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琵琶湖発の活性酸素処理で低コスト・短時間で完熟堆肥化 世界のホテイアオイやサルガッサムの繁殖問題にWEF技術開発が挑む


WEF技術開発株式会社は、地球温暖化が引き起こす水草と海藻の増殖問題に対して、活性酸素処理技術を用いたソリューションを提供しています。特にドミニカ共和国から送られたサルガッサムを短時間で堆肥化し、肥料として利用可能にする方法を確立しました。この技術は、カリブ海周辺での観光業や住民に影響を及ぼす異臭問題の解決につながるとされています。また、東南アジアでもホテイアオイのリサイクル利用を進めており、農業部門での肥料不足問題を解消する役割も期待されています。


ドミニカ共和国から送られてきたサルガッサム


出来上がったサルガッサム堆肥


大西洋で発生するサルガッサム


海岸に打ち上げられたサルガッサム

地球温暖化の影響もあり、世界では水草、海藻が大量に発生し人間の生活環境を脅かしています。その一つが赤道周辺に繁茂する「青い悪魔」と言われるホテイアオイ、もう一つがメキシコ湾、カリブ海に流れ込んでいるサルガッサム(ホンダワラ)です。
WEF技術開発株式会社(所在地:滋賀県大津市、代表取締役:青山 章)では、このほどドミニカ共和国から送られてきたサルガッサムを、世界随一の技術である活性酸素処理で低コスト、短時間で完熟堆肥化し、非常に優れた肥料効果があることを確認しました。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/415836/LL_img_415836_1.jpg
ドミニカ共和国から送られてきたサルガッサム

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/415836/LL_img_415836_2.jpg
出来上がったサルガッサム堆肥

■大西洋のサルガッサム
大西洋では昔からサルガッサムが繁殖しており、大量のサルガッサムが集積している海はサルガッソー海と言われ、ここに入り込んだ帆船が出られず無人の帆船が漂っている話をよく聞いたものです。近年、地球温暖化、アマゾン川の富栄養化、サハラ砂漠からの金属供給の条件がそろい、サルガッサムベルトが大西洋を横断するほどに成長しています。これが流されてカリブ海、さらにはメキシコ湾にまで流れ込み、沿岸に大量に打ちあげられています。
打ち上げられたサルガッサムは大量で、腐敗が早く異臭を発生する、特殊ビブリオ菌等が付着しているなどから、主要産業の観光経済、環境、地域住民の健康分野にまで大きな影響を与えており、早急な解決が求められています。
数年前から世界の大学、企業がこの問題に取り組んでいますが、サルガッサムは含水率が95%以上あり、更にヒ素など重金属が含まれることなどから、未だに効果的な解決方法が実証されていません。
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/415836/LL_img_415836_3.png
大西洋で発生するサルガッサム

画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/415836/LL_img_415836_4.jpg
海岸に打ち上げられたサルガッサム

■活性酸素によるサルガッサム処理
琵琶湖では毎年2万トン近くの水草が発生し、そのうち5~6000トンを滋賀県が刈取り、ダンプで遠隔地まで運搬し、3年近くかけて発酵処理しています。この間に発生するCO2の量は計り知れません。この問題を解決するため、当社では10年近くかけて小型装置で低コスト、農業利用にメリットがある活性酸素堆肥製造システムを完成させました。

1)活性酸素生成装置とその効果
活性酸素生成装置「AOS」は50w(給気ファン込み)で、3000L/min(最大)の空気を処理します。
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/415836/LL_img_415836_5.png
活性酸素発生装置「AOS」

活性酸素は強固な細胞壁を瞬時に分解します。
画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/415836/LL_img_415836_6.png
活性酸素による細胞壁分解

2)サルガッサムの高速堆肥化
サルガッサムを撹拌機に入れ、常温で活性酸素を照射すると、細胞が分解し、栄養源である細胞質が排出し、1~2時間で1/5~1/10に減容します。この間で菌類はほぼすべて殺菌します。排出した水分(栄養分)は炭を投入して一旦吸水させ、微生物が非常に食べやすい状態にします。これで短期間での発酵処理が可能になります。

3)活性酸素堆肥化効果
・サルガッサム付着ビブリオ菌殺菌
・バイオ炭混合によるメタン・窒素発生量削減
・作物成長平均1.2~1.5倍成長
・ヒ素を固定化することで生物学的に利用しにくい形態に変換
画像7: https://www.atpress.ne.jp/releases/415836/LL_img_415836_7.png
サルガッサムの堆肥化処理

■「青い悪魔」、「世界三大害草」と言われるホテイアオイ問題
アマゾン発祥と言われるホテイアオイは、下図にありますように今や世界中で繁殖し、人間生活を脅かしています。ホテイアオイも含水率が95%近くあるため、乾燥させれば利用は色々あるのですが、エネルギーが潤沢にない地域が多いため、小エネルギー乾燥が出来る技術が無いと問題解決は難しく、未だこの問題を解決できた企業はありません。

<ホテイアオイの問題>
・水中の酸素不足や水温・水質の低下を招く
・水面を覆って他の植物の光合成を阻害する
・水門などの施設の操作を妨げる
・船舶やカヌーの航行を阻害する
・蒸発散量が増え陸地化する。
・蚊の繁殖地となりマラリヤが拡大する
画像8: https://www.atpress.ne.jp/releases/415836/LL_img_415836_8.png
ホテイアオイ侵略地域

画像9: https://www.atpress.ne.jp/releases/415836/LL_img_415836_9.png
活性酸素によるホテイアオイ1時間処理

■世界各地で琵琶湖発の新技術導入進む
1)カリブ海 サルガッサム
今回、活性酸素処理がカリブ周辺で利用できるのか確認するために、ドミニカ共和国から当社へサルガッサムを送って来たのは、カリブ海などで事業を展開する海運会社「同和ライン」(東京)です。長年カリブ海周辺で事業展開している同和ラインは、サルガッサムによって主要産業の観光事業が大きな打撃を受け、またニオイなどが住民の生活に影響を及ぼしているのを見て、解決のサポートが出来ないかと検討してきました。今回の試験で、処理方法、肥料効果等全く問題ないことが確認されましたので、今後は処理装置「α-Gaia」を設置しサルガッサムの堆肥化展開をするとともに、端境期には生ゴミ、農作物残渣の堆肥化をすることで、農業肥料削減にも貢献したいとしています。

2)タイのホテイアオイ
東南アジア各国でも河川・湖のホテイアオイ繁殖は大きな問題となっています。東南アジアで塗装装置製造展開している「株式会社IEC」は、タイでも社会問題化しているホテイアオイをリサイクル利用貢献したいと検討していましたが、半年前に「α-Gaia」試験装置(車載型)を導入して、タイ農業省と共に各地で試験デモをしています。
今後タイのコメ需要増加が見込まれる中、肥料不足問題に貢献できるのではないかと期待されています。


■会社概要
商号 : WEF技術開発株式会社
代表者 : 代表取締役 青山 章
所在地 : 滋賀県大津市堂1-19-15
設立 : 2016年7月
事業内容: 水処理、廃棄物リサイクル、Mg関連技術開発、販売
URL : https://aoyama-wefit.com
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