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高崎商科大学、日本初の民間企業とブレストを使った入学試験を共同開発 2020年10月1日エントリー開始



総合型選抜 探究・ブレインストーミング型

高崎商科大学(所在地:群馬県高崎市、学長:渕上 勇次郎、以下「本学」)は、株式会社カヤック(本社所在地:神奈川県鎌倉市、代表取締役CEO:柳澤 大輔、以下「カヤック」)の人事部と共同で、社会が求める能力と大学教育、そして高校教育を結びつける育成型新入試「総合型選抜 探究・ブレインストーミング型」(以下、ブレスト入試)を開発しました。来年春に卒業予定の高校3年生を主な対象として、2020年10月17日の商学部 経営学科の入試に初めて導入されます。

本ブレスト入試は、文部科学省が推進する「高大接続改革」及び「大学入試改革」を契機として、カヤック人事部と共に2019年6月から開発を進めてまいりました。従来から大学入試に取り入れられていた面接や筆記試験、プレゼンテーション試験とは異なる試験方法を通じて、本学の経営学科が求める常識にとらわれず柔軟な発想で未来を切り拓く人物像とその能力を評価することを目指します。



画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/224527/LL_img_224527_1.png

総合型選抜 探究・ブレインストーミング型



■主体性・多様性・協働性を重視

試験全体の65%をブレインストーミングプログラムで評価

ブレインストーミング(以下、ブレスト)とは、複数人でひとつのテーマについてたくさんのアイデアを出し合う会議手法・発想手法です。本ブレスト入試は、筆記試験などでは測りきれない受験者本人の「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」を大きく評価するため、ブレストとその振り返りを行うワークを組み合わせた「ブレインストーミングプログラム」を取り入れています。試験全体の65%の評価を本プログラムで評価し、残りの35%を集団面接やペーパーテスト等で評価します。今回、入試を共同開発したカヤックは、ブレストを強みとした経営と採用・育成のノウハウを持ち合わせており、同社人事部と協働し、開発を行ってまいりました。

試験当日は、ブレスト研修を受けた現役学生ファシリテーターがブレストのグループワークに同席する予定です。

ブレスト入試の開発には、本学学生の学修成果を分析するIR(Institutional Research)部門、教育課程を編成する教学部門、入学試験を担当する入試部門、そして企業において採用・育成を専門とするカヤックの人事部により編成されており、単なる入試ではなく、入学後の大学教育や、社会・企業が求める資質能力の視点をも反映させた入試であることが特長です。本学の教職員はすでにカヤックによるブレスト研修を受講しており、ゼミナールやグループワークを取り入れた授業での活用を予定しています(2020年4月より活用予定でしたが、コロナウイルス感染症による対面授業の中止により、現段階では来年度へ予定変更)。





【ブレスト入試導入の狙いと背景】

高校、大学、社会をつなぎ、変化の激しい時代に、新たな価値を創造していく能力を育成



1. 社会に直結した本学の学びで伸びる学生を募る

本学商学部 経営学科では、革新的な企業と連携した経営人材育成「3.5本の矢プロジェクト」を6年前より継続して行っています。電通、アドビ、楽天、すかいらーくなど、新たな発想で社会課題を解決する企業と協働し、学生の主体性やクリエイティビティを高めるための課題解決型プロジェクトを多数実施。実学重視の教育理念のもと、常識にとらわれず柔軟な発想で未来を切り拓く人材の育成を行っています。本学は、「3.5本の矢プロジェクト」をはじめ、大学教育と実社会が求める能力・資質とのギャップを埋めるために、企業や地域社会がもつノウハウを取り入れて教育を進化させる、いわば「大学教育のオープンイノベーション」の取り組みを多数行ってきました。

