NICEがフラットアイアン・ヘルスと提携し、実臨床データに基づく研究方法の開発へ

2020年07月20日 06:00:00
マネー
ビジネスワイヤ
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イギリスの対ガン治療技術の発展において実臨床データの利活用が期待。

英マンチェスター & ニューヨーク--(BUSINESS WIRE)--（ビジネスワイヤ） -- 英国国立医療技術評価機構（NICE、 www.nice.org.uk）は対ガン剤の研究と技術開発を手掛ける企業であるフラットアイアン・ヘルス（ www.flatiron.com）と提携しています。この連携は、実臨床データを通して医療技術の臨床有用性と医療経済性を評価することを目標としています。

両機関の共同研究は、フラットアイアンの専門知識と独自の電子健康記録（EHR）から得た患者の医療データを活用します。この際、患者の個人データは一切共有されません。既に進行中の初期段階の研究プロジェクトでは、臨床試験における生存率の推計値を実際の患者記録で観察された生存率データと比較することで、長期転帰の推計における不確実性を低減させる方法を研究する予定です。

NICEはイギリスの国民保健サービスが用いる医療技術と臨床診療のガイドラインを規定しています。さらに、医療的・社会的ケアの改善に向けた科学的な根拠に基づいた医療ガイドラインの策定において、世界をリードしています。

フラットアイアン・ヘルスはオンコロジー分野の実臨床データとその研究方法を提供する先端企業です。電子健康記録からの根拠に基づいて患者の治療を改善し、がん治療法の開発と利用をめぐる意思決定に役立つ情報の提供と知識の発展に励んでいます。2012年設立以来、当社は大規模な臨床データと分析技術を活用し、米国食品医薬品局（FDA）などの規制当局や、NICEの様な世界中の医療技術評価（HTA）機関への申請をサポートしてきました。

科学技術政策・研究担当の参事としてNICEの活動を率いているPall Jonssonは、次のように述べています。｢私たちは実臨床データを当機構の今後の活動に組み込む方法を検討することを非常に楽しみにしています。技術評価の際、このような新たな情報源が試験・研究データをどのように補完できるかを試せる機会となるでしょう。特に、根拠の不確実性の減少に役立つと思われます。｣

3年間にわたるNICEとの協業はフラットアイアンが国外のHTA機関と提携する初めての例となります。フラットアイアンはアメリカのFDAとの画期的な提携を２０１６年に開始し、実臨床の患者の臨床的特徴や治療パターンの研究から治療成績と研究方法の検討にわたるなど、その範囲を様々な角度から拡大しました。

フラットアイアン・ヘルスの共同設立者で社長兼最高執行責任者（COO）のZach Weinbergは、次のように述べています。｢私たちはこの提携を通してこれからNICEと共に知見を深め、医療規格の制定・改正作業に貢献し、さらに患者の経験に基づいて改善した研究や治療法を促進できることを誇りに思っています。現今の世界的流行病は、COVID-19、がん、その他緊迫した医療課題に関する意思決定において、実臨床データがいかに重要な役割を果たしているかを強調しています。｣

NICEについて

NICEはイギリスの国民保健サービス、その他の公衆衛生・社会的ケアサービスを用いて、国民の医療成績を向上させる役割を務めています。医療・公衆衛生・社会的ケアの従事者に科学的な根拠に基づいたガイドラインを推奨し、関係者向けの医療の質の評価基準とその指標の作成を行なっています。それ以外にも医療・社会的ケアの分野における監督者・実務者・管理者向けに多様な情報サービスを提供しています。詳細情報についてはwww.nice.org.ukをご覧になるか、@NICEcommsをフォローしてください。

フラットアイアン・ヘルスについて

フラットアイアン・ヘルスは医療技術・サービス企業として、がん研究の促進と患者ケアの改善に傾注しています。当社のプラットフォームにより、がんの研究者と医療提供者はあらゆる患者さんの体験から学ぶことができます。現在、フラットアイアンは地域がん診療病院280軒以上、大手大学病院7軒、対ガン治療法開発のトップ企業15社以上と提携しています。詳細情報についてはwww.flatiron.comをご覧になるか、@FlatironHealthで当社をフォローしてください。

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