富士フイルム株式会社(社長:助野 健児)は、肌に存在し毛穴の収縮を担う立毛筋を3次元的に可視化することに成功しました。また、立毛筋の機能低下が肌の弾力性に悪影響を及ぼすことを解明しました。さらに、肌の弾力性を改善する新成分として、黒胡椒に由来し、血行促進効果で知られる成分「テトラヒドロピペリン」をナノ乳化した「ナノテトラヒドロピペリン」を開発しました。
【今回の研究成果】
1、組織透明化技術*1を用いて、ヒトの立毛筋を3次元可視化することに成功しました。
2、ヒトの皮膚に存在する立毛筋が老化することを実証しました。さらに、立毛筋の老化に伴う機能低下(筋力低下)により肌の弾力性が低下することを見出しました。
3、黒胡椒に由来する成分「テトラヒドロピペリン」に、立毛筋の機能低下を改善する作用を見出しました。
4、油溶性の「テトラヒドロピペリン」を独自技術でナノ乳化し、毛穴の皮脂へのなじみやすさと浸透性を向上させた「ナノテトラヒドロピペリン」を新たに開発しました。
◆詳細はWebページでご覧ください。
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本研究では、毛穴の収縮を担う立毛筋をケアすることで、毛穴が目立たないハリのある肌へ導く新しいスキンケアの可能性を示すことができました。当社は、本研究成果を、機能性化粧品に応用する予定です。
*1 特殊な溶液で組織を透明化することで、2次元でとらえていた組織を3次元的に観察する手法。
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