GLS-2200 ワークフロー
GLS-2200 現場イメージ
GLS-2200 製品イメージ
日本国内においてはi-Constructionが普及したことで、建設現場の現状把握や設計、検査において3D点群データの活用が進んでいます。i-Constructionでは、従来の土工事に加え、舗装(修繕)工や付帯構造物設置工など対象工種が拡大しており、2023年までにBIM/CIM(Building Information Modeling/Construction Information Modeling)の原則適用という方針が示されており、今後更に3Dレーザースキャナーの活躍の場が広がろうとしています。
i-Constructionでは建設生産プロセスにおいてICTの全面的な活用が提唱されており、なかでも施工現場での現状把握や設計、検査において高精度な3次元計測は生産性向上の為の重要な要素となります。今回3Dレーザースキャナーに新しい仕様を追加することで、トプコンは建設工事における生産性の更なる向上と、i-Constructionの普及・促進に貢献してまいります。
※ i-Constructionは、国土交通省国土技術政策総合研究所の登録商標です。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/225094/LL_img_225094_1.jpg
GLS-2200 ワークフロー
【主な仕様変更点】
■本体に後方交会法プログラムを追加
複数の場所から計測したデータを結合するレジストレーション*1作業のため、『GLS-2200シリーズ』ではトータルステーションで馴染みのある後方交会法プログラムを追加しました。計測と同時にレジストレーション作業が行われるため、点群処理ソフトウェアでの作業時間が大幅に短縮できます。また、現場で器械点設置の良否判断が可能となるため再計測の回避にも繋がります。
■360°プリズムにも対応する長距離ターゲットスキャンが可能
器械点設置の際、200mという長距離でターゲットスキャンが行えるようになりました。
ターゲット設置の回数を最小限に抑えることができ、また360°プリズムを利用すれば器械点移動ごとにターゲットの向きを変更する必要がありませんので、計測作業の時間が大幅に短縮できます。
■HDR*2撮影に対応
明暗の差が激しい測定対象の場合、従来は3D点群データに色付けをすると暗い部分の黒つぶれや、明るい部分の白飛びがありました。『GLS-2200シリーズ』はHDR撮影が可能となったため黒つぶれや白飛びが解消でき、晴天時で影のあるコンクリート構造物でも、自然でリアルな色が載った3D点群データが生成できるようになりました。
■面精度の向上
面精度を従来の2mmから1mm*3へと大幅に向上しました。
i-ConstructionのICT舗装工時の出来形計測へ対応するほか、建築における床面の平坦性検査などに高精度な計測が威力を発揮します。
*1 スキャナーで取得した3次元点群データから構造物の3Dモデルを作成する場合、1箇所からは全てを測定することはできないため、機械を移動して数ヵ所から観測する必要があります。そして、取得した全てのデータを処理ソフトウェアで1つのデータへ結合します。このデータを結合する作業のことを、レジストレーションと呼びます。
*2 High Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)の略称。明るさの違う複数の画像を撮影し合成することで、幅広い明るさの諧調を表現することが可能で、黒つぶれや白飛びを無くすことができます。
*3 標準偏差(1σ)1mm。MAGNET Collageソフトウェアで解析した場合。
【その他】
発売時期 :2020年9月
国内標準価格(消費税込み):GLS-2200L ¥14,300,000
GLS-2200M ¥12,100,000
GLS-2200S ¥8,800,000
【株式会社トプコン概要】
代表者 :代表取締役社長 平野 聡
設立 :1932年9月1日
資本金 :16,680百万円(2020年3月末現在)
売上高 :(連結)138,916百万円(2020年3月期)
上場証券取引所:東京証券取引所第一部〔証券コード:7732〕
社員数 :(連結)4,939名(2020年3月末現在)
事業内容 :ポジショニング(GNSS、マシンコントロールシステム、精密農業)、
スマートインフラ(測量機器、3次元計測)、
アイケア(眼科用検査・診断・治療機器、
眼科用ネットワークシステム、眼鏡店向け機器)、等の製造・販売