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10周年を迎えるアニバーサリーイヤーの今年、「10周年プロジェクト」と題した10本の企画を次々に発動してきたRoyz。そのプロジェクトの最終章を飾るのが、ここ豊洲PITでの周年記念ワンマンだ。
バンド史上4度目となる47都道府県ツアー『THE[XLVII]TH IGNITE』の集大成であり、日本最大級のライブハウスへの初挑戦ともなる大舞台。フロアには、今までのツアーファイナルを上回ると見える人数のオーディエンスが集結し、その開演を待っていた。
定刻。豊洲PITの、横長のステージの幅いっぱいに設置されたワイドスクリーンに、3分前のカウント表示が浮かび上がる。2分……1分……、フロアからカウントダウンの声が自然発生し、それがしだいに大きくなっていく。
「……5!4!3!2!1!」そこに映し出されたのは、Royzが結成した2009年からのアーティスト写真だった。懐かしい写真が次々と表示される、このエモーショナルなオープニングで10周年の実感をかき立てたのち、引き締まった表情でステージへ登場したメンバー。そして、このツアータイトルを飾るシングル『IGNITE』から、本編はスタートした。
2曲目『RAVEN』まではシリアスでハードな雰囲気を保ち、『マーブルパレット』で一気にスパート。バンド初期からのライブ定番曲に、フロアの反応速度も目に見えて上がる。
「Royz史上、一生に一度のプレミアライブへようこそ。歴史の目撃者になれ!」(昴)
こうして、新旧を絶妙に取り混ぜた今日のセットリストには、それだけで十分なパワーがあったと思われるが、さらにそのパワーを増幅していたのが全曲に当てられた映像演出だ。大会場ならではの仕掛けというだけでなく、歌詞が時々表示されることで、もしかすると久しぶりにお祝いに来た人たちをも溶け込みやすくするインターフェースにもなっていたのではないだろうか。
ライブ空間での真剣勝負を歌う『疾風迅雷』で昴が声を求めると、この10年で着実に増えた男性ファンからのレスポンスもよく聞こえる。止まらない勢いのまま、あっという間に冒頭6曲は過ぎ去っていった。
中盤は、Royzのバラードコレクションから『夢華火』『月ハ蜃気楼、遠ク』をプレイ。特に、今年の新曲である『夢華火』は、昴が大切にしている季節感の表現の見どころだった。ホタルの飛び交う映像に合わせて揺れ動く照明、そしてサビに展開すると花火の映像に切り替わり、ステージが七色の照明で染まる。夏の残り香を秋風が吹き消していくこの時期を、長く記憶にとどめてくれそうな一幕だった。
しっとりとバラードを堪能させた後は、毒のある世界観を持った『秘蜜』『Honey Trap』で、妖艶なRoyzに変貌。後のMCによると、この10年の間に制作された楽曲は100曲を数えるそうで、手札の豊かさに改めて驚かされるが、見せ方はいずれも等しくこなれている。
再び熱を帯びてきた本編は、終盤へと突入。ツアー各地でWODを巻き起こしてきた『funny』が、広大な豊洲PITで再現される様子には思わず胸が高鳴る。ストレートなメッセージソング『Set me free』の歌詞をフル表示して一体感を高めたのち、ラストを飾ったのは『ANTITHESIS』。近年のライブでは本編ラストにすっかり定着している曲だが、節目である今日は、「まだ生きて歌いたい まだ生きて答えたい」という、歌詞の一言一句が深く響いてくる。まさに、ベストオブRoyzといいたくなるようなここまでのセットリストを、高い集中力でこなしきっていった。
本編には、Royzが培ってきた音楽要素が巧みに網羅されていたが、アンコールには、Royzの歴史を語る上で欠かすことのできない重要なピースが並んでいたといえる。初期の代表曲『「AREA」』、バンド初の音源『星に願いを』。そして最も欠かせないのが、周年ライブのときにだけプレイされる特別な曲、『Anniversary』だ。
「バンドって、突然解散したりもすれば、仲が悪くてもずっと続いたりもして、何も保証というものはないんですけど。でも、今日見た景色が、人生の中で見た一番いい景色なので、この景色をこれからも守っていけるように頑張っていきます」(公大)
「10周年って、もっとボロボロ泣けるのかなと思ってたけど、全然そんなことなくて。それはたぶん、俺はここを通過点としか思ってないから。11周年、12周年と、この先も一緒に過ごしていきたいと思ってる」(昴)
メンバーそれぞれの言葉の後、10年を振り返る映像とともにプレイされたこの曲は、先々きっと周年を重ねるほどに、深みを増していくだろう。
アンコールラスト。演奏に先立って昴が、公大、智也、杙凪と、順番に握手とハグを交わす。「これから先、何が見えるのか。俺たちにもわかんねえし、わかるわけねえ!でも、わからないものは見に行くしかない。それが間違いだったか正しかったか、全部俺たち自身で確かめに行きたいと思います」
絶叫に近い語りと共に放たれたのは、これまで幾度ものラストを彩ってきた『ACROSS WORLD』だった。そして、曲の終わりに告げられる、いつもの約束の言葉──「俺たちと、お前たちで、Royzだ!」
すべてを終えたステージの中央には、ツアータイトルとバンドのロゴが、大きく映し出されていた。ファンには周知の通り、Royzのバンドロゴには翼が生えている。この翼が、どこまで高く遠く羽ばたいていくのか……その行く先を、まだまだ見守り続けたい。
10歳のバースデーを迎えたその日に、次なる動きを続々と発表したRoyz。
まずは、18枚目のマキシシングル『I AM WHAT I AM』のリリース決定(11月20日、4タイプ同時発売)。「私は私である」を意味する表題曲は、47都道府県ツアー中に昴と杙凪が共作したという注目作だ。このタイトルに意味するセリフとは、「周りに惑わされるな、私は私であると」、強い意味が込められている。2人の制作がどのように行われたのか、まだ詳細が明かされていないカップリング曲も含め、期待が高まる。
