麗澤中学・高等学校(千葉県柏市/校長:櫻井 讓)のSDGs研究会「EARTH」が、フェアトレードで取引されたネパール産の紅茶を使用して、オリジナルのブレンドティーの商品化を実現しました。
本研究会の主軸となる取り組みの1つに東ティモール産のコーヒー豆を使用した「フェアトレードコーヒー」という活動があります。現在に至るまで多くの方にコーヒーを届けて来ましたが商品の特性上、小さいお子様や中高生の手元に届けることができませんでした。そこでコーヒーが飲めない方にも「フェアトレード」の輪を広げたいという生徒の強い想いがきっかけで、コーヒーとは違う形でフェアトレードの輪を広げる方法を探し始め、行きついたのが紅茶でした。紅茶の歴史や背景を調べていくうちに、紅茶一杯の裏側には児童労働の問題や正当な価格で取引されていない現状があることを知り、フェアトレード紅茶の商品化に向けて本格的にプロジェクトをスタートさせました。
地元柏市にある紅茶専門店「LinkTea」によって、フェアトレードで仕入れた良質なネパール産の春と夏に摘まれた茶葉を使用し、柏市を中心に活動されているフードアナリストの関川都代(せきかわとよ)氏の全面協力のもと、世界に一つのブレンドティーを作成しました。
特に今回のプロジェクトでは味だけではなく、見た目も楽しめるように紅茶の「色」にもこだわりました。香料不使用で天然ハーブとレモンピールで香りをつけて、バタフライピーを使用してエメラルドグリーンの色を出し、レモン汁でピンク色に、アイスティーのソーダ割りにした時でも色が変化するように工夫を凝らし、見た目も味も華やかな紅茶の開発を実現させました。
パッケージのデザインは全校生徒にデザインを公募し、たくさんのエントリーをしていただいた中で、選考で選ばれた作品が採用されています。1つのパッケージにティーバッグが2つ入っています。選ばれたデザインは全部で 3種類あり、それぞれに生徒の想いが詰まっています。
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SDGs研究会の顧問である瀧村尚也(たきむらなおや)教諭(担当科目:地歴公民)は「今回のプロジェクトは、地元企業の方々のご協力があって実現をすることができました。そしてフェアトレードの幅を広げたことで、さらに広い視点で物事を捉えることができるようになりました。この商品を通じて、買い物は投票であるという考え方を広げていけたら幸いです。」とコメントしています。今後もティーバッグは各種イベントや保護者会、入試等で配布・販売を予定しています。
【ティーバッグ概要】
■販売業者:株式会社linkgargen 紅茶専門店「Linktea」代表 星野公昭(ほしのまさあき)
■紅茶生産国:ネパール
■加工業者:有限会社キムラ加工:静岡県島田市牧之原302-2
【麗澤中学・高等学校について】
麗澤中学・高等学校は昭和10年、 創立者の廣池千九郎(法学博士)が「道徳科学専攻塾」を現在のキャンパス(千葉県柏市光ヶ丘)に開塾したことから始まります。2015年には中高一貫コースの「叡智コース」を新設。グローバル社会の中で、冷静かつ客観的に物事の本質を見抜き、複雑な諸問題を解決していく総合的な人間力である「叡智」を携えた次代に求められる真のリーダーを育成するため、開校以来、蓄積してきた研究成果と実績を活かし、さらに麗澤らしい教育活動を展開していきます。
プレスリリース.pdf
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麗澤中学・高等学校のHPはコチラ : https://www.hs.reitaku.jp/