらせることが取締役会に課せられた任務です。ファラロンは、不信の連鎖に終止符を打ち、将来に向けて会社を立て直すためには、非公開化の提案を募ることが唯一の有効な選択肢であると確信しています。」
ファラロンについて
ファラロン・キャピタル・マネージメント・エル・エル・シーは、1986年に設立された国際的な資産運用会社であり、1990年に投資顧問会社として米国証券取引委員会(SEC)に登録しています。ファラロンは、資産の保全を重視するボトムアップのファンダメンタル分析を通じて世界中の様々なアセットクラスに投資しています。ファラロンに関する情報は、www.faralloncapital.com で入手可能です。
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