世界中のあらゆる患者さんに貢献するという当社の基本精神に基づき、国際社会と協力して途上国および新興国での疾病予防、保健人材の育成、医療アクセスにおける取り組みを強化・推進
2019年度のグローバルCSRプログラムにて、全世界の全従業員のうち約20,000人が投票に参加し、パートナーとしてCity Cancer Challenge、Drugs for Neglected Diseases initiative(DNDi)、SeriousFun Children’s Network、ユニセフおよび国連財団を選定
上記5つのプログラムの追加により、グローバルCSRプログラムが発足した2016年度以降、全14プログラムに総額105億円を拠出
大阪--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 当社は、このたび、途上国・新興国での疾病予防および保健人材の育成を通じ、長期的に人々の健康に貢献するパートナー5団体を2019年度のグローバルCSRプログラムに追加しましたのでお知らせします。全世界の全従業員のうち約20,000人が投票に参加し、新たに5つのプログラムが選定されました。いずれも各団体・機関によって実施される大規模なプログラムで、パートナーとしてCity Cancer Challenge、Drugs for Neglected Diseases initiative(DNDi)、SeriousFun Children’s Network、 ユニセフおよび国連財団が選出されました。また、当社は世界規模の課題に、より力強く取り組むため、今年度の拠出額を46億円に増額しました。
当社の重要なCSR活動のひとつであるグローバルCSRプログラムは、主要なグローバルステークホルダーとの複数年にわたるパートナーシップが特徴です。また、本プログラムは常に患者さん中心という当社の価値観に基づき、途上国・新興国における疾病予防および医療アクセスの向上により、人々の健康に貢献することを目的としています。2016年の発足以来、グローバルCSRプログラムのパートナーシップは目に見える具体的な成果を挙げており、「持続可能な開発目標(SDGs)」*の達成に向けての世界的な取り組みに大きく貢献しています。その成果は多岐にわたり、疾患の流行している国々での予防接種などを含む質の高い診断や治療へのアクセスの拡大、医療従事者の教育、ならびに世界の保健医療システムの強化などが挙げられます。
当社コーポレートコミュニケーションズ&パブリックアフェアーズ オフィサーの平手晴彦は、「これらの創造性に富んだ、影響力の大きな団体・機関と緊密に協力し、SDGs達成に向けての進展を加速させることによって、より多くの人々の生活の質の改善に貢献できることを光栄に思います。当社は、長期的な取り組みが重要であると認識しており、現在、3~10年間の期間で9つのプログラムを実施しています。各プログラムは当社が事業を展開する80ヵ国の従業員によって慎重に選定されました。当社が世界中の様々な地域の人々の健康に貢献していることは、当社の全従業員にとって非常に意義のあることです」と述べています。
当社は、人々の「いのち」に携わる製薬企業として、優れた医薬品の創出を通じて人々の健康と医療の未来に貢献することを目指しています。また、疾病を予防する手段が飛躍的に進歩し、何十億という人々が病気から解放され、全ての人々にとって医療へのアクセスが可能な世界を目指しています。当社は、SDGsの達成に向け、国際社会とともに取り組んでまいります。
以下の14のプログラムの他に、当社は日本政府と協力して、世界エイズ・結核・マラリア対策基金(The Global Fund to Fight AIDS, Tuberculosis and Malaria)、グローバルヘルス技術振興基金(GHIT)、および感染症流行対策イノベーション連合(CEPI:Coalition for Epidemic Preparedness Innovations)など、世界中の人々の健康向上を目的とした官民パートナーシップの支援も行っています。
*持続可能な開発目標(SDGs): 2015年9月25日に国連が採択した「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に含まれる、持続可能な開発のための国際的な目標。17の目標と169のターゲットから構成されている。
◆2019年度に選定されたプログラムの概要と実施団体・期間
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
なお、2016年度、2017年度、2018年度に当社の従業員によって選定された以下の9つのプログラムは、いずれも順調に進捗しています。
◆2018年度に選定されたプログラムの概要と実施団体・期間
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
◆2017年度に選定されたプログラムの概要と実施団体・期間
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
◆2016年度に選定されたプログラムの概要と実施団体・期間
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
<各パートナーと取り組むプログラムの概要>
1. シリアスファン・チルドレンズ・ネットワーク: 重篤な疾患の子どもとその家族の生活のために
概要: このプログラムは、重篤な疾患を抱える子どもたちとその家族に対し、人生を変えるような経験を届けるため、医療に特化したキャンプなどの新規の革新的なプログラムを計画、拡大すること、また、子どもやその家族の生活におけるキャンプの影響を追跡調査し、評価を実施することで、さらにニーズに応えられるようプログラムを改善し、シリアスファン・チルドレンズ・ネットワーク全体を通して医療体制を構築することを目的としています。
実施地域: アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、アジアおよびカリブ諸国
期間: 5年間
総予算: 10億円
2. DNDi: 世界中の最も顧みられない患者さんに治療を届けるプログラム
概要: このプログラムは、「顧みられない熱帯病」が蔓延する国々の、特に僻地において医療の質を向上し、患者さんが治療にアクセスできる環境を整えることで、病気の進行を防ぎ、患者さんの生命を救うことを目指しています。本プログラムでは、アフリカ睡眠病、シャーガス病、リーシュマニア症、河川盲目症、およびマイセトーマの5つの顧みられない熱帯病(NTDs)を対象としています。これらの病気の特徴として、患者さんの生活の質や生命に影響を与えるにもかかわらず、有効な診断と治療が十分に提供されていないことが挙げられ、本プログラムでは、その状況の改善を目的としています。
