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京都・東福寺 光明院にて7/1(土)より開催するアート畳の個展 寺紋に合わせて作った「鶴の畳」やダンスイベントの詳細情報を発表



鶴の畳


森崎 真帆、金澤 萌美


畳の嵌め込み


鶴休飲水図

畳職人の山田 憲司(屋号:山田一畳店)は、東福寺 光明院(所在地:京都市東山区)で2023年7月1日~7月30日に開催するアートイベント「鶴の展覧会」の詳細情報を発表いたします。
開催期間中は、東福寺 光明院の寺紋に合わせて作った「鶴の畳」を公開。1ヶ月間自由に見学することが可能です(拝観料は別途300円必要)。
また、7月1日15時からダンサー 森崎 真帆と金澤 萌美によるダンスイベントを開催し、鶴をコンセプトにした演技を披露します(見学無料)。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/356385/LL_img_356385_1.jpg
鶴の畳
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/356385/LL_img_356385_2.png
森崎 真帆、金澤 萌美
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/356385/LL_img_356385_3.png
畳の嵌め込み

東福寺 光明院URL: https://komyoin.jp


■特徴
全て同じ色の畳(天然イグサ)を使用するが、畳の織り目を変えることで光の反射で色を変化させている。301枚の畳をパズルのように組合せることによって一つの絵を描いている。
光の反射によって色を変化させている為、立つ位置によって色が変化して見える。また時間帯によっても色が変化し、夕方になると羽の色が金色に変化する。

画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/356385/LL_img_356385_4.png
鶴休飲水図
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/356385/LL_img_356385_5.jpg
光明院個展
画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/356385/LL_img_356385_6.png
鶴の畳

■開催概要
日時 : 2023年7月1日~7月30日 午前7時~日没ごろ
ダンス : 7月1日15時~(ダンサー:森崎 真帆、金澤 萌美)
会場 : 東福寺 光明院
アクセス: 京都市東山区本町15丁目809
URL : https://komyoin.jp/
入場料 : 無料(お寺の志納 300円)

SNSで話題となった、山田 憲司の代表作「龍の畳」と「無限畳」も光明院にて展示しています。

画像7: https://www.atpress.ne.jp/releases/356385/LL_img_356385_9.png
龍の畳
画像8: https://www.atpress.ne.jp/releases/356385/LL_img_356385_10.jpg
無限畳

「鶴休飲水図」
このプロジェクトは2021年に私、山田 憲司が思いついた案で、壁の無い解放された空間の床にデザインを付加することで、室内空間と室外空間の境界が、曖昧になるのではないかという仮説から作られたプロジェクトです。

今回、東福寺 光明院で展示をさせて頂くにあたり、庭園にある枯山水を湧水に見立てて、そこに水を飲みに来た鶴を畳のデザインにしました。鶴は光明院の寺紋でもあります。外部空間の庭園と内部空間の床に、共通のストーリーを作ることで普段では分断されている空間を繋ぎ合わせた作品となっています。

アートは本来、壁に絵を掛けたり空間の中に彫刻を置くなどして立体的に鑑賞されてきました。しかし私の作品は「床面」をテーマにすることで、その空間には何も存在しないが、空間そのものが作品になるような空間演出を意識しています。床の素材に畳を用いることで、人が踏んだり乗ったり寝転んだりすることが可能になり、作品の中に入り込めるような体験ができます。是非この機会に新たな鑑賞体験をお楽しみ下さい。

「鶴休飲水図」は背後に見える、庭園家・重森 三玲(みれい)の庭園にちなんで301枚の畳で構成されています。畳の表面に使われている素材のイグサは、熊本県八代市の松島氏の農地で育てられたものを、2022年の7月に私自身が刈り取りさせてもらい作品に活用しました。全て同じ色のイグサで作っていますが、イグサの織り目の角度をずらすことで光の反射で色を変化させています。正面から見ると鶴の頭は深緑色に見えますが、反対面からみると鶴の頭は白くなり、逆に背景が深緑色に見えます。一歩一歩、歩くたびにイグサの色が変化していきますので、光が反射した時のイグサのさまざまな色合いをお楽しみ頂けます。

