-道路沿い屋外広告の宣伝効果を向上-
京都--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 株式会社村田製作所(東京:6981)は、交通量を見える化するトラフィックカウンタシステム(以下、本システム)によるデータ提供サービスを現地サービスプロバイダを通じて、インドネシアで4月から開始します。
東南アジアの一部では、広告市場でインターネット広告に次ぐ高い成長率となっている屋外広告に対し、広告効果を向上させるソリューションニーズが高まっています。しかし、多くの東南アジア諸国では時間帯別の交通量や走行車種の情報など、交通情報の可視化が進んでいないため、視聴者層を考慮した屋外広告宣伝の手法が確立されていませんでした。
当社が開発した本システムは、雨や夜などの分析環境の変化に対応するため、カメラより優れた耐環境性能を持つLiDAR技術※1をメインセンサとして採用しています。高精度なセンシングにより、交通量だけでなく、乗用車・大型車など車種情報を分類した交通データも安定的に生成することができます。これにより、平日の通勤時間帯にはビジネスマン向けの広告を行うなど、時間帯および車種情報を考慮した戦略的な広告宣伝が可能となります。また、地域の交通量を見える化することで、交通が活発な場所にショッピングモールを建設するなど、都市計画策定の参考情報として利用が拡大することも期待されます。
※1 照射したレーザー光の反射を光ユニットが捉えることで、対象物との距離を測位する技術
本システムによるデータ提供サービスはインドネシアをはじめ、タイやマレーシアなどアセアン地域での展開を進めていきます。当社は今後も通信分野で培ったセンサ・設計技術を活かした製品・ソリューション開発に取り組み、さらなる情報の見える化に向けた取り組みを進めていきます。
村田製作所 代表取締役社長の中島 規巨は、次のように述べています。
「村田製作所は総合電子部品メーカーとして、創業以来、通信に関わるお客さまを支える製品作りを行ってきました。世界的にデジタルトランスフォーメーション※2が進展する中、従来と同じように電子部品やデバイスを提供するだけではなく、具体的なソリューションにつながるセンシングデータの提供といった新たなデータビジネスにも取り組みます。本システムにより、東南アジアのデジタル情報インフラの活性化に取り組み、さらには世界各国の情報の見える化、デジタルトランスフォーメーションの実現に貢献していきます」
※2 情報技術の浸透により社会や人々の生活を良い方向に変化させること
トラフィックカウンタシステムの特徴
高い測位性能を持つLiDAR技術をセンサユニットに採用
雨や夜といった環境下でも安定した計測を行い、対象物の進行速度や大きさを同時に把握し、道路上の走行車種も分類
CO2、気圧センサなどにより降雨予測のほか、道路周辺の環境情報もデータ化
環境情報の分析により、特定エリアでの降雨予測情報を提供
拡張性を確保した筐体設計により顧客ニーズに応じたセンサ機能をカスタマイズ
低コストでのメッシュネットワーク形成
街灯や歩道橋といった既存のインフラ設備への設置が可能
専用のクラウドサーバより分析データを提供
設置された各センサから取得した道路交通・環境情報は専用のクラウドサーバに集積し、独自アルゴリズムによる分析を加えたデータやリアルタイムデータを生成・提供
詳細はトラフィックカウンタシステムの動画をご覧ください。
村田製作所について
村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。
Contacts
株式会社村田製作所
広報部 上野 朋弘
prsec_mmc@murata.com