東京--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 東芝は、WPC
(Wireless Power Consortium)が策定するQi(チー)注1規格で定められるQi
v1.2に準拠したコントローラを内蔵し、最大で15Wまで受電可能な業界初注2の1チップワイヤレス給電受電用IC「TC7766WBG」を開発しました。年内にサンプル出荷を開始し、2016年春に量産を開始する予定です。
本製品は、整流電圧を高くすることにより当社の従来製品注3からパッケージサイズを変えずに受電能力を3倍に高め、また有線充電と比較して同等以下の時間で急速ワイヤレス給電を実現し、スマートフォン、タブレットなどのモバイル機器や産業機器向けなど、幅広いアプリケーションに搭載が可能です。
また、ワイヤレス給電動作に必要な整流回路やコントローラなど全ての機能を搭載し、当社独自の最先端アナログプロセス(CD-0.13プロセス)を用いて小型化・高効率化を実現しており、省スペースかつ容易にワイヤレス給電受電システムを構築することができます。
さらに、本製品を使用した受電システムは、量産中のワイヤレス給電送電用コントロールIC 「TB6865AFG」注4を用いた5W
送電システムとの組み合わせも可能であり、現在開発しているQi v1.2に準拠した15W送電システム注5との組み合わせでは15Wまでワイヤレス給電受電が可能です。
●製品の主な特長
WPC Qi v1.2準拠
最大出力電力 : 15W
最大出力電流 : 1.7A
出力電圧設定
: 5V~14V
各種保護機能
I2Cインターフェースに対応注6
I2Cインターフェースを介して本製品のレジスタに格納される送電器との通信情報や動作状態をホストコントローラが読み出し、必要に応じてそれらの情報をモバイル機器のディスプレイなどに表示することができます。
●応用機器
スマートフォン、タブレット等のモバイル機器および産業機器
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品番 | TC7766WBG | |
送受電 | 受電側 | |
伝送方式 | 電磁誘導方式 | |
最大出力電力 | 15W | |
パッケージ | WCSP28(2.4 mm*3.67 mm*0.5 mm) | |
注1: Qi(チー)規格:Wireless Power Consortiumにて策定された無接点充電の国際規格。
注2:
2015年11月12日現在、東芝調べ。
注3:「TC7764WBG」 (Qi v1.1.2準拠5W受電用IC)
注4:「TB6865AFG」
(Qi v1.1.2準拠5W送電用IC)
注5: 2016年春頃の量産を予定。
注6:
フィリップス社で開発された周辺デバイスとのシリアル通信方式。
製品の詳細はホームページをご覧ください。
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