街の名画を天海祐希が案内する @YUJI TAKEUCHI
「種をまく人」など、ミレーの作品が展示されている山梨県立美術館
あなたは知っていましたか?ジャン=フランソワ・ミレー、クロード・モネなど、著名な画家の名作が日本の美術館にあることを。
日本各地の美術館で展示されている名画を訪ね、その名画にまつわる知られざる秘話を解き明かしつつ、美術館と美術館のある街の魅力を女優・天海祐希のナレーションで紹介。旅人目線の映像で日本各地の美術館へ。名画にまつわる感動秘話もお届けします。
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街の名画を天海祐希が案内する @YUJI TAKEUCHI
日本各地で展示されている知られざる名画、芸術作品はどのようにして誕生し、誰が、どのようにして日本へともたらしたのか?日本各地にある名画、芸術作品が所蔵されている美術館を訪ね、その誕生秘話から所蔵に至るまでの物語を探るほか、地域に根ざし文化の発展に貢献している美術館の個性、ショップ、カフェなどを探る“街の名作の旅”を女優・天海祐希のナレーションで紹介していきます。
街の美術館にさりげなく飾られた名画に隠された意外なドラマ。様々な証言や記録などから知られざる驚きのストーリーを再現ドラマも取り入れつつ紐解いていきます。さらに美術館までの道のりを最寄り駅で下車~車窓の風景を楽しみつつバスを乗り継ぎ~自動ドアを抜けて中に入る~という旅人目線で紹介するVTRは、テレビの前にいる視聴者をリアルに美術館へと誘います。
<ミレー、モネなど巨匠の名画がなぜ日本に?美術館周辺の情報も満載!>
今回、番組で紹介する美術館と名画、芸術作品は次のとおり。
■ジャン=フランソワ・ミレー「種をまく人」 山梨県立美術館(山梨県甲府市)
ミレーの作品を集めたミレー館があるほど人気がある美術館。その中に彼の代表作ともいえる「種をまく人」があります。そんな名画がどのようにして山梨の美術館へとやってきたのでしょうか?そこには奇跡的な出会いの物語がありました。そして、美術館のレストランには「種をまく人」をあしらったドリアまで。地元で小麦からパンを作る人たちなど、山梨の人々に愛される絵の魅力を探ります。
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「種をまく人」など、ミレーの作品が展示されている山梨県立美術館
■クロード・モネ「雪中の家とコルサース山」 上原美術館(静岡県下田市)
「睡蓮」で知られる印象派の巨匠モネが描いた雪山の風景の一作。実はこの絵を120年ほど前にモネから直接、譲り受けた日本人女性がいました。そして、その絵がこの地にやってくる運命の針を動かしたのは、2組の日本人夫婦。さらにモネがこの絵の雪山に託したのはまだ見ぬ日本のあの“山”への熱い想いでした。モネの一枚の風景画に隠された人々の物語、そしてモネが託した作品への想いを紐解きます。
■エゾマツ「轟」・三代 歌川豊国「春宵 梅ノ宴」 さいたま市大宮盆栽美術館(埼玉県さいたま市)
さいたま市に「盆栽町」という地名があることをご存知でしょうか。関東大震災をきっかけに盆栽に関わる人たちが東京から大宮に移住、「盆栽村」ができました。その盆栽美術館には「轟」という樹齢1000年と言われる盆栽の一品や三代 歌川豊国が描いた江戸の盆栽浮世絵があります。今や「BONSAI」は世界ブランドです。初めての人もわかる盆栽の見方も紹介するほか、美術館近くのレストランの人気メニューも。
■ジョルジュ・ビゴー「稲毛海岸」 千葉市美術館(千葉県千葉市)
一枚の海辺を描いた油絵。着物女性は髷を結い、ふんどし姿の男達が漁をしている姿は明治期の日本の人々の光景です。描いたのはビゴー。教科書で彼の風刺画を見た人もいるでしょう。そのビゴー、実は日本に憧れて、日本に渡ってきていました。絵に描かれた海中の鳥居を手がかりに作者、ビゴーが生きたかつての稲毛の姿を探りつつ、日本を愛したビゴーが絵に込めた想いなどを解き明かしていきます。
