「つの未来学」、経済産業省「第14回キャリア教育アワード」優秀賞を受賞
まちづくりのアイデア出し
町長に商店街活性化企画を提案
資本金2万円をゲット
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「つの未来学」、経済産業省「第14回キャリア教育アワード」優秀賞を受賞
【キャリア教育アワードについて】
経済産業省が2010年から開始した「キャリア教育アワード」は、企業や経済団体による優れた教育支援の取り組みと効果を公募し、広く社会で共有し、こうした活動を奨励・普及・促進することを目的としています。
「第14回キャリア教育アワード」及び受賞者については経済産業省のプレスリリースをご覧ください。
URL: https://www.meti.go.jp/press/2024/12/20241216001/20241216001.html
【優秀賞受賞の内容】
(1) プログラム名
「つの未来学」(都農中学校 総合学習)
(2) 取り組み概要
町内唯一の中学校である都農中学校の総合学習「つの未来学」のプログラムを企画、実施。
<1年生>
「未来の夢とシゴト」をテーマに自分のウェルビーイングを言語化。
<2年生>
1年生で学んだことをベースに「町が元気になるプロジェクト」を企画。地域課題を題材にフィールドワークを行った上で企画を作成し、町長・教育長をはじめ、町民に提案。
<3年生>
2年時に提案した企画の実現に挑戦。商店街の空き地で「みちくさ市」を開催するなど、メンバーは企画部、PR部、制作部、財務部に配属、分業してイベントを準備し実施。
終了後、売上と経費を計算し売上228,070円 利益116,243円の実績が確定。その後、利益の使い方について4時間分の授業を使って全員で議論し決定。
授業の最終回で、協力して頂いた町民を招き、決算報告会を実施、利益処分報告も行った。
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商店街イベントみちくさ市を主催!
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決算報告で売上と利益発表
<動画「中学生みちくさ市」>
https://www.youtube.com/watch?v=t_bMu_fOkas
(3) 審査員の評価内容
・地域資源を存分に活用したプログラムで、会社経営、事業・イベント実行、売上や利益の体感など、ビジネスのリアルを知り、仕事を肌で感じる優れたインパクトあるプログラム。社会人基礎力をターゲットに、起動人たることを目指す、まちづくりにも資する価値ある取り組みである。特にビジネスの実践性、効率性、効果性などを知ることができ、組織での個の在り方や利益処分といった成果実感も味わえる、リアリティあふれる取り組みであるところが評価できる。
・3学年を通じた連続した学びとなっている点、模擬的な会社をつくることによる事業運営の体験ができる点、町民の協力も得て進める点が評価できる。中学生にとっては大変貴重な体験であり、ユニークで有効性も高いと思われる。
・学校現場にとって無理のない時間設定(総合的な学習の時間)による学年の積み重ねがあり、よりリアリティを感じる仕掛けとして町長や教育長に提案する取り組みは持続可能で児童生徒の学びの意欲に大きく寄与する。「つの未来学」が目指す人材像として「起動人」であると明言していることも評価できる。
・大変興味深いプログラムだと感じた。こどもが実際にお金を扱う、寄付依頼のプレゼンをする等、主体的に取り組む様子を感じた。
・地域の実情に基づく実践的なプログラム。総合的な学習の時間の中学3年間の計画に系統的に位置付けられている。
・「将来、都農で会社をつくりたい」「都農町をもっと良い町にするためのアイデアがある」の2問を継続してKPIとするなど、明確な目標を掲げている点は評価できる。
【受賞者コメント】
株式会社イツノマ 代表取締役 中川 敬文
この度は大変名誉ある賞をいただき、誠にありがとうございます。人口1万人の過疎地域に1校だけある都農中学校を対象に、従業員3名のベンチャー企業が取り組んできた活動を見ていただき、大変嬉しく、光栄に思っております。「つの未来学」実施にあたりご協力を賜りました都農中学校のみなさま、教育委員会をはじめ都農町のみなさまにはこの場を借りて、厚く御礼申し上げます。
「つの未来学」は、若者流出が深刻な過疎地域において、将来Uターンしたくなる学生を増やすために、主要課題である「仕事がない」「まちが面白くない」を自分たちで解決できるよう、自らコトを起こし、ヒトやマチを動かす「起動人」の育成を目指してつくってまいりました。まちづくりと教育が重ね合わさるよう、先生や中学生たちと4年間、試行錯誤と対話を重ねてプログラムをつくってまいりました。まちづくりと起業教育を通じて、地方の中学生が「人生の選択肢」を増やし、一人でも多くUターン起業家が生まれることを目指し、これからも日々実践的な教育プログラムの提供をし続けてまいります。
【株式会社イツノマについて】
「人からはじまる、まちづくり」をミッションに、2020年1月宮崎県都農町にて創業。まちづくりと教育を重ね合わせる事業を展開。町のグランドデザイン策定、商店街再生、デジタル・フレンドリー事業(2021年グッドデザイン賞ベスト100)、ゼロカーボン戦略(都農町ゼロカーボンタウン宣言|ゼロカーボンU-18議会創設)、都農中学校の総合学習プログラム「つの未来学」(2021年文部科学大臣表彰受賞)、都農町の小学校3校各校6年生の総合学習プログラム「つの学」を実施。2023年より中学生の地域クラブ「まちづくり部」運営。こども参画まちづくりの活動に対して、2023年、日本都市計画家協会より第15回日本まちづくり大賞を受賞。
2021年9月に、敷地5,000m2の耕作放棄地にある2軒の空き家と1台のトレーラーをリノベーションし「HOSTEL ALA」を開業、まちづくりに関心のある社会人・学生のスタディツアーを実施、町内外の交流を促進している。
【会社概要】
会社名 : 株式会社イツノマ
代表者 : 代表取締役 中川 敬文
所在地 : 〒889-1201 宮崎県児湯郡都農町大字川北4822-1 YARD1927
設立 : 2020年1月
事業内容: ・グランドデザイン作成
・建築企画プロデュース
・中高生のキャリア教育
・ホステル経営
資本金 : 100万円
URL : https://itsunoma.co.jp/