『群島』(フェリックス・デュフール=ラペリエール|カナダ)
『バーバー・ウェストチェスター』 (ジョニ・フィリップス|アメリカ)
『マイ・ラブ・アフェア・ウィズ・マリッジ』 (シグネ・バウマネ|ラトビア・アメリカ・ルクセンブルク)
『銀色の鳥と虹色の魚』(レイ・レイ|アメリカ・オランダ)
新千歳空港国際アニメーション映画祭では、2022年11月3日~11月6日の期間で開催する「第9回 新千歳空港国際アニメーション映画祭」コンペティション長編部門のノミネート5作品を発表しました。
本映画祭の長編部門入選作品は、映画祭終了後に全国公開が決定する(ドゥニ・ドー監督『FUNAN』、ギンツ・ジルバロディス監督『Away』、ホン・デソン監督『整形水』ほか)など、世界的に評価が高い作品が集結する、国内でも注目を集めるコンペティションとなっています。
今年度は、25の国と地域から応募された42作品(昨年比:3作品増/2国・地域増)の中から、最先端のアニメーション長編5作品がノミネートされました。本ノミネート作品は映画祭会期中に新千歳空港シアターで上映され、国際審査員による審査を経て、長編グランプリ(賞金30万円)をはじめとした各アワードを選出します。
世界的に脚光を浴びる2作品が日本初公開!
ラトビア出身で、現在はニューヨークを拠点に活動するシグネ・バウマネ監督の『マイ・ラブ・アフェア・ウィズ・マリッジ』は、恋愛や結婚生活について女性の視点から描いた半自伝的なミュージカル映画です。世界最大のアニメーション映画祭「アヌシー国際アニメーション映画祭」にて長編部門審査員特別賞を受賞するなど、世界的にも高く評価されている本作ですが、本映画祭にてジャパンプレミアとなります。
同じくジャパンプレミアとなる『バーバー・ウェストチェスター』は、主人公である若き天文学者が夢と現実のギャップに苦悩する姿をコミカルに描いた作品です。本作は、カルフォルニア芸術大学でアニメーションを学んだジョニ・フィリップス監督の長編デビュー作となります。本国アメリカでは、制作費をクラウドファンディングによって全額調達したことでも話題を呼びました。北米最大のアニメーション映画祭「オタワ国際アニメーション映画祭」にノミネートされるなど、世界的に脚光を浴びている作品です。
WIT STUDIOがおくる、マンガ『とつくにの少女』の長編アニメーションを国内劇場初公開!
日本作品からは、ながべによる同名マンガを、『王様ランキング』や『SPY×FAMILY』など、数々の話題作を世に送り出してきたアニメ制作会社WIT STUDIOが映像化した『とつくにの少女』を国内劇場初公開。本作は、監督を務める久保雄太郎・米谷聡美をはじめ、個人アニメーション作家を中心とした挑戦的な制作体制も話題になりました。映画祭会期中は両監督によるメイキングトークも実施します。
その他、2018年に前作『新しい街 ヴィル・ヌーヴ』が全国劇場公開されたことでも記憶に新しいフェリックス・デュフール゠ラペリエール監督最新作『群島』、国際的に高く評価されているレイ・レイ監督の長編デビュー作『銀色の鳥と虹色の魚』がラインアップしています。
全ノミネート作品の概要・詳細は映画祭公式サイトをご確認ください。
長編部門 入選作品発表 : https://airport-anifes.jp/competition/feature_compe/
コンペティション長編部門ノミネート作品
『群島』(フェリックス・デュフール=ラペリエール|カナダ|2021年|1時間12分)
画像 : https://newscast.jp/attachments/0uvMVh9gHjG9hB70SE5C.jpg
『群島』(フェリックス・デュフール=ラペリエール|カナダ)
あらすじ:
架空の群島について描いたドキュメンタリー・アニメーション映画。それは想像上および言語上、そして政治上の領土に関する物語。夢か現実か、またはその中間なのか。『群島』はドローイングと会話を通して、ある場所とそこに住む人々の様子を伝え、空想することで、私たちが生きる世界と時代を覗かせる
『バーバー・ウェストチェスター』 (ジョニ・フィリップス|アメリカ|2022年|1時間30分)
