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「全国遺跡出土地震痕跡データセット」の更新公開と、見えてきた地震痕跡分布の特徴


全国遺跡大規模地震痕跡データセットが2025年1月版から5月版に更新され、地震痕跡の検出地点が326地点から1620地点に大幅増加しました。これにより、日本全国の地震影響地域の可視化が進み、データの拡充によって新たな地震痕跡分布の傾向を発見しました。見つかった傾向は、地震痕跡の約7割が断層分布と一致する一方で、残り3割には異なる傾向があり、過去の地形との関連が示唆されています。このデータの充実は、地質観測に基づく地面の脆弱性の解明や、防災・減災における地下情報の可視化技術の革新において重要です。





概要



 2025年1月24日に公開(1月版)を始めた「全国遺跡大規模地震痕跡データセット」。2025年5月30日にその更新版(5月版)を公開する。

 データセットの更新にあたって、「全国文化財総覧」で検索した「地震」、「断層」、「液状化」を掲載した発掘調査報告書(1,499冊)の内容について精査を継続し、地震痕跡の検出地点を特定、さらにその地点の緯度・経度情報を取得する作業を進めた。

 これにより、1月版では326地点であった地震痕跡検出地点数が、5月版では1620地点となり、全国を網羅する規模が圧倒的に広がった。これにより今までの地震によって、より大きく揺れた場所がどこであったかが「見える化」した。さらにデータ量が大きく増大することにより、地震痕跡の分布に、新たに以下のような傾向を見出すに至った。

1)地震痕跡の分布の約7割は、断層の分布と調和的である。

2)地震痕跡の残り3割以上に、断層とは異なる分布傾向が見出された。

3)この地震痕跡の分布傾向は、「過去の地形」とその変遷に対して相関性が示唆される。

 結果として、データの継続的な拡充や実際の地質観測にもとづく地面の脆さをもたらすメカニズムの解明を必要とするとともに、発掘や地質調査で明らかとなる、地下情報を整理し「見える化」する技術のイノベーションが「防災」、「減災」において重要な鍵のひとつとなることが明らかとなってきた。



画像 : https://newscast.jp/attachments/EjaCMOPPPmFIwlRrgWE0.jpg



公開URL



全国遺跡出土地震痕跡データセット - 全国文化財総覧 : https://sitereports.nabunken.go.jp/cultural-data-repository/124



リンク



「遺跡災害情報ポータルサイト」(https://hde-gis.nabunken.go.jp/

「歴史災害痕跡データベース」(https://hde-gis.nabunken.go.jp/eod/

※今回のデータセットとは別のものですが、連携しています。

「全国遺跡出土地震痕跡データセット」(https://hde-gis.nabunken.go.jp/eoe/

※「全国地震痕跡統計データ」が閲覧できます。

※ここから「全国文化財総覧」に掲載するデータセットの取得画面にリンクしています。

「地震痕跡データマップ」(https://hde-gis.nabunken.go.jp/map-eoe/

※上記の「全国遺跡出土地震痕跡データセット」にリンクボタンがあり、同データセットの地図表示ができるようになっています。



報道発表資料



詳細はこちらの報道発表資料をご覧ください。











20250529press.pdf





: https://newscast.jp/attachments/5gNLBZZdtSGdUPNzNIN5.pdf




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