サンフランシスコのビザ世界本社にクライアントとパートナーが集まり、大きな節目を祝う
サンフランシスコ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --
ビザ(NYSE:V)は本日、世界最大規模のリテール決済ネットワークを開放することで、決済と商取引におけるイノベーションを推進する画期的なプラットフォームであるビザ・ディベロッパーの始動を発表しました。60年近い当社の歴史上初めて、ソフトウエア・アプリケーション開発企業は業界をリードするビザの決済技術、商品、サービスを自由に利用できるようになります。
新しいビザ・ディベロッパー・プラットフォームは金融機関、商店、テクノロジー企業が消費者と商店のニーズを満たせるようサポートすることを目的としています。消費者と商店はショッピング、支払い、支払いの受け取りのための手段として、ますますインターネット接続デバイスに依存するようになっています。新しいプラットフォームは始動にあたり、口座名義人の確認、個人間決済機能、ビザ・チェックアウトなどの安全な店内およびオンライン決済サービス、通貨換算、消費者取引アラートなど広く普及しているビザの決済技術とサービスの一部を利用できるようにします。ビザは来年中に、さらに多くの決済機能を利用可能にする計画です。
ビザ最高経営責任者(CEO)のチャーリー・シャーフは、次のように述べています。「ビザは決済業界のリーダーとして、世界的ネットワークを利用できるよう開放し、クライアント、業界パートナー、イノベーターによるさらに簡単でもっと安全な新しい決済方法を追求する活動をサポートすることで、世界の商取引を変革させる可能性を手中にしています。」
過去数カ月にわたり有力金融機関、テクノロジー企業、スタートアップ企業が新しいビザ・ディベロッパー・プラットフォームのベータトライアルに参加し、その多くがすでに、ビザの技術を生かした革新的なアプリケーションの試作品を作り上げました。トライアルに参加したパートナー企業はキャピタル・ワン、CIBC、エミレーツNBD、ナショナルオーストラリア銀行(NAB)、RBC、TDバンク、スコシアバンク、TSYS、USバンク、ベニューネクストなどです。最近アクセンチュアが行った調査によると、フィンテック(金融IT)関連の投資は2014年に世界で120億ドル以上に達しました1。
ビザ・ディベロッパー・プラットフォームの開発は、ビザの世界的商品・技術チームが主導してきた数年間におよぶイニシアチブです。チームはビザの決済商品とサービスをソフトウエアとアプリケーション開発において開発企業が使う標準技術であるアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)に変換しました。ビザの世界的な開発企業用プログラムが他とは大きく異なる点を以下に挙げます。
ビザの幅広い決済商品とサービス一式の簡単な検索方法を提供する、世界中からアクセス可能な開発企業用ポータル
ビザの特に普及している決済商品と機能を実装するために何百ものビザAPIとソフトウエア開発キットを利用できるオープン・プラットフォーム
アプリケーション開発企業がプラグ&プレイを試し、ビザのテストデータも利用できるテスト環境
サンフランシスコ、ドバイ、シンガポール、マイアミ、サンパウロなどの主要市場のアプリケーション開発企業の間で協力と共同開発を促すためのビザ・ディベロッパー・エンゲージメント・センター
ビザで技術担当の執行副社長を務めるラジャット・タネージャは、次のように述べています。「私たちはビザの商品とサービス一式すべてを開放し、開発企業が基本的な決済機能を自由に利用できるようにしたいと考えています。こうした取り組みが、さらに安全で大規模な展開ができる簡単な決済方法を可能にし、ビザの技術を統合したまったく新しい商取引体験を生み出すことにつながると確信しています。さらに、こうした新しい体験をビザの世界的ネットワーク全体に広める能力があることも考え合わせれば、ビザ・ディベロッパーが世界の開発企業にとって好ましい開発環境となるに違いないと予想する、その理由がおわかりになるでしょう。」
この世界的なディベロッパー・プログラムに対するビザの構想には、新たな市場の創出も含まれます。新しい市場は何千もの金融機関と、何百万もの商店とテクノロジー企業が提携し、革新的なデジタル商取引アプリケーションとサービスを協力して探求することを可能にします。
2016年2月4日木曜日午前10時(太平洋時間)に開催されたビザ・ディベロッパー始動イベントのライブウェブキャストをご覧になるには、http://www.webcastregister.com/visa/event/へアクセスしてください。
クライアントとパートナーのコメント:
世界各地のビザのクライアントとパートナーは、この重要なプラットフォームの始動が自社および顧客に対して意味するものについて、以下のようなコメントを寄せています。
アリソン・ジェームズ氏(CIBCカード技術担当副社長):「ビザの新しいディベロッパー・プラットフォームにより、顧客が簡単に利用できる決済ソリューションを提供するプロセスを簡略化できるため、特定の分野で市場に売り出すまでのスピードが速まるだろうと期待を高めています。ビザのようなパートナーが、絶えずイノベーションを実現し続け、さまざまに応用できる統合的な決済技術の発展においてさらに前進する様には勇気づけられます。」
アントニー・ケイヒル氏(NAB商品・市場担当グループ・エグゼクティブ):「オーストラリアは世界でも特に新しい技術を取り入れるスピードが速い国です。ビザとのパートナーシップにより、NABはさらに迅速に市場をリードするイノベーションを提供し、お客さまに優れた体験をお届けできるようになります。」
