GSMAの新たな調査報告書はデジタルエコシステム規制の根本的な見直しを提唱

ロンドン--(BUSINESS WIRE)--（ビジネスワイヤ） --
GSMAは通信規制の今日化を提唱する新たな調査報告書を発表しました。「デジタルエコシステムのための新たな規制枠組み」（A New
Regulatory Framework for the Digital
Ecosystem）と題する本報告書は、GSMAの依頼によりNERAエコノミックコンサルティングがまとめたもので、デジタル世界における変化のスピード、特にインターネットベースのさまざまなサービスやアプリケーション、コンバージド・デジタル・エコシステムの出現に、規制改革のペースが追い付いていない現状について検討しています。本報告書では、消費者保護・イノベーション・投資・競争に関する明確な政策目標によって推進され、技術の種類に依存せず、将来を見通した規制枠組みを推奨しています。

GSMAのジョン・ジュスティ最高規制責任者（CRO）は、次のように述べています。「現在施行されている通信規制は、前世紀の技術と市場を規制するためのものとおおむね同じです。融合市場において競争力のある多様な選択肢を消費者が目にする今日のダイナミックなデジタル時代においては、アナログ規則が通用する余地はありません。多くの場合、技術と市場の変化によって一定の規制の必要性が消滅しているか、あるいは少なくともその形態や運用を変更する必要性が生じています。GSMAは、現在の市場構造について再検討し、時代遅れの規制を改革して、公平な競争環境を確立することにより、消費者を保護すると同時にイノベーションを実現するよう、政策立案者に求めます。」

現行規制の不均衡

モバイルブロードバンドアクセス、スマートフォン、インターネット技術の総体的な成長により、新たなモバイル音声／メッセージング通信サービスが発展しました。これらの新しいサービスは、モバイル通信事業者が提供するサービスを含め、従来の通信サービスと直接的に競合しますが、顧客データの収集と使用に関する規則など、同じ規則の対象とはなっていません。

ジュスティは次のように語っています。「この差別的な規制は競争をゆがめ、イノベーションを阻害して、消費者の福利を損ないます。ダイナミックで競争の激しい今日の市場は、より公平で技術の種類に左右されない政策を必要としています。消費者がイノベーションと投資の恩恵を受け続けると同時に、サービスを提供する企業や技術の種類に左右されずに消費者を保護するために、改革が求められているのです。」

今日的な規制枠組みの重要原則

今日のコンバージド・デジタル・エコシステムの複雑さに対処するために、GSMAの新たな報告書では、政策立案者が規制枠組みの今日化に取り組む際に、下記3つの重要原則を盛り込むことを推奨しています。

• 
  規制の目的は、サービスを提供する企業や技術の種類ではなく、消費者に提供されるサービスに着眼することで、最もよく達成される
  


• 
  規範的な規制ではなく、測定可能なパフォーマンスベースのアプローチに重きを置き、市場の活力を助長して消費者の福利向上を図る
  


• 
  政策立案者は、エコシステム全体を通じて一貫した一連の基準を適用し、従来の規則を新たな視点で見直して、実情に合わなくなったものは廃止する
  

ジュスティは次のように結論付けています。「GSMAは、時代遅れの規制枠組みで切望されてきた改革を推進するために、政策立案者を相手に情報と根拠に基づいた建設的な対話を活発に追求すべく、真剣な努力を傾けています。政策立案者は、すべての市場関係者を対象とした基準として、柔軟で一貫性のある基準をデジタルエコシステム全体に適用することにより、消費者の利益を最大限に高めて経済成長を促進できるよう、公平で持続可能な競争環境を実現できます。」

報告書全文についてはwww.gsma.com/new-regulatory-frameworkをご覧ください。

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GSMAについて

GSMAは世界中のモバイル通信事業者を代表する団体で、モバイル事業約800社を結集しています。そのうち250社は携帯電話機および端末メーカー、ソフトウエア企業、機器プロバイダー、インターネット企業など、広範囲なモバイル・エコシステムを構成する企業であり、関連業界セクターの組織も参加しています。GSMAはモバイル・ワールド・コングレス、モバイル・ワールド・コングレス上海、モバイル360シリーズといった業界を主導するイベントの開催も行っています。

詳細情報については、GSMAのウェブサイトwww.gsma.comをご覧ください。GSMAをツイッターでフォローしてください：@GSMA

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