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季節の変わり目は、便秘に要注意!腸内細菌が働く“オフィス”を綺麗に 「大腸劣化」の悪影響に関する小林 暁子先生監修の新着コラムを公開

2022.05.31 14:00
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自律神経の働き
便秘の状態イメージ
大腸劣化によるトラブルイメージ図
乳酸菌のみヨーグルトとビフィズス菌入りヨーグルトの整腸作用の違い
この度「大腸劣化」対策委員会では、「大腸劣化」の悪影響に関する小林 暁子先生監修の新着コラムをホームページ(
https://daicho-rekka.jp/ )にて公開いたしました。
日本では大腸がんや潰瘍性大腸炎、クローン病など大腸に関する大きな病気が年々増加し、日本人の「大腸劣化」は深刻化しつつあると言われます。「大腸劣化」対策委員会では、「大腸」の機能が衰えることで、全身の健康リスクが高まっている状態を示す「大腸劣化」の認知を広げ、毎日の生活のなかで対策に取り組んでいただくための活動を行っています。
今回は、大腸のトラブルの中でも多くの方にとって身近な「便秘」について、都内で便秘外来(健美腸外来)を開設し、20年以上にわたって便秘の方を診療されている小林メディカルクリニック東京 小林 暁子院長にお話を伺いました。「便秘」は、近年様々な研究が進み、肌や肥満といった見た目の問題に限らず、糖尿病や脂質異常症、免疫、認知機能といった全身の健康に影響を与えることが指摘されはじめています。春先から梅雨にかけては、自律神経の乱れからくる便秘が起きやすい季節です。便秘に悩まれる方々の参考にしていただければ幸いです。
●季節の変わり目は、自律神経の乱れからくる便秘に要注意。
便の排出を担う大腸は自律神経の影響を受けやすい器官です。緊張やストレスなどで自律神経のバランスが乱れて交感神経が活発になると、腸の働きが低下して便秘になりやすくなります。自律神経は、気候や気温の変化にも敏感であり、季節の変わり目は特に気を付ける必要があります。
四季の中でも特に春は便秘に注意が必要です。日本では4月から学校も会社も新しい年度がはじまることが多く、新しい環境でストレスを感じる方が増えます。その結果、いわゆる5月病になってしまう方もいます。また、本人に自覚がなくとも、社会的な雰囲気や強い緊張を感じている人が周りに増えても交感神経は影響を受けるので、便秘になる方がでてきます。
便秘は天気や気温の影響も受けやすいです。春先は気温の寒暖差が激しいですが、特に暖かかった日から急激に寒くなる日は「お腹が張る」、「急にお腹の調子が悪くなった」という患者さんが顕著に増えます。また、春は花粉症やアレルギーがストレスになり、梅雨は雨がストレスになって便秘になる方もいます。このように4~6月は、日本の習慣的にも気候的にも自律神経が乱れやすい時期であり、便秘にとっては要注意の時期です。
画像1:
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自律神経の働き
●便秘はお腹にゴミが溜まった状態。腸内細菌たちに綺麗なオフィスを。
便秘の身体への影響を考える上では、便とは何かを考えてみましょう。便は、すぐに想像できるように体に吸収されなかった老廃物です。体にとって不要となった老廃物は、尿や汗などを通じて体外に排出されますが、多くは大腸を通じて便として排出されます。この老廃物である便=ゴミが処理されずに体内に溜まり、腐っていってしまう状態が便秘です。
例えば、あなたが働くオフィスに、ゴミが捨てられずに溜まって腐ってしまい、悪臭を発する様子を想像してみてください。腸内細菌たちも、綺麗な環境で働きたいと思っているはずです。悪臭の立ち込めるゴミだらけのオフィスで、頑張って働けというのは腸内細菌たちに可哀想です。腸内細菌に、綺麗な職場を提供してあげて、栄養のあるご飯をあげて、いい仲間を増やしてあげるのが、社長であるあなたの役目です。自分が「大腸の社長」だという意識を持ってもらうように便秘外来では指導しています。
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便秘の状態イメージ
●見た目だけじゃない。いいことだらけの便秘改善。
