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スタジオジブリの映画監督・高畑勲の生まれ故郷「三重」で開催 「高畑勲展 日本のアニメーションに遺したもの」三重県総合博物館にて7月8日(土)開幕



高畑勲展ビジュアル


(C)ZUIYO 「アルプスの少女ハイジ」公式ホームページhttp://www.heidi.ne.jp


(C)NIPPON ANIMATION CO. ,LTD.“Anne of Green Gables” (TM)AGGLA


(C)1994 畑事務所・Studio Ghibli・NH

中京テレビ放送株式会社は、三重県総合博物館、中日新聞社とともに「高畑勲展 日本のアニメーションに遺したもの」を7月8日(土)より三重県総合博物館(MieMu:みえむ)で開催いたします。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/361283/LL_img_361283_1.jpg
高畑勲展ビジュアル

アニメーション映画監督・高畑勲(1935~2018)は、現在の伊勢市に生まれ、幼い時期を津市で過ごしました。高畑は制作にあたって常に今日的なテーマを模索し、それにふさわしい新しい表現方法を徹底して追及した革新者です。高畑の創造の軌跡は、戦後の日本のアニメーションの礎を築くとともに、他の制作者にも大きな影響を与えました。本展では、高畑の演出術に注目し、制作ノートや絵コンテなどの未公開資料も紹介しながら、その多面的な作品世界の秘密に迫ります。


【見どころ】
第1章 出発点 アニメーション映画への情熱
高畑勲は1959年に東映動画(現・東映アニメーション)に入社し、アニメーションの演出家を目指します。演出助手時代に手がけた「安寿と厨子王丸」(1961)に関しては、新発見の絵コンテをもとに若き日の高畑が創造したシーンを分析します。その新人離れした技術とセンスは、TVシリーズの「狼少年ケン」(1963~65)でもいかんなく発揮されました。
劇場用長編初演出(監督)となった「太陽の王子 ホルスの大冒険」(1968)においては、同僚とともに試みた集団制作の方法と、複雑な作品世界を構築していくプロセスに光を当て、なぜこの作品が日本のアニメーション史において画期的であったかを明らかにします。

第2章 日常生活のよろこび アニメーションの新たな表現領域を開拓
東映動画を去った高畑は、『アルプスの少女ハイジ』(1974)にはじまり、『母をたずねて三千里』(1976)、『赤毛のアン』(1979)という一連のTVの名作シリーズで新境地を切り拓きます。
毎週一話を完成させなければならない時間的な制約にもかかわらず表現上の工夫を凝らし、衣食住や自然との関わりといった日常生活を丹念に描写することで、一年間52話で達成できる生き生きとした人間ドラマを創造したのです。
宮崎駿、小田部羊一、近藤喜文、井岡雅宏、椋尾篁らとのチームワークを絵コンテ、レイアウト、背景画などによって検証し、高畑演出の秘密に迫ります。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/361283/LL_img_361283_2.jpg
(C)ZUIYO 「アルプスの少女ハイジ」公式ホームページhttp://www.heidi.ne.jp

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/361283/LL_img_361283_3.jpg
(C)NIPPON ANIMATION CO. ,LTD.“Anne of Green Gables” (TM)AGGLA

第3章 日本文化への眼差し 過去と現在の対話
映画『じゃりン子チエ』(1981)、『セロ弾きのゴーシュ』(1982)以降は日本を舞台にした作品に特化、日本の風土や庶民の生活のリアリティーを活写します。
その取り組みは、1985年に設立に参画したスタジオジブリにおいて、『火垂るの墓』(1988)、『おもひでぽろぽろ』(1991)、『平成狸合戦ぽんぽこ』(1994)という日本の現代史に注目した作品群に結実します。
日本人の戦中・戦後の経験を現代と地続きのものとして語り直す話法の創造と、「里山」というテーマの展開に注目します。

画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/361283/LL_img_361283_4.jpg
(C)1994 畑事務所・Studio Ghibli・NH

画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/361283/LL_img_361283_5.jpg
(C)1994 畑事務所・Studio Ghibli・NH

第4章 スケッチの躍動 新たなアニメーションへの挑戦
高畑はアニメーションの表現形式へのあくなき探究者でもありました。90年代には絵巻物研究に没頭して日本の視覚文化の伝統を掘り起こし、人物と背景が一体化したアニメーションの新しい表現スタイルを模索し続けました。
その成果は『ホーホケキョ となりの山田くん』(1999年)と『かぐや姫の物語』(2013)に結実します。
デジタル技術を利用して手書きの線を生かした水彩画風の描法に挑み、従来のセル様式とは一線を画した表現を達成しました。美術への深い知識に裏付けられた高畑のイメージの錬金術を紐解きます。

画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/361283/LL_img_361283_6.jpg
(C)1999 いしいひさいち・畑事務所・Studio Ghibli・NHD

画像7: https://www.atpress.ne.jp/releases/361283/LL_img_361283_7.jpg
(C)2013 畑事務所・Studio Ghibli・NDHDMTK

【展覧会オリジナルグッズ】

画像8: https://www.atpress.ne.jp/releases/361283/LL_img_361283_8.jpg
グッズ画像(1)

画像9: https://www.atpress.ne.jp/releases/361283/LL_img_361283_9.jpg
グッズ画像(2)

画像10: https://www.atpress.ne.jp/releases/361283/LL_img_361283_10.jpg
グッズ画像(3)

画像11: https://www.atpress.ne.jp/releases/361283/LL_img_361283_11.jpg
グッズ画像(4)

※商品画像はイメージです。


【開催概要】
展覧会名: 高畑勲展 ―日本のアニメーションに遺したもの
会期 : 2023年7月8日(土)~9月18日(月・祝)
休館日 : 毎週月曜日(7/17、9/18は開館)、7/18(火)
開館時間: 9時~17時(最終入場は16時30分まで)
会場 : 三重県総合博物館 https://www.bunka.pref.mie.lg.jp/MieMu/
〒514-0061 三重県津市一身田上津部田3060
主催 : 三重県総合博物館、中京テレビ放送、中日新聞社
後援 : 近畿日本鉄道
企画協力: スタジオジブリ
協力 : (公財)徳間記念アニメーション文化財団
制作協力: NHKプロモーション

展覧会に関するお問い合わせ:三重県総合博物館
TEL 059-228-2283

三重会場公式サイト: https://www.ctv.co.jp/takahata-ten/
「高畑勲展 ―日本のアニメーションに遺したもの」公式Twitter: https://twitter.com/takahata_ten

▼チケット情報
入館料
当日券 :一般1,600円、学生(大学、各種専門学校等)1,000円、小中高生500円 *税込
前売券/団体券:一般1,400円、学生(大学、各種専門学校等)800円、小中高生300円 *税込

※価格は全て税込
※未就学児は入場無料
※前売券は4/15(土)~7/7(金)まで販売
※基本展示(常設)も観覧可能
※20名以上の団体は前売料金
※学生券をお求めの場合は学生証のご提示をお願いします。(小学生を除く)
※各種割引の併用はできません。
※障害者手帳等をお持ちの方とその付添の方1名様は観覧無料
※三重県総合博物館の年間パスポートをお持ちの方は、ご本人のみ前売料金
なお、同伴の小中高生はチケットが必要
※キャンパスメンバー(三重大学・皇學館大学)の方は、一般または学生料金が必要
※本展の会期や内容が変更になる場合がございますので、予めご了承ください。
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