次いで、このシングルのリリースツアー『Royz WINTER ONEMAN TOUR「I AM WHAT I AM」』も決定(全16本)。シングル発売直後の11月23日よりスタート、ファイナルは年をまたいだ2020年1月12日、Zepp Diver Cityにて行われる。
さらに、このツアーファイナルを経た2月14日には、毎年恒例の昴バースデーワンマン『Royz ONEMANLIVE 昴生誕祭「スバフェス2020」』も、マイナビBLITZ赤坂にて開催決定。こちらも、趣向を凝らした特別な一夜となるだろう。
10周年の節目を迎えた後、Royzがどこへ向かうのかということは、今日の大きな関心事だった。ゆえに、「この先の未来は自分たちにもわからない。だからこそ、この目で確かめに行く」という宣言は喜ばしく、希望を感じる。昴は終演後のステージで、「ヴィジュアル系が嫉妬するくらいカッコいいバンドになる」という意気込みを口にしていたが、このシーンの中核的存在であり続けながら10周年を迎えた彼らなら、きっとこれからもシーンを牽引し、かき回していく役割を果たし得るはずだ。
PHOTO:KEIKO TANABE
TEXT :植田裕子
Royz Web
http://royz-web.net/
Royz twitter
https://twitter.com/Royz_official
★リリース情報★
Royz 18th maxi single
「I AM WHAT I AM」2019年11月20日(水)4type同時発売
■Atype【初回限定盤】CD+DVD JANコード:4582281547062
¥1,800(税別)/BPRVD-370
CD2曲+DVD「I AM WHAT I AM」MV・メイキング
1. I AM WHAT I AM
2. タイトル未定
[封入]全タイプ購入特典応募券「A」+応募ハガキ
■Btype【初回限定盤】CD+DVD JANコード:4582281547161
¥1,800(税別)/BPRVD-371
CD2曲+DVD「THE[XLVII]TH IGNITE」-TOUR FINAL-マルチアングルLIVE DVD
1. I AM WHAT I AM
2. タイトル未定
[封入]全タイプ購入特典応募券「B」
■Ctype【通常盤】 JANコード:4582281547260
¥1,500(税別)/BPRVD-372
CD2曲+ボーナストラック+インスト3曲
1. I AM WHAT I AM
2. タイトル未定
3. タイトル未定
4. I AM WHAT I AM(inst)
5. (inst)
6. (inst)
[封入]全タイプ購入特典応募券「C」
■Dtype【通常盤】 JANコード:4582281547369
¥1,500(税別)/BPRVD-373
CD2曲+ボーナストラック+インスト3曲
1. I AM WHAT I AM
2. タイトル未定
3. タイトル未定
4. I AM WHAT I AM(inst)
5. (inst)
6. (inst)
[封入]全タイプ購入特典応募券「D」
★全タイプ共通封入特典:トレカ2枚(全8種)
★全タイプ購入応募特典有
★LIVE情報★
Royz WINTER ONEMAN TOUR「I AM WHAT I AM」
【チケット】
FC先行受付期間:2019年10月1日(火)~10月10日(木)
一般発売 :2019年11月2日(土)~
【チケット料金】
前売り :¥4,200/当日¥4,700
FINAL前売り:¥5,000/当日¥5,500
【開場/開演】
大阪 17:15/18:00
FINAL 17:00/18:00
その他 17:30/18:00
【ツアー日程】
11月23日(土) 札幌Sound Lab mole
11月26日(火) 青森Quarter
11月28日(木) 盛岡CHANGE WAVE
12月01日(日) 仙台CLUB JUNK BOX
12月03日(火) 郡山 CLUB#9
12月05日(木) 新潟 GOLDEN PIGS RED STAGE
12月08日(日) 金沢AZ
12月10日(火) 岐阜CLUB ROOTS
12月12日(木) KYOTO MUSE
12月15日(日) umeda TRAD
12月18日(水) 高松DIME
12月21日(土) 広島SECOND CRUTCH
12月22日(日) 福岡DRUM Be-1
12月26日(木) 神戸VARIT.
12月29日(日) 名古屋SPADE BOX
FINAL
01月12日(日) Zepp Diver City
Royz ONEMANLIVE 昴生誕祭「スバフェス2020」
2019年9月29日00:00解禁
02月14日(金) マイナビBLITZ赤坂
FC先行受付期間:2019年10月25日(金)~11月4日(月・祝)
一般発売 :2020年1月11日(土)~
チケット料金
前売り :¥4,500/当日¥5,000
開場/開演:17:00/18:00
――セットリスト――
1. IGNITE
2. RAVEN
3. マーブルパレット
4. THE RUST EMPIRE
5. ESTROUS SPIDER's
6. 疾風迅雷
7. 夢華火
8. 月ハ蜃気楼、遠ク
9. 秘蜜
10. Honey Trap
11. ANTHEM
12. funny
13. シンクロ二シティ
14. Set me free
15. ANTITHESIS
EN
1. 「AREA」
2. 星に願いを
3. Anniversary
4. 21st Century
5. ACROSS WORLD