<衝撃だった『モナリザ』との出会い。天海祐希の名画への思いとは?>
ナレーションを担当した天海は、プライベートでも絵を見るのが好きだとか。実家が東京・台東区で上野の美術館が近かったこともあり、「子供の頃に父が連れて行ってくれた『モナリザ』に強烈な印象を受けました」。ただ当時訪れた美術館では「ロープが張ってあって遠くにしか見えないんです。人も多かったので父が私と兄とを交互に肩車をして見せてくれました。当時はあんな小さな1枚の絵になぜこんなに人が集まるのか、という思いでしたね」。その後、仕事でパリのルーブル美術館に行ったときは「『モナリザ』にもう一度会いたい!とすごい勢いで見に行きました。そうしたら本当に間近で見られるのでびっくり(笑)。『モナリザ』が大切にされていない!と思うぐらい(笑)。
子供のころショックを受けた絵に大人になってもう一度会えたのはすごい経験でした」。
そんな天海だけに今回のナレーションも「とても楽しかったです」と感想。「なぜ海外の名作と言われる絵画が日本に来たのか、その絵を運んで来られた方達のストーリーもあってとても興味深かったです。画家の心情や背景、環境などは調べれば何となくは理解できますが、絵を持って来られた方のことは、なかなかわかりません。でも、その方がいなければ日本でその絵を見ることができなかった。いわば影の主役ですよね。そのエピソードを知ることが出来るのは、とても素敵だなと思いました。」
収録を終えての感想、ナレーションという声の仕事について、番組のみどころなどを改めて伺いました。
<天海祐希 コメント>
Q:収録を終えての感想は?
「ナレーションは顔が見えないので、声に表情がないと面白くないと思ってやっています。でも、その表情が出すぎても聞いていて煩わしいと思うんです。丁度良い感じに手綱を引いていただきながら楽しくやることができました」。
Q:今回はナレーションでしたが、声のお仕事はいかがですか?
「私としては表情や体の動きを封じ込められて、声だけでちゃんと届けなければいけない、という思いがあるんです。だからすごく難しいですね。視聴者のみなさんより先に私は映像を見させていただいているので、私が最初に感じた思いがちゃんと伝わるようにと思いながら。それと作り手の方の思いもみなさんにお届けしないと、と思いながらやっています。でも、今日は本当に楽しかったですね。みなさんも美術館に行った気分になっていただけると思う番組ですし、ステイホームの時期が終わったらぜひ本物を見に行っていただきたいな、と思いました」。
Q:今回の番組のみどころは?
「気持ち的にも制限がかかっている、旅行などに行きにくい状況だと思います。そんな中、この番組で美術館に行った気分になっていただけたり、ゆっくりと絵を鑑賞していただけたりできると思います。美術館へ行くまでの道のりも一緒に楽しめるので、お家を一歩出て美術館へ行き、絵を楽しむ、そういう時間を体験していただけたら、と。そして、自粛の期間が終わったら、本物を見に行こうと。そのきっかけにしていただきたいですね」。
【番組概要】
BS朝日開局20周年記念特別番組「あなたの街の名画を旅する」
2021年3月21日(日)夜9時~10時54分
※この番組はBS朝日4Kチャンネルでは、4K画質でご覧頂けます
日本各地にある名画、芸術作品が所蔵されている美術館を訪ねます。ミレー、モネ、ビゴー…その名作の誕生秘話から所蔵されているゆかりの話、そして、地域に根ざして文化の発展に大きな位置づけとなる美術館の個性や、ミュージアムショップ、カフェなどのこだわりを伺います。
知的でカジュアルな“アート旅”への誘い…あなたの街にもきっと名作、傑作が待っています。ナレーション・天海祐希の案内とともに、臨場感と迫力の4K高精細映像でお届けします。
【出演】
語り :天海祐希
声の出演:石澤典夫