『太宰治 創作の舞台裏』表紙
「お伽草紙」原稿1枚目
「細胞文芸」創刊号・3号
青森中学時代(後列右から2番目に太宰)
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/180663/LL_img_180663_1.jpg
『太宰治 創作の舞台裏』表紙
『太宰治 創作の舞台裏』は、2019年4月6日より日本近代文学館(東京都目黒区)にて開催している春季特別展「生誕110年 太宰治 創作の舞台裏」の図録として刊行されます。出品されている太宰治の原稿・草稿やノート、構想メモなどの自筆資料、旧蔵書への書き込みや地図などの執筆参考資料をカラー図版にて収録。これまで紹介されることの少なかった資料を読み解くことで太宰文学誕生の背景にせまることができる構成になっています。
特に今回の