各位--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- RMBキャピタル(以下「RMB」といいます。)は、株式会社三陽商会(コード番号8011、東証第一部、以下「三陽商会」といいます。)発行済株式総数の6%超を保有する長期株主です。本年5月に開催予定の三陽商会定時株主総会に先立ち、同社の経営体制に関するRMBの考えを表明します。
(1)社内出身経営者の限界と責任
RMBは2019年2月開催の定時株主総会において提出された大幅増配を要求する株主提案について反対を表明しました。これは、抜本的な事業構造改革と赤字解消を公約していた現経営陣を株主として支持していたからにほかなりません。
しかし、従業員の約4分の1の早期退職を実施するなど大きな痛みを伴う施策を実施したにも関わらず、三陽商会は4期連続の赤字に陥り、継続企業の前提に重要な疑義が生じている旨監査法人に指摘されるなどした結果、岩田功前社長が昨年12月に引責辞任する事態となりました。その後、三陽商会の株価は著しく低迷し、同社の企業価値は大きく毀損する結果となりました。
(2)現経営陣の責任明確化の必要
このように、従業員や株主など関係者に多大なる犠牲を強いたにもかかわらず事業の立て直しに失敗した現経営陣の責任は非常に重いといえます。したがって、RMBは、現社長の中山雅之氏を含む社内取締役全員が責任をとり、本年5月に予定されている定時株主総会をもって辞任するよう株主として勧告します。
(3)外部からの経営者招聘の提案
そして、コロナウイルス感染拡大による未曾有の経済危機を乗り切り、大胆な構造改革を実行するためには、実績のある経営者を外部から招聘し、経営体制を抜本的に刷新する必要があるとRMBは考えます。そのためにRMBが推挙する取締役候補者は以下の通りです。
小森哲郎氏:マッキンゼーの後、ユニゾン・キャピタルの招聘によるアスキー、クラシエ等、数々の経営実績あり。
大江伸治氏:三井物産繊維部門においてゴールドウィンの経営再建の実績あり。本年3月より三陽商会副社長執行役員。
細水政和氏(RMBパートナー)を含む社外取締役若干名。
他、社内中堅社員・社外からも執行役員の登用を検討。
(4)新しい経営陣への期待
三陽商会の業績立て直しに強い関心を持つ長期株主として、RMBは新しい経営陣に以下のことを期待します。
短期的には、過去のしがらみを排し大胆な事業構造改革を実行することで赤字を止め、安定的に利益を生み出す企業体質にすること 。
中長期的には、戦略的パートナーとの提携を含め国内外での成長戦略を描き、それを着実に実行すること。
以上
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