月面探査ローバーPFM3
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◇日本初の民間月面探査チーム「HAKUTO」×リクルートテクノロジーズ
HAKUTOは、月面に民間開発の無人探査機を着陸させ500m以上走行し、高解像度の動画や静止画データを地球に送信する「GLXPミッション」の達成に向けた月面探査ローバーを開発中で、アメリカの宇宙開発企業「Astrobotic Technology(アストロボティック・テクノロジー社)」と月面輸送契約を結び、GLXPのコンテスト期限である2017年末までの打上げを予定しています。月面でのミッションにおいては、月面探査ローバーが地球に送信する、(1)モーター/基盤の温度・軌道からの経過時間・走行距離などのモーターコントローラー、(2)静止画・動画などのカメラ、(3)バッテリー温度・充電電流/電圧・残存電力などのパワーユニット:PDU(Power Distribution Unit)、(4)加速度・温度・姿勢などの慣性計測装置:IMU(Inertial Measurement Unit)、(5)その他通信・緊急情報など、様々なステータスデータを解析、即時に状況を把握し、月面での次のアクションを判断していく必要があります。
リクルートテクノロジーズが持つビッグデータ解析における実績と知見を活用し、(1)月面探査ローバーのステータスや、月面環境に関するデータ解析、(2)システムの「自動制御」や「自動検知」といった観点から、技術的サポートやアドバイス提供を行う予定です。その他、HAKUTO SUPPORTERS CLUBのためのコミュニケーション・プラットフォームの構築や、両社のエンジニアの技術交流会や講演会など、相互の技術交流を促進させ、データ解析と月面探査の両分野でのさらなる技術発展を促す取り組みを継続的に実施していきます。業界を驚かせるレベルでテクノロジーを開拓し、ビジネスへの実装を目指すリクルートテクノロジーズとHAKUTOの今後の展開にご期待ください。
●中尾 隆一郎(株式会社リクルートテクノロジーズ 代表取締役社長)のコメント
「今回、HAKUTOとともに月面探査のチャレンジに関われることを心から嬉しく思います。と同時に、私自身もワクワクしています。様々な領域からHAKUTOに集結したプロフェッショナルの皆さんと、我々の発揮する多様な専門性がタッグを組むことで、大きな成果が生まれることを期待しています。」
●袴田 武史(TEAM HAKUTO代表)のコメント
「膨大なデータを処理し、さらにそれを即座に解析して、現状や次のアクションを判断するための情報解析・加工技術は、月面でもビジネスでもとても重要です。リクルートテクノロジーズは、宇宙開発でも重要になりつつあるソフトウェア技術の面で、世界初の民間による月面探査ミッションに欠かせない非常に頼もしいパートナーです。」
◇株式会社リクルートテクノロジーズについて
株式会社リクルートテクノロジーズは、リクルートグループのビジネスにおけるIT・ネットマーケティングテクノロジーの開発・提供を行う機能会社です。IT・ネットマーケティング領域の専門力・イノベーション力で、リクルートグループのビジネスを進化させることがミッションであり、「次世代技術のR&D・新ソリューションの開拓」「ビジネスの実装」といったテーマに取り組んでいます。
・Webサイト: http://recruit-tech.co.jp
◇HAKUTOについて
HAKUTOは、株式会社ispaceが運営する、日本で唯一GLXPに参加するチームです。ベンチャー、大学、そしてプロボノと、様々なバックグラウンドをもった人材が集まり、それぞれの特技を生かし合って月面探査ローバーの開発を行っています。2015年1月にGLXP中間賞の「モビリティサブシステム」部門を受賞しています。
・Webサイト: http://team-hakuto.jp/
◇Google Lunar XPRIZEについて
Googleがスポンサーとなり、XPRIZE財団によって運営される、民間組織による月面無人探査を競う総額3,000万ドルの国際賞金レースです。ミッションは、月面に純民間開発の無人探査機を着陸させ、着陸地点から500m以上走行し、指定された高解像度の動画や静止画データを地球に送信すること。1位のチームには賞金2,000万ドル、2位のチームには賞金500万ドルが与えられます。現在、世界各国から16チームが参加しています。
・Webサイト: http://lunar.xprize.org