本ブレスト入試の導入には、本学経営学科の教育によって伸びる人材を見極め、評価する狙いがあります。



2. 新たに始まった高校教育「探究学習」にブレストワークショップを実施

高等学校では「高大接続改革」のもと、「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力」、「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」の「学力の3要素」を重視し、育成・評価することが求められています。すでに高等学校では、主体的に問題発見・解決し協働しながら新しいものを創造していく力を育む「探究学習」への移行が2019年度より段階的に進んでおり、2022年度からは探究学習を重視した新教育課程が日本全国で始まる予定です。これらの教育の変化が目指すことは、予見の困難な時代の中で新たな価値を創造していく力を育てることであり、社会と接続された学びをいかにして初等教育や大学教育も含めた学校教育の中で実現していくのかという部分にあります。

すでに本学では、高校生の探究学習や、高校教員向けの研修会にてブレストを取り入れたワークショップを実施しており、高校・大学・社会を接続する具体的な活動を開始しています。ブレスト入試だけに限らず、高校の探究教育の中にもブレストの活用を推進しています。



3. 本学の教育と、新たな高校教育を接続する新入試

「学力の3要素」は「大学入試改革」においても、多面的・総合的に評価することが求められています。「知識・技能」、「思考力・表現力・判断力」の評価は従来の大学入試で行われてきた科目試験や小論文等で十分達成できていたと考えられる一方で、「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」は、その評価基準が曖昧であり、試験でいかにこの資質を測定するのかに問題を抱えていました。高等学校が発行する調査書や、高校生本人がまとめた学修記録資料などの書類を用いる方法があるとはいえ、本要素が本学の掲げる教育方針とそれによって達成する学修成果に深く関わることから、大学独自のポリシーのもと独自の評価方法を開発することが必要と考えました。

本ブレスト入試は、高等学校の新たな教育と、本学が行ってきた社会にひらかれた実学教育を結び付け、学生のより一層の成長を実現するための日本初の取り組みです。



4. 評価を受験者全員にフィードバックする育成型入試

ブレスト入試では、必ずしもアイデアをたくさん出せた人だけを評価するものではありません。ブレスト入試では、ブレインストーミングプログラムを通して、主体性(ドライバー資質)、多様性(ラーニング資質)、協働性(フォロワー資質)、創造性(クリエイティビティ資質)の4つの視点から「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」を総合的に評価します。受験者には、その合否に関わらず全員に対してこの4つの視点から評価の内容をフィードバックします。ブレスト入試が、受験者と大学とのマッチングを重視していること、そして、合否に関わらず受験者本人が自身の個性や強みに気付くことのできるヒントを提供できると考えているためです。

ブレスト入試は、「選別」から「育成」にシフトした新入試の側面を兼ね備えています。





■2021年度入学試験 総合型選抜 探究・ブレインストーミング型 概要

実施学部学科 : 高崎商科大学 商学部 経営学科

入試区分 : 総合型選抜 探究・ブレインストーミング型

https://www.tuc.ac.jp/admissions/faculty/sougo_bra/

募集定員 : 10名(総合型選抜合計)

エントリー期間: 2020年10月1日(木)~2020年10月8日(木)必着

試験日 : 2020年10月17日(土)

合格発表日 : 2020年12月1日(火)



参考:社会にひらかれた大学としての教育の取り組み

●経営人材育成「3.5本の矢プロジェクト」

https://www.tuc.ac.jp/activities/company/



●高崎商科大学 商学部 会計学科

https://www.tuc.ac.jp/faculty/account/

現役公認会計士による実務家教育で職業会計人を育成

5年連続公認会計士試験現役合格者輩出(北関東甲信越の国公私立大学で唯一)



●「地(知)の拠点整備事業(COC事業)」(平成25年度文部科学省)

https://www.tuc.ac.jp/activities/region/

高崎市・富岡市・下仁田町・甘楽町等、地方自治体と連携し、地域社会の発展に貢献する人材を育成。

地域の実情を反映させた授業科目と学生主体の課外プロジェクトで地域社会の課題を解決

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