シカゴ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ)-- RMBキャピタル(以下「RMB」といいます。)は、株式会社フェイス(コード番号4295、東証第一部、以下「フェイス」といいます。)発行済株式総数の10.7%を保有する長期株主です。
これまで、RMBは責任ある投資家としてフェイスの企業価値向上のために様々な提案を行って参りました。2018年、2019年には、同社定時株主総会において株主提案を行い、同社におけるコーポレート・ガバナンス改善と株主還元の強化を訴えました。その結果、同社において独立社外取締役の増員、指名報酬委員会の導入といったコーポレート・ガバナンス改善策、及び、二度の自社株取得が実施されたことを高く評価しております。
また、RMBはフェイス・グループの中でも、110年の歴史を持つ日本コロムビアの収益性・将来性について高く評価しており、フェイス・グループが一丸となって日本コロムビアを中心とする音楽・エンタメ事業に経営資源を投下するよう提言して参りました。
しかし、フェイス経営陣が未だ収益化の見えない新規事業に多額の投資を継続した結果、フェイス・グループの収益性は本来あるべき水準を大幅に下回り、株価は長期に渡って低迷しております。2020年12月21日現在、同社の保有するネット現預金・有価証券の合計が同社時価総額を4割以上上回るという逆転現象が続いており、同社事業の健全な評価が全く行われていない状況です。それにも関わらず、フェイス経営陣は2019年5月の自社株取得以降、株主還元強化策を一切実施しておりません。
このような状況を打開するため、RMBはフェイス取締役会に対し(1)「増配のご提案(本年9月)」、(2)「自社株取得のご提案(同11月)」を行いました。
具体的には、
1. 「増配のご提案(本年9月)」:配当規模を現行の1株当り10円(中間5円、期末5円)から30円(中間15円、期末15円)に変更する
2. 「自社株取得のご提案(同11月)」:発行済株式総数の10%程度、10~15億円規模の自社株取得を行う
をフェイス取締役会に対し提案しております。
コロナ禍にも関わらずフェイス・グループの利益は前年を上回る水準で推移しており、また、日本コロムビア所属の作曲家・古関裕而氏をモデルとしたNHK連続テレビ小説『エール』が放映されるなど、フェイス・グループに対する一般投資家の関心は非常に高まっているとRMBは考えます。このような中で、昨年、一昨年の自社株取得に続き、潤沢な手元現預金を活用した機動的な資本政策を早急に実施することによって、フェイスの企業価値が大幅に向上するものとRMBは確信しております。RMBは、フェイス取締役会が具体的な行動を起こすことを強く希望します。
なお、フェイスに対するRMBの過去の提言については、フェイスへの提言をご覧ください。
以上
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本件に関するお問い合わせ先
RMBキャピタル
細水政和
japan@rmbcap.com