TOMRA 5C_イシハラフーズ導入
イシハラフーズ_石原祥子代表取締役社長
TOMRA 5C_IQFほうれん草
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/444190/LL_img_444190_1.jpg
TOMRA 5C_イシハラフーズ導入
イシハラフーズは、自社農場でほうれん草、小松菜、枝豆、ごぼうなどを栽培し、急速冷凍加工した野菜を日本全国に出荷しています。青果業からスタートし、2026年に創業50周年を迎えるイシハラフーズは、1983年から本格的に冷凍野菜加工業に参入し、以来自社農場での栽培から最終製品化までを自社で完結するIQF冷凍野菜メーカーとして成長を続けてきました。農業従事者が減少する中、機械化を進めることで生産量を拡大するだけでなく、化学肥料や農薬を半分以下にする特別栽培農産物の生産にこだわり、高い品質管理を行っています。
イシハラフーズは15年以上前から、農場と工場を双方向で繋げるデジタル化を推進しており、病害虫の発生状況や生育状況、発芽率などを管理し、生産効率を高めています。社会全体で深刻化する人材不足や労働者の高齢化に伴う人員不足を補うため、2013年に最初のTOMRAの選別機を導入してから機械化を進める中、ほうれん草の加工ラインで作業員数を4分の3まで減らすことができ、省人化だけでなく、高い選別機能で品質の向上も図ることができました。2024年3月には最新のTOMRA 5Cを導入し、この春、ほうれん草の旬を迎え本格稼働でその高い生産性を実感しています。
TOMRA 5C導入前は梱包前にブランチング後や冷凍後の変色やベルト式選別機では除去しきれない雑草を再度目視選別していましたが、現在は、最終の目視確認の人員は配置せず、さらなる省人化を図ることに成功しています。
イシハラフーズ株式会社、石原 祥子 代表取締役社長は、「冷凍野菜の市場が拡大しているにも関わらず、加工工場では人手不足が深刻化しており、機械化は必須でした。これまでの選別ラインでは人が目視で選別し、異物や不良品を手作業で除去していました。効率が悪いだけでなく、品質の均一化が図れないこと、処理量が増やせないことが課題で、高まる市場ニーズに迅速に対応することが難しい状況でした。TOMRAのデモ機でテストしたところ、1時間あたり4トンの処理量という高速かつ大量の処理が可能で、対応してくれたオペレーターの説明が丁寧かつ、エンジニアに相談しやすいこと、そしてユーザーインタフェースの使いやすさも決め手の一つでした。
気温が非常に低く、小雨の影響で今冬はほうれん草が不作でしたが、春になりアクセルを一気に踏まなくてはいけなくなる状況で、新しく導入したフリーザーやTOMRA 5Cといった設備があることで安心して生産を進めることができています。現在時間あたりの生産量は歴代最高を更新しており、生産量は時間あたり3.6トンを記録し、TOMRA 5C導入前に比べて倍増しています」と語りました。
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/444190/LL_img_444190_2.jpg
イシハラフーズ_石原祥子代表取締役社長
TOMRA 5Cは、業界をけん引するセンサーと高解像度レーザーに、TOMRA独自のバイオメトリックシグネチャー識別(BSI+:ハイパースペクトル)技術、マシンラーニングベースのAI機能、ビッグデータ解析を組み合わせることで、比類のない選別精度を実現します。ブランチング後、カットされたほうれん草の中から、ほうれん草と同じ色見で葉緑素を含有する雑草や異物を除去することは目視では大変難しく、TOMRA 5Cは高精度かつ高速で検知後除去し、歩留まりロス率を低減し、収量を最大化することができます。マシンラーニングベースのAI機能とTOMRA独自のアルゴリズムを使用した独自のデータプラットフォームで、従来にないユーザーフレンドリーな操作性が実現しました。
Industry 4.0に準拠し、この選別したビッグデータを外部プラットフォームに接続し生産現場にフィードバックすることで、さらに高効率な生産に繋げることが可能です。
石原 氏は、「イシハラフーズでは農業のDX化を推進しており、各圃場に設置した二次元コードを圃場管理担当のフィールドマンが読み取り、農薬や肥料の管理システムを活用しています。お客様が安心、安全に召し上がれるようトレーサビリティを重要視し、残留農薬の管理も自社で行っています。今後、TOMRA 5Cからのビッグデータ解析との組み合わせで、気候などに左右されない高い品質を維持し、さらに生産性を高めていきたいと考えています。冷凍野菜は時間効率を求める人々のライフスタイルには欠かせない食品です。年間を通じて高品質な野菜を安定供給できるよう、機械化、デジタル化の推進を進めていきます」と語りました。
TOMRA Foodはお客様が機械を導入した後も、使用する中で異なるニーズに応じた機械のカスタマイズや操作方法などに関する問い合わせにサービスエンジニアが迅速に対応しています。今後も国内の高まるニーズに応え、人員の強化を図り、食の安全を支えてまいります。
■TOMRA Food:トムラ・フードについて
TOMRA Foodは、世界の食糧生産に変革をもたらすべく、あらゆる資源を大切にしながら、最高基準の食品の安全性を確保し、食品ロスの最小化を図るため、光学センサー式選別機と収穫後のターンキィーソリューションを設計、製造、アフターサービスを一貫して提供しています。日本では、トムラソーティング株式会社フード事業部(本社:東京都港区)として事業を展開し、さいたま市にテストセンターを有しています。
日本語ウェブサイト: https://www.tomra.com/ja-jp
TOMRA Foodはこれまで、菓子、果物、ドライフルーツ、穀物・種子、ジャガイモ、プロテイン、ナッツ、野菜などを扱う、世界中の食品生産者、包装業者、加工業者に13,800台以上のユニットを提供しています。当社のソリューションは、農作物の高精度なグレーディングとサイズ分け、選別、皮むき、分析技術が含まれ、お客様の収益性、生産性向上に寄与し、安全な食品供給に貢献します。TOMRA Foodは、米国、欧州、南米、アジア、アフリカ、オーストラリア、ニュージーランドに地域統括オフィスや製造拠点を有しています。
TOMRA Foodは1972年に使用済み飲料容器を自動回収する飲料容器自動回収機(RVM)の設計、製造、販売から事業を開始したTOMRA グループの一部門です。 グループは、フード以外にもトムラ・リサイクリング、トムラ・マイニング(鉱物)、トムラ・コレクションで構成され、地球上の限りある資源の入手、利用、再利用の方法を変革し、廃棄物のない世界を実現する資源革命を牽引しています。
TOMRAは世界の100以上の市場で113,700台を超える設置実績を持ち、2024年の売上高は約13.5億ユーロにのぼります。本社をノルウェーのアスケルに置き、オスロ証券取引所に上場しています。
グローバルウェブサイト: www.tomra.com