3Dプリンタで出力した『なんで?カメラ』を使う
なんで?カメラ 筐体設計図イメージ
なんで?カメラ 内部構造
なんで?シート
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3Dプリンタで出力した『なんで?カメラ』を使う
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なんで?カメラ 筐体設計図イメージ
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なんで?カメラ 内部構造
■「なんで?」の力と価値の発見
子どもは検索しても出てこないような「なんで?」を発します。「なんで?」には、大人の固定概念、慣習、前提を疑い、覆す力があります。「なんで?」から始まる問いかけには、知らないうちに持ってしまった前提、固定概念、慣習、スキーマを疑い、覆し、分解していく力があることに“なんで?プロジェクト”は気づきました。子どもの「なんで?」からイノベーションのヒントを得ることができ、また子どもが「なんで?」と問える力を育むことは、将来においてイノベーションを起こす可能性を広げます。
私たちは子どもたちが「なんで?」と感じたものを見つけて写真にし、「なんで?」を深めて広げるワークショップを通じて、「なんで?」に対して性急に答えを出すよりも、多様な視点で「なんで?」を広げ、深めていくことに価値があることを発見しました。
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/210531/LL_img_210531_4.jpg
なんで?シート
■『なんで?カメラ』開発の背景
ハーバード大学の児童心理学者、ポール・ハリス氏の研究では、子どもは2歳から5歳までのあいだに、およそ4万の質問をする調査結果を発表しています。しかし大人が子どもに付きっきりで「なんで?」を記録することはできません。そこで、子どもが「なんで?」と感じたときに、すぐに記録し、そのデータを親が共有できるプロダクト開発に着手しました。
子どもが一人でも撮影でき、そのデータを保護者に送信する機能を備え、保護者も「なんで?」を共有できます。画質より、シンプルな操作で撮影とデータ送信ができることを設計思想とし、開発パートナーであるDMM.make AKIBAの設計により、3Dプリンタ用の設計図と電子回路の接続図、ラズベリーパイのプログラムが完成しました。
■オープンソースで提供し、モノづくりの様々な力を養う
『なんで?カメラ」は完成品での提供は行いません。コードや筐体を3Dプリンタで製造する設計図をオープンソースとして提供し、開発プロセスも公開。これによりプログラミングに興味のある子どもであれば、自ら『なんで?カメラ』を使った新しい機能を開発したり、造形に興味のある子どもであれば、現状とは異なるデザインのカメラをつくることができます。モノづくりにおける考え方、優先順位のつけ方、トレードオフ、意思決定なども追体験できるようにしました。また、企業は自社のソリューションと『なんで?カメラ」をかけ合わせた新しいサービス開発も可能となります。
■“なんで?プロジェクト”と『なんで?カメラ』の展望と募集
“なんで?プロジェクト”では、今後は、なんで?カメラで撮影した写真データを投稿して、他の子どもや大人が投稿された「なんで?」に対し、異なる視点で「なんで?」を書き加えることで、「なんで?」が育ち、広がり、他の「なんで?」とくっついて、また新しい「なんで?」が生まれるコミュニティを構築していきます。
また、『なんで?カメラ』や自作キットを使って、世の中にさらなる「なんで?」を問いかける仲間(企業・団体等)を募集しています。プロジェクトでは今後、「メールを使った家族向けサービス」「機能拡張を目的としたラズベリーパイのプログラミング講座」などの展開を予定。引き続き、情報発信をサイトやSNSを通じて行っていきます。プロジェクトへの参加方法などの詳細はお問い合わせください。
【なんで?プロジェクトについて】
子どもを持つ2人の父親が、子どもの「なんで?」から始まる体験に関心を持って始まったプロジェクト。「なんで?」を子どものみならず、あらゆるイノベーションの源泉として活用するためにワークショップやモノづくりなどを企画・運営しています。
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/210531/LL_img_210531_5.jpg
なんで?プロジェクト ワークショップの様子
■企画・運営
<前田 考歩(まえだ たかほ)>
2011年と15年生まれの娘2人の父。娘たちの言動や行動に驚かされ、感心させられっ放し。本業はプロジェクト・マネージャー。
著書に、「紙1枚に書くだけでうまくいくプロジェクト進行の技術が身につく本」(翔泳社、2020年)、「予定通り進まないプロジェクトの進め方」(共著:宣伝会議、2018年)、などがある。
<ミヤモトタクヤ>
3兄弟の父。季節を問わず、親子共にボーイスカウト活動で山や川、街中を探索に暮れています。元気な息子たちと過ごす賑やかな日々を毎日写真に残しています。
なんで?プロジェクトホームページ: http://nande.ws/