『お茶漬けざむらい』(横山起也 著)
牡蠣のしぐれ煮にほうじ茶を注いだ「牡蠣の茶漬け」(横山さんのnoteより)
歴史の奔流に呑まれながらも、“うまい茶漬け”一杯で人の心をほどいてゆく――。日本歴史時代作家協会賞文庫書下ろし賞を受賞した話題作『編み物ざむらい』の著者・横山起也さんによる、食と人情と幕末を融合させた異色時代小説が登場しました。
あらすじ
黒船来航以来、尊王攘夷か佐幕か――激動の幕末に生きるのは、舌の良さだけが取り柄の若き脱落侍・妹尾未明。ある夜、流れ着いた絵師・河辺仁鶴との出会いが、未明の運命を大きく動かします。
「お茶漬け」で人の懐を溶かし、事件を解き、気づけば「お茶漬けざむらい」と呼ばれる存在に。そして迎える宿命の舌対決。相手は、将軍の食を司る名家の御曹司――果たして勝負の行方は?!
本作では、章ごとに登場する「海苔の茶漬け」「牡蠣の茶漬け」「刺身の茶漬け」など、料理描写も読みどころ。
美味しさの奥に宿る人の想いを描いた、五感に響く一冊です。
書誌情報
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『お茶漬けざむらい』(横山起也 著)
書名:お茶漬けざむらい
著者:横山 起也
発売日:2025年5月20日
判型:文庫/312ページ
ISBN:978-4-334-10644-7
定価:814円(税込)
発行:光文社(光文社文庫)
著者による“お茶漬け”再現レシピも公開中!
横山起也さんは、noteにて本作に登場する“お茶漬け”の写真と再現レシピを紹介しています。
例えば、「海苔の茶漬け」は、もみのりに醤油をかけ、熱いほうじ茶を注ぐというシンプルながら香り豊かな一杯。さらに、かき餅(せんべい)を加えるアレンジも提案されています。これから出版に向けて、ほかのお茶漬けも更新予定。詳細は、著者のnote記事をご覧ください。
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牡蠣のしぐれ煮にほうじ茶を注いだ「牡蠣の茶漬け」(横山さんのnoteより)
江戸のお茶漬けレシピ|横山 起也|note : https://note.com/amikinoko/m/m15c9bb0e5c89
著者プロフィール
編み物作家/NPO法人 LIFE KNIT 代表/オンラインサロン『未来手芸部』部長/チューリップ株式会社 顧問/株式会社日本ヴォーグ社「amimono channel」顧問・ナビゲーター。2022年に『編み物ざむらい』(KADOKAWA)で小説家デビュー、第12回日本歴史時代作家協会賞「文庫書き下ろし新人賞」受賞。著書に<編み物ざむらい>シリーズのほか、『幕末万博騒動』(KADOKAWA)や『どこにもない編み物研究室』(誠文堂新光社)がある。
横山起也オフィシャルサイト : http://yokoyamatatsuya.com/