ゼロカーボンシティかごしまに挑戦
森鹿児島市長定例記者会見の様子
森鹿児島市長と宣言文
太陽光発電システム(観光農業公園)
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/203036/LL_img_203036_1.png
ゼロカーボンシティかごしまに挑戦
「ゼロカーボンシティかごしま」宣言について
http://www.city.kagoshima.lg.jp/kankyo/kankyo/kanseisaku/zerokabon/zerokabon.html
■「ゼロカーボンシティかごしま」宣言の背景
近年、猛暑や豪雨など異常気象による災害が国内外で増加しており、世界的に「気候危機」と呼ばれるほど極めて切迫した状況にあると言われています。
このような中、鹿児島市は国際社会の一員として、2050年までに二酸化炭素排出量を実質ゼロにする都市の実現に、市民や事業者等と一体になって取り組むことを決意し、「ゼロカーボンシティかごしま」への挑戦を宣言しました。(二酸化炭素排出量実質ゼロ宣言は九州の市では初)
全国の自治体の宣言状況(環境省ホームページより)
https://www.env.go.jp/policy/zerocarbon.html
■宣言文全文
「近年、世界では、猛暑や豪雨など温暖化が原因とみられる異常気象による災害が増加しており、もはや気候危機という状況にあります。
本市もその被害の例外ではなく、平成5年の8・6水害以来となる本年6月末からの記録的な大雨に見舞われたほか、日本各地でこれまで経験したことのない豪雨や台風等により甚大な被害が発生しています。
こうした被害から人々の生命と財産、社会インフラ、そして、自然や生態系を守るには、根本的な解決策として、地球の平均気温上昇を1.5度に抑える必要があり、そのためには、2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにすることが求められています。
先般のCOP25でも次代を担う若者世代から早急な対応を求める声が一段と高まっています。将来世代に健康な地球を残すためにも、鹿児島市は、国際社会の一員として、脱炭素社会の実現を目指し、2050年までに本市の二酸化炭素排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティかごしま」の実現に、市民や事業者等と一体になって取り組むことを決意します。」
■鹿児島市域の2016(平成28)年度 温室効果ガス総排出量の推移
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/203036/LL_img_203036_6.jpg
鹿児島市域の2016(平成28)年度 温室効果ガス総排出量の推移
本市域内における温室効果ガス総排出量は、2013年度をピークに減少傾向となっています。
2011年度から排出量が増加した要因としては、東日本大震災以来、火力発電の割合が増えたこと等により、電力の排出係数(※)が上昇したこと等が考えられます。
2013年以降減少してきている要因としては、省エネ等による電力使用量等の減少、再生可能エネルギーの導入拡大や原子力発電の再稼働等に伴う電力の排出係数の低下などが挙げられます。
(※)電気の供給1kWhあたりどれだけのCO2を排出しているかを示す数値で、原子力発電の稼働状況や発電に使用した燃料等によって排出係数が変動するため、年度や電気事業者ごとに異なります。本市では九州電力調整後排出係数を使用しています。
・鹿児島市地球温暖化対策アクションプラン実施状況報告書
http://www.city.kagoshima.lg.jp/kankyo/kankyo/kanseisaku/machizukuri/kankyo/kekaku/actionplan/hokoku.html
■現在の取組
(1) 南国ならではの豊かな太陽の恵みを活かした再生可能エネルギーによるエネルギーの地産地消
・太陽光発電システム等を設置する市民等への助成
・公共施設への再生可能エネルギーの率先導入
(2) 一般廃棄物を活用した再生可能エネルギーの創エネ
・新南部清掃工場(ごみ焼却施設・バイオガス施設)の整備
(3) 走行時のCO2排出量ゼロの電気自動車・燃料電池自動車の普及促進
・電気自動車等を購入する市民等への助成
・公用車への率先導入
(4) 家庭・事業所等でのエコスタイルへの転換
・かごしま環境未来館のリニューアルによる環境学習・保全活動のさらなる推進
・クールチョイス(地球温暖化対策のための賢い選択)の普及啓発
・自転車+公共交通による移動への転換を図るコミュニティサイクル「かごりん」の利用促進
■今後の取組
「第三次環境基本計画」及び「第二次地球温暖化対策アクションプラン」等(令和3年度策定予定)に、2050年二酸化炭素排出実質ゼロを見据えた具体的施策を盛り込み体系的に事業の展開を図っていきます。