画像 : https://newscast.jp/attachments/hPw6DfIiW0KCgX8eEZIK.jpg
『バーバー・ウェストチェスター』 (ジョニ・フィリップス|アメリカ)
あらすじ:
バーバー・ウエストチェスターは将来有望な天文学者で、自分の人生のすべてを無視しようとしている。NASAでインターンをすることになったバーバーは、何もかも見ないようにすることが難しくなり、代わりに人としてのあり方を学ばなければならなくなる。
『マイ・ラブ・アフェア・ウィズ・マリッジ』 (シグネ・バウマネ|ラトビア・アメリカ・ルクセンブルク|2022年|1時間48分)
画像 : https://newscast.jp/attachments/XuMpqLiNrxIM3ao7YcDA.jpg
『マイ・ラブ・アフェア・ウィズ・マリッジ』 (シグネ・バウマネ|ラトビア・アメリカ・ルクセンブルク)
あらすじ:
ゼルマは幼い頃から歌やおとぎ話の影響で、「女の子はこうあるべき」という社会の期待に応えさえすれば、愛がすべての問題を解決してくれると信じ込んでいた。しかし、大人になるにつれ、愛という概念に何か違和感を覚えるようになる。適合しようとすればするほど、彼女の体は抵抗するようになるのだ。女性の内なる反抗を受け入れる物語。
『銀色の鳥と虹色の魚』(レイ・レイ|アメリカ・オランダ|2022年|1時間44分)
画像 : https://newscast.jp/attachments/WaiWsocOCWSwiHfqkll3.jpg
『銀色の鳥と虹色の魚』(レイ・レイ|アメリカ・オランダ)
あらすじ:
“私たち家族は特別だ”と語るのは、映画監督レイ・レイの父、レイ・ジャーチー。創意に富み、心を打つアニメーション映画の音声トラックで、彼は1960年代の激動の時代での家族の苦悩を語り始める。
実の父親であるレイ・ティンが田舎に送られ、ジャーチーは妹と病気の母親と一緒に残った。母親が亡くなると、制度上ティンは戻って子供たちと暮らすことができず、子供たちは孤児院に預けられる。ほどなくして、歴史はまたしても繰り返す。ティンは裏切り者の烙印を押され、再教育施設に送られることになる。家族はバラバラになり、手紙を送り合うことしかできない。娘たちは大学へ進学し、ジャーチーは新しい母親と共に田舎へ送られる。彼らは皆、再会する日を待っている。
『とつくにの少女』(久保 雄太郎、米谷 聡美|日本|2021年|1時間10分)
画像 : https://newscast.jp/attachments/0PROSQ09g2amozask3k4.jpg
『とつくにの少女』(久保 雄太郎、米谷 聡美|日本)
あらすじ:
昔々、遠く遥けき地に二つの国ありて――。世界は「内」と「外」に分断、呪いをもたらす異形が棲まう地は“外つ国”と呼ばれ、人々から恐れられていた。ある日、人住まう地“内つ国”との国境で一体の異形が打ち捨てられた 死体の中から一人の少女を拾う。少女は自らを「シーヴァ」と名乗り、自身を拾った異形を「せんせ」と慕った。相容れぬ者同士が出会ったのち紡がれる、密やかな調べ――。これは朝と夜、その宵に佇む、ふたりの為の物語。
©2022 ながべ/マッグガーデン・とつくにの少女製作委員会
新千歳空港国際アニメーション映画祭とは
新千歳空港国際アニメーション映画祭は、北海道と世界を結ぶゲートウェイである新千歳空港ターミナルビル(北海道千歳市)を会場とした、アニメーション専門の国際映画祭です。第9回目の開催となる今年も、国内外の話題作など招待作品の上映はもちろん、アニメーションの“いま”を多角的にお届けするプログラムを展開し、来場者へ最新情報と国際的な出会いを共有できる場を提供します。
■実施概要
名称:第9回 新千歳空港国際アニメーション映画祭
開催日程:2022年11月3日~2022年11月6日
会場:新千歳空港ターミナルビル(新千歳空港シアターほか)
公式サイト:https://airport-anifes.jp/
第9回 新千歳空港国際アニメーション映画祭 : https://airport-anifes.jp/