ディッシュ・ネットワークがオーラン・アライアンスの理事に選出される
オーラン・アライアンスのMinimum Viable Plan(最小実行可能プラン)により、優先度の高いO-RAN機能の提供を迅速化
2020年11月以降にリリースされた新規・更新O-RAN仕様は28件
2021年2月25日に開催されたO-RANオープン・サミットをオーランのウェブサイトで視聴可能
独ボン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- オーラン・アライアンスは2021年2月23日付けで、ディッシュ・ネットワークを理事会の新メンバーとして迎え入れました。
ディッシュの技術開発担当バイスプレジデントのSidd Chenumolu氏は、次のように述べています。「世界中の通信事業者は、オープンかつインテリジェントで柔軟な次世代のプログラム可能なネットワークを構築する重要性を認識しつつあり、オーラン・アライアンスの活動がますます重要になっています。ディッシュは、O-RAN標準に完全準拠した5Gネットワークを構築しているという点で独自の立場にあります。そして当社のパートナー企業が、分離型のオープンなRANの開発に参加する中、この組織の活動は統一されたロードマップを生み出すことになります。オーラン・アライアンスの成功と、世界中の接続性を強化する標準の開発で、引き続き貢献していきたいと思います。」
商用O-RANソリューションに向けたオーラン・アライアンスのMinimum Viable Plan(MVP)
オーランの仕様策定の取り組み、オープン・ソフトウエアの開発、そして試験および統合は、通信事業者会員が定める優先事項に注力していきます。このアプローチにより、O-RANエコシステムの企業は商用ネットワークに適用できるエンドツーエンドのO-RANソリューションで、実行可能な最小セットを優先的に提供できます。
MVPの最初のリリースには、以下の分野で公開済みの仕様と追加作業項目が含まれています。
オープン・フロントホール仕様が、完全に仕様化された制御、ユーザー、同期のインターフェース、O-RUとO-DU間の管理プレーン、そして関連する適合性および相互運用性の試験を提供し、マルチベンダー間の相互運用性を実現します。
オープン伝送が、xhaul伝送の要件を定義し、xhaulにWDMおよびIP技術を導入するためのベストプラクティスを提案します。
オープン・ハードウエアは、屋内ピコセル、屋外マイクロセル、屋外マクロセル、オープン・フロントホール・ゲートウエイの各モードに対応したハードウエアの参照設計を提供し、ホワイトボックスの利用を加速して、RANエコシステムの多様性を促進します。
オープン・スタックは、O-CU/O-DUアーキテクチャー、インターフェース、内部モジュール、APIのソフトウエア参照設計を提供し、オープンソース・ソフトウエアの開発を促進して、先導します。
オープン・クラウドは、同期の基本的要件と実環境に導入する際の推奨事項を含むO-Cloudの参照設計を提供します。
試験と統合が、Open Testing and Integration Center(OTIC)を設立するための基準と指針を定め、O-RAN製品およびソリューションを試験する際の一貫性と品質を確保します。
今後のO-RANリリースでは、継続的に行う調査や通信事業者による導入の優先事項の最新情報に基づいて、新たな機能を追加し、MVPを拡張します。
2020年11月以降にリリースされた新規・更新O-RAN仕様は28件
オーラン・アライアンスは2021年2月26日に、新しいタイトル10件を含む28件の仕様書を新たに公開しました。新しい仕様の詳細については、オーラン・アライアンスのブログ記事をご覧ください。O-RAN仕様書をダウンロードするには、www.o-ran.org/specificationsをご覧ください。
2021年2月25日に開催されたO-RANオープン・サミットを視聴可能
2021年2月25日に開催されたO-RANオープン・サミットは、世界から2500人以上が参加して注目を集めました。オープン・サミットの録画はオーラン・アライアンスのウェブサイトでご覧いただけます。録画には5つの基調講演など、イベントの全内容が含まれています。
開会の辞:オーラン・アライアンス最高執行責任者(COO)でドイツテレコム技術戦略&革新担当SVPのAlex Jinsung Choi
会長の挨拶:オーラン・アライアンス会長でAT&T最高技術責任者(CTO)のAndre Fuetsch
O-RANの技術的進歩:O-RAN技術運営委員会の共同議長で中国移動研究院の無線技術担当中国移動通信チーフサイエンティストのChih-Lin I
試験および統合フォーカス・グループの最新情報:AT&T、O-RAN試験および統合フォーカス・グループの共同議長David Orloff
O-RANソフトウエア・コミュニティーの最新情報:AT&T、OSC技術監督委員会(TOC)の共同議長Jack Murray
本イベントの録画には、パネルディスカッション「O-RAN導入への道」も含まれており、公衆モバイル・ネットワークにO-RANを導入する方法について、貴重な知見を提供しています。パネリストは、AT&T、NTTドコモ、オレンジ、TIM、オーラン・アライアンス、インテル、キーサイト、ONF、ノキア、ラディシスといったO-RANエコシステムのさまざまな企業の方々です。
オーラン・アライアンスについて
オーラン・アライアンスは、無線アクセスネットワーク(RAN)分野における270組織以上のモバイル通信事業者、ベンダー、研究・学術機関から成る世界規模のコミュニティーです。RANはあらゆるモバイルネットワークの必須要素となっており、オーラン・アライアンスの使命は当業界を作り替え、インテリジェンス性とオープン性を高め、仮想化を進め、真に相互運用可能なモバイルネットワークを実現することにあります。新しいO-RAN規格により、ユーザー体験を改善するための革新が迅速化され、より競争力と活力のあるRANサプライヤーエコシステムが実現します。また同時にO-RANを基盤とするモバイルネットワークにより、モバイル通信事業者によるRANの導入と運用の効率が改善します。これを達成するため、オーラン・アライアンスは新たなRAN仕様を公表し、RAN向けオープンソフトウエアをリリースするとともに、会員組織によるこれらの導入のインテグレーション活動と試験を支えています。
詳細情報については、www.o-ran.orgをご覧ください。
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