実施地域: アフリカ、アジア及び南米の16ヵ国
期間: 5年間
総予算: 10億円
3. シティ・キャンサー・チャレンジ: がん治療アクセス改善の持続的・革新的システム構築
概要: 参加型の包括的アプローチにより、民間セクター、市民社会や政府が結集し、質の高いがんのケアや治療を進め、保健医療システムの強化を実現します。10都市において持続可能ながんの解決策の構築、計画および実施を支援することで、2023年までに8000万人の人々に影響を与えます。
実施地域: 全世界
期間: 5年間
総予算: 10億円
4. 国連財団: ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの実現~計画的・効果的な予防接種のために~
概要: このプログラムは、効果的な予防接種計画とアウトブレイクへの対応を可能にする疾病監視体制の改善とデータ活用を通じて、サハラ以南のアフリカ諸国の保健システムを強化することを目指します。強化された予防接種プログラムにより、一次医療を強化し、プログラム実施国のユニバーサル・ヘルス・カバレッジ達成を促進することで、より多くの子どもたちに恩恵を届けます。
実施地域: サハラ以南のアフリカ諸国
期間: 5年間
総予算: 5.5億円
5. ユニセフ: イノベーションと最先端テクノロジーによる医療アクセス改善
概要: このプログラムは、ドローン関連を含む25の医療・保健スタートアップに投資し、革新的ソリューションを実現・拡大していきます。さらに、子ども向けに人工知能をベースとした感染症予測モデルの開発を進め、3ヵ国でスケールアップを行います。
実施地域: 全世界
期間: 5年間
総予算: 10億円
<シリアスファン・チルドレンズ・ネットワークについて>
シリアスファン・チルドレンズ・ネットワーク(SeriousFun Children’s Network)は、深刻な病気を抱える子どもたちとその家族を対象とした無料で参加できる30のキャンプとプログラムからなる世界的なコミュニティです。このネットワークは医療に特化したキャンプの分野を主導しており、50ヵ国をこえる国々の、100万以上もの子どもたちや家族に人生を変える経験を提供しています。メンバーである各キャンプは、寄付金などによって運営される独立した非営利団体で、患者さんの家族への費用負担を求めずに、すべての子どもたちを支援します。詳細については、www.seriousfunnetwork.orgをご覧ください。
<DNDiについて>
非営利の研究開発組織であるDNDiは、リーシュマニア症、フィラリア感染症、ヒトアフリカトリパノソーマ症 (アフリカ睡眠病)、シャーガス病、マイセトーマ (菌腫) を含む顧みられない病気、および小児HIVや高額な治療薬ゆえアクセスに課題のあるC型肝炎で苦しむ顧みられない患者さんのための新たな治療薬の開発に取り組んでいます。DNDiは設立以来、8つの新たな治療法を開発し、患者さんに届けています。内臓リーシュマニア症のための一連の併用療法、2種類の固定用量抗マラリア薬、およびDNDiによる新規化合物からの開発が初めて成功したフェキシニダゾールなどです。フェキシニダゾールはアフリカ睡眠病の両ステージに有効な治療薬として2018年に推奨されました。詳細については、www.dndi.orgをご覧ください。
<シティ・キャンサー・チャレンジについて>
シティ・キャンサー・チャレンジ(City Cancer Challenge)のミッションは、いのちを救うがんソリューションを構築、計画、そして実行するために協力して取り組む、都市とパートナーの世界的なコミュニティを創出することです。都市、地域、そして国家レベルの関係者が共同で地域のがんソリューションを構築、計画、そして実行方法を変えることによって、世界中の国々で質の高いがん治療へのアクセスを改善することを目的としています。このアプローチは、それぞれの地域的な背景を理解する、グローバル、地域、そしてローカルレベルのパートナーによるネットワーク支援を通じて、データ駆動型のソリューションを作成することで、都市が国家レベルでがん治療のインパクトを推進するという基本原則に基づいています。詳細については、https://citycancerchallenge.org/をご覧ください。
<国連財団について>
すべてが相互に関連し合うこの世界において、私たちが共有する未来は、共通の目的を持って行動できる能力にかかっています。国連は、共通の利益と価値観に関する国際協力の絆を強化するために創設されました。そして国連は、私たちの最大の課題に取り組み、すべての人にとってより良い世界を実現するために、すべての国と市民が集い、活動し、そして結束できる場所です。国連財団は、これらの課題に取り組み、人類の恩恵のためにあらゆる機会を生かす国連の能力を支持します。21世紀が進むにつれて、この課題はかつてないほど緊急性を増しています。私たちは、コミュニティを構築し、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を含む国連とその優先課題を支援するためのイニシアチブを生み出す活動をしています。詳細については、https://shotatlife.org/をご覧ください。
<ユニセフについて>
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
<武田薬品について>
武田薬品工業株式会社(TOKYO:4502/NYSE:TAK)は、日本に本社を置き、自らの経営の基本精神に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、グローバルな研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。武田薬品のミッションは、優れた医薬品の創出を通じて人々の健康と医療の未来に貢献することです。研究開発においては、オンコロジー(がん)、消化器系疾患、希少疾患およびニューロサイエンス(神経精神疾患)の4つの疾患領域に重点的に取り組むとともに、血漿分画製剤およびワクチンにも注力しています。武田薬品は、研究開発能力の強化ならびにパートナーシップを推し進め、強固かつ多様なモダリティ(創薬手法)のパイプラインを構築することにより、革新的な医薬品を開発し、人々の人生を豊かにする新たな治療選択肢をお届けします。武田薬品は、約80の国および地域で、医療関係者の皆さんとともに、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。
詳細については、 https://www.takeda.com/jp/をご覧ください。
Contacts
武田薬品工業株式会社
報道関係問合せ先
コーポレート・コミュニケーション
小林一三
Tel: 03-3278-2095
E-mail: kazumi.kobayashi@takeda.com