便秘外来に来る患者さんは、お腹が張る、体がむくむ、体重が増えるといった見た目についての悩みが多く、特に若い女性にはその傾向が強いです。しかし、便秘は見た目だけの問題ではなく、全身の健康に悪影響を及ぼします。近年、腸内細菌を遺伝子レベルで研究できるようになった結果、便秘などによる腸内環境の乱れは、免疫力やアレルギーといった腸の機能に直結する領域に限らず、糖尿病や脂質異常症、さらには眼や脳機能に対する影響も指摘されています。実際に腸内環境が改善することで、血液の質が改善することや腸内細菌の代謝産物である短鎖脂肪酸の抗炎症作用などによって、様々な疾患が改善することが明らかにされてきています。
実際に患者さんの便秘の改善に取り組んだ結果、糖尿病や脂質異常症の数値が改善した、認知機能が高まった、肥満が良くなったといった例は数多く経験しています。患者さんの中には、糖尿病の主治医から「こんなに数値が改善していますが、何をやったのですか」と聞かれるといったことは20年前から数多くありました。腸内細菌の働きについては、まだ全貌がつかめていませんが、健康にとって非常に重要なものだということで、様々な疾患の専門医が関心を向けはじめています。
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大腸劣化によるトラブルイメージ図
●まずは2週間、ビフィズス菌で腸内環境を整えてみる。
便秘を改善するためにも、便秘にならないようにするためにも、お腹の中で毎日一生懸命働いてくれている腸内細菌を意識することが大切です。腸内細菌には、善玉菌と日和見菌、悪玉菌の3つがあり、それぞれがバランスを保ってすんでいますが、便秘の方の腸内細菌は、悪玉菌の比率が高まっています。悪玉菌が増えて腸内環境が悪化すると、腸の中で有害物質が発生し、それが腸壁から血液に取り込まれます。すると、血液はドロドロと汚れた状態になり、それが全身に運ばれることになってしまいます。便秘になると肌が荒れたりするのも、このことが原因です。
便秘を改善するためにも、日頃から善玉菌の代表であるビフィズス菌が入ったヨーグルトを積極的に取り入れてみてください(ヨーグルトの中にはビフィズス菌が入っていないものも意外と多いです)。実際に便秘気味の女性にビフィズス菌入りヨーグルトを食べてもらった結果、排便回数が大きく上昇しました。これは2週間続けて食べた結果ですので、まずは2週間チャレンジしてみて、自分のお腹に合うか確認してみるのがよいと思います。
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乳酸菌のみヨーグルトとビフィズス菌入りヨーグルトの整腸作用の違い
ちなみにビフィズス菌は、乳児の頃は腸内細菌の大半を占めていますが、大人と同じ食事を摂るようになると全体の1~2割程度に落ち着いていきます。その後、成年期を過ぎ老年期になるとビフィズス菌は一層少なくなります。老年期の方の10人中3人はビフィズス菌がまったくいない状態といわれています。クリニックに来る若い方でも、極端なダイエットによって痩せている女性は、ビフィズス菌がかなり減少している方がいます。女性は、女性ホルモンが減ることに対しては敏感ですが、ビフィズス菌が減っていくことに対しても、そこに若さと健康の秘訣があるのではないかと関心を持ってもらえると良いと思います。
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年齢による腸内細菌叢の変化(概念図)
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小林メディカルクリニック東京 小林 暁子院長
小林 暁子先生|小林メディカルクリニック東京院長・医学博士
順天堂大学医学部卒業後、順天堂大学総合診療科を経て、2005年にクリニックを開業。内科、皮膚科のほか、便秘外来や女性専門外来を併設し、全身の不調に対応する。なかでも便秘外来ではのべ15万人以上の便秘患者の治療に携わり、高い実績を上げている。また、さまざまな業界とコラボし、美腸メニューを提供。テレビ出演、講演でも活躍中。『医者が教える最高の美肌術』(アスコム)、『免疫力を上げる健美腸ルール ウイルスや菌に負けない体をつくる』(講談社)、『女性の自律神経の乱れは「腸」で整える』(PHP研究所)など著書多数。
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