色が変化するのは場所を変えた時だけではなく、時間帯や季節によっても変化していきます。写真のように冬の夕時には鶴の羽が金色に輝きます。さらに朝日によって嘴が金箔を貼ったかのように数分だけ光り輝く時もあります。7月の展示の時はどのような色が出るかはわかりませんが、その日その瞬間、その時の気候や天気など、その時にしか味わえない美しさが体験できるはずです。

画像9: https://www.atpress.ne.jp/releases/356385/LL_img_356385_13.png
東福寺個展
画像10: https://www.atpress.ne.jp/releases/356385/LL_img_356385_14.png
デザイン畳

「アート畳×ダンスパフォーマンス」
7月1日のオープニングではダンサー 森崎 真帆と金澤 萌美によるダンスパフォーマンスをおこないます。(プロデューサー:湯川 史樹)

「鶴休飲水図」の展示では[外部空間と内部空間の接続]、そして[時によって変化する美]をテーマにして作品を作りました。ダンスパフォーマンスでは、さらにその空間に動きを与えて鑑賞者の視線を、三次元的に操作することを目的として演技を練っています。

通常のステージとは違い今回のステージでは、背景が抜けて庭園が見えていたり、床面がメインデザインとなっています。ダンスを楽しんで頂くだけではなく、ダンサーによって作り出された奥行き感や、平面感、空間そのものの変化をお楽しみ下さい。

また、作品のモチーフである二羽の鶴は特定の場所から見ると、白色と黒色(緑色)の鶴に見えます。しかし上記で述べた通り、鑑賞者の位置が変わると二羽の鶴の色が同色に見えたり、色が反転して見えたりもします。物自体は変化していないのに鑑賞者の立ち位置、時間(時代)によって作品の見え方は大きく変化していきます。これは争い合う人間にもお互いの正義があるように、その立ち位置によって見え方が変わってくる論理と非常に似ていると言えます。今回のダンスパフォーマンスでは、そのようなストーリーを組み込んで構成していますので、鑑賞者の皆様の視点に立ってストーリーを楽しんで頂けましたら幸いです。


【アート畳をはじめた理由】
奈良時代から続く1,300年の歴史をもつ畳ですが、近年、畳の生産量は住宅の洋風化と共に激減しています。その原因の一つは、畳のデザインは長い間、正四角形のみであり、現代の洋風住宅の需要に応えられなくなっているところです。そこで、どんなインテリアにも対応できるデザインの畳を作りたいと思い、変形畳の開発を始めました。開発を始めてから5年ほどたち、ようやく細かいデザインまで畳で表現できるようになり、個展開催までたどり着きました。今回の個展がきっかけとなり、畳需要の増加、そして海外活動へのきっかけとなってくれれば良いと思っております。
畳は、日本独自で始まった固有の伝統文化であり、まだ他の国では知られていません。イグサという柔らかい素材を床に使っているのは、世界的に見ても非常に珍しいです。この独特で素晴らしい文化である畳を、アートと融合させることで世界中の人に伝えていきたいです。


<以下、参考資料>

画像11: https://www.atpress.ne.jp/releases/356385/LL_img_356385_20.jpg
Kenzie Yamada

■代表者の経歴
・1983年 畳屋の5代目として生まれる
・2006年 建築会社に勤務
・2018年 変形畳の研究を開始する
・2020年 恵比寿・弘重ギャラリーにて初個展
・2023年 銀座シックスにて合同展「ブレイク前夜展」参加


■その他(特許・表彰など)
・公益財団法人岐阜県産業経済振興センターがおこなう、2018年度の事業可能性評価でA判定を取得
・羽島市が実施する優れた技術を有するものに認定する、2019年はしマイスターに認定される。


■会社概要
屋号 : 山田一畳店
所在地 : 岐阜県羽島市竹鼻町2382-1
代表者 : 山田 憲司
設立 : 1869年
事業内容: 畳店
URL : https://art-tatami.com/


【本イベントに関するお客様からのお問い合わせ先】
山田一畳店
Tel:090-3562-5085
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