リンダ・マンティア氏(RBCデジタル・決済・カード担当執行副社長):「RBCでは、イノベーションは当社のお客さまにとって最適な安全で便利なソリューションを提供する上での基盤を成しています。ビザのようなビジネスパートナーとの協力により、使いやすく、付加価値の高いサービスを提供し続けることができます。その一例として、これまで可能だったものよりもはるかに速いペースで便利で使い勝手のよいサービスをRBCモバイルのお客さまに提供するために、ビザが新しく公開したAPIを活用したソリューション開発をすでに開始しています。」
ブライアン・マケイブ氏(スコシアバンク、デイ・トゥ・デイ・バンキング担当副社長):「ビザ・ディベロッパー・プラットフォームの立ち上げは、賞賛に値すべきものです。画期的な技術とお客様を重視した新しい決済ソリューション開発のスピードを高められる可能性に期待しています。決済業界は急速に発展しており、ソリューション志向の技術をすばやく提供していくことは、かつてないほど重要な意味を持っています。」
ルビー・ワリア氏(TDバンク・グループ、モバイル・オンラインバンキング担当ヘッド):「ビザ・ディベロッパー・プログラムは世界規模で決済と商取引分野を進化させる莫大な可能性を示しています。このプラットフォームを活用して、卓越したデジタル体験をお客さまにお届けする新しい方法を作り出せることを楽しみにしています。」
クレイグ・ルドウィック氏(TSYS加盟店サービス部門商品担当ヘッド):「TSYSは、ビザと長きにわたりビジネス関係を築いてきました。ビザ・ディベロッパー・プログラムに参加する最初の決済ソリューション提供企業の1社となれることをうれしく思います。期待がかかる新しいAPIにより、当社のカード発行や加盟店契約事業、および加盟店の顧客が事業を拡大するために活用できる、次世代の商品とサービスを提供できます。ビザの新しい技術を実装することで、決済商品のイノベーションの最前線に立つことができるでしょう。」
ドミニク・ベントゥーロ氏(USバンク最高イノベーション責任者):「より速く効率的で安全な金融サービスを顧客に提供するべく尽力している銀行とフィンテック業界の協力企業には、競争力を保つために、新しいアイデアを素早くテストし、研究し、展開することが求められています。その鍵を握るのが協働です。ビザが提供する開発ポータルとツールはUSバンクがお客さまのための新しいアイデアをさらに速く、従来のやり方より少ない開発費で実現することを可能にします。」
ジョン・ポール氏(ベニューネクスト最高経営責任者、創業者):「ベニューネクストはイベント会場での体験の向上を目指しており、その実現で大きな役割を果たすのが、決済をゲストと主催者の両方にとってストレスのないものにすることです。ビザの開発チームとの協働は楽しい経験で、当社のテクノロジー・プラットフォームへのビザ・チェックアウトの統合は素早く簡単に行うことができました。クレジットカードに代わりスマートフォン決済が台頭していく中で、安全な決済手段を提供するために、さらに多くの取り組みを共に行えることを楽しみにしています。」
スーヴォ・サルカール氏(エミレーツNBDリテールバンキングおよびウェルスマネジメント担当上級執行副社長兼グループヘッド):「ビザ・ディベロッパー・プラットフォームの立ち上げにお祝いを申し上げます。ビザのモバイル・ロケーション・コンファーメーション(MLC)サービスを実装した世界初の銀行となり、他行に先がけてこの先進的なサービスを活用できることを誇りに思います。ビザとのパートナーシップは、当行が決済カードにまつわるお客さまの体験を高めるためにベストプラクティスを利用することを可能にし、また急速に成長しているアラブ首長国連邦のデジタルバンキング分野で市場のリーダーとなる上で、大きな後押しとなりました。当行は中央ヨーロッパ、中東、アフリカ地域でビザの新しいデジタル・イネーブルメント・プログラム(VDEP)に参加する最初の銀行で、ビザ・チェックアウト・サービスについても域内で最も早く参加した銀行の1つです。当行のお客さまにとって便利な新しい方法を引き続き模索するために、さらなる協力を重ねられることを楽しみにしています。」
ビザについて
ビザ(NYSE:V)は、200を超える国と地域の消費者、企業、金融機関、政府を高速、安全、確実な電子決済につなげる国際的な決済技術会社です。当社は世界で最も高度な処理ネットワークの1つであるVisaNetを運営しています。このネットワークは1秒に5万6千件以上のトランザクション・メッセージを処理でき、消費者に対しては不正行為を防止し、加盟店に対しては支払いを保証します。ビザは銀行ではなく、消費者へのカードの発行、与信、課金は行っていませんが、ビザの革新的な技術は、デビットカードでの即時支払い、プリペイドカードでの前払い、クレジットカードでの後払いなど、金融機関が消費者により多くの選択肢を提供することを可能としています。詳細情報については、usa.visa.com/about-visa、visacorporate.tumblr.com、@VisaNewsをご覧ください。
1 出典:アクセンチュア、「フィンテックとバンキングの未来:デジタルがもたらすのは破壊か、それとも変革か(The
Future of FinTech and Banking: Digitally disrupted or reimagined?)」
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