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今は演じられない室町時代の古能〈不逢森(あわでのもり)〉を数百年ぶりに復曲、東京初演 復曲能を観る会がセルリアンタワー能楽堂で9月18日に上演



東京公演チラシ(表)


東京公演チラシ(裏)


復曲能〈不逢森〉


復曲能〈不逢森〉

今は演じられない室町時代の古能の中から現代にふさわしい価値ある演目を選び、再興することを通して能楽(能狂言)の可能性を再発見する試みを続けている一般社団法人復曲能を観る会(代表理事:加藤眞悟)は、2023年9月18日(祝/月)、渋谷区のセルリアンタワー能楽堂で「復曲能を観る会東京公演 復曲能〈不逢森〉東京初演」を開催いたします。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/364842/LL_img_364842_1.jpg
東京公演チラシ(表)

■公演概要
復曲能〈不逢森〉は、尾張国萱津(愛知県あま市)を舞台にした室町時代作の古能。鎌倉から遥か都に父を尋ね行く娘と、亡くなった娘と再会した父(商人)。生きて再会できなかった父娘の思いを描きます。〈不逢森〉は、演目の一部が最上級の謡物「反魂香(はんごんこう)」として伝わるだけで、能としては上演されなくなっていましたが、昨年、復曲能を観る会のメンバーが中心となって数百年ぶりによみがえらせ、名古屋で初演しました。好評を博した〈不逢森〉を、この度、演出・配役を新たに東京初演いたします。また同時に上演する仕舞も〈不逢森〉に関わりの深い演目を取り上げています。本公演には能楽界を代表する演者が多数出演するほか、20代から80代まで幅広い年齢の演者が出演することも特徴です。
復曲能〈不逢森〉を中心に構成するプログラムは、復曲能を観る会だけでご覧いただける内容です。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/364842/LL_img_364842_3.jpg
復曲能〈不逢森〉
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/364842/LL_img_364842_7.jpg
復曲能〈不逢森〉

■演目/あらすじ
復曲能〈不逢森〉
鎌倉・亀江谷の商人(父)は昨年春から京の都に上り、今年の秋になっても戻りません。娘は父に逢いたさに都への旅に出ますが、慣れない長旅の途中、尾張国萱津宿で命を落とします。奇しくもその日、商人は同じ萱津宿に泊まり、亡くなったのは娘であることを知ります。嘆き悲しむ父は萱津の森の僧とともに娘を弔い、死者の霊を招き返すという反魂香を焚きます。煙の中に娘の姿を見た父は袖にすがろうとしますが、煙とともに再び娘は消えてしまうのでした。

仕舞〈楊貴妃〉
唐の玄宗皇帝と愛妃・楊貴妃の悲恋を描く『長恨歌』を題材とした演目。楊貴妃は死後、仙女となり、玄宗の使いで訪ねてきた方士に皇帝への思いを切々と語ります。〈不逢森〉の一節では、漢の武帝が亡き李夫人の魂を招き返す反魂香を焚く故事が謡われますが、中国のもう一つの有名な悲恋の物語を仕舞でご覧いただきます。

仕舞〈花筐 クセ〉
大迹部皇子は照日ノ前を寵愛していましたが、天皇に即位するため別れに際して文と花筐(花籠)を贈ります。悲しみのあまり物狂いとなった照日ノ前は皇子を追って都に上り、即位した継体天皇の行列に出会って恋慕の情を訴えます。仕舞では、武帝と李夫人の反魂香の故事を照日ノ前が語る部分を舞います。


■開催概要
公演名 :復曲能を観る会東京公演 復曲能〈不逢森〉東京初演
サブタイトル :逢いたい!亡き人の面影を見る香煙の陰
日時 :2023年9月18日(祝/月) 14時開演/16時30分終演予定
会場 :セルリアンタワー能楽堂
(東京都渋谷区桜丘町26-1 セルリアンタワー地下2階)
チケット(税込):正面S指定席10,000円/脇正面S指定席10,000円/
中正面S指定席10,000円/中正面A指定席8,000円/
学生割引、障害者割引あり 各料金より1,000円引
内容 :復曲能〈不逢森〉 仕舞〈楊貴妃〉〈花筐 クセ〉 解説 ご挨拶
URL :公式サイト
https://hukkyokunouwomirukai.amebaownd.com/
チケット予約サイト
カンフェティ https://www.confetti-web.com/detail.php?tid=73455&
イープラス https://eplus.jp/sf/detail/3909940001-P0030001


■主催者概要
団体名:一般社団法人復曲能を観る会
代表者:代表理事・加藤眞悟(能楽シテ方観世流)
理事 :長谷川晴彦(能楽シテ方観世流)/古室知也(能楽シテ方観世流)/
奥津健太郎(能楽狂言方和泉流)ほか


■演目/主な出演者
・主催者ご挨拶 加藤眞悟 長谷川晴彦 古室知也 奥津健太郎
・解説 〈不逢森〉の復曲について 伊海孝充(法政大学文学部教授)
・仕舞〈楊貴妃〉 梅若万三郎
・仕舞〈花筐 クセ〉 観世喜正
・復曲能〈不逢森〉
娘・加藤眞悟
商人(父)・長谷川晴彦
僧・安田登
宿主・奥津健太郎
宿ノ下人・奥津健一郎
笛 槻宅聡
小鼓 久田舜一郎
大鼓 大倉正之助 ほか


■事前講座概要
・8月11日(祝/金)10:00~12:00 東京都渋谷区 梅若万三郎家舞台
「復曲東京初演 室町時代の古能〈不逢森〉の魅力」
ゲスト 青木知治(萱津神社宮司)
復曲能を観る会メンバー 加藤眞悟 長谷川晴彦 古室知也 奥津健太郎
予約サイト https://form.run/@hukkyokunouwomirukai-omoushikomi

画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/364842/LL_img_364842_8.jpeg
復曲能〈不逢森〉の舞台である萱津神社

■クラウドファンディング実施中
復曲能を観る会の活動を継続し、能狂言を様々な角度からお楽しみいただくためのクラウドファンディングを7月20日(木)から9月29日(金)まで行っています。メンバーの活動に対する思いや、メンバーがご提案する充実したコンテンツ(事前講座、オンライン謡曲体験、公演アフタートーク、特製謡本・ポストカード、公演DVD、室町文化の茶の湯と能楽を楽しむ会など)も掲載しています。
クラウドファンディングのサイト https://camp-fire.jp/projects/view/679820?utm_campaign=cp_share_c_msg_projects_show


■復曲能を観る会とは
「舞台で人と人を繋ぎたい」「復曲は文化遺産の発掘」
現在の能は210曲ほど、演じられない非現行曲はその10倍以上と言われます。近年、非現行曲の中にも現代にふさわしい価値ある演目が多いことがわかってきました。古曲の再興(復曲)を通して、古人が大切にしてきた文化を再認識し、生きる伝統芸能を未来に繋げたいと願う加藤眞悟、長谷川晴彦、古室知也、奥津健太郎が2021年に本会を設立。現在は一般社団法人となり、より発展的に活動しています。


■本件に関するお客様からのお問い合わせ先
一般社団法人復曲能を観る会
TEL : 045-481-8704(加藤)
FAX : 045-481-8704(加藤)
Mail: hukkyokunou+tokyo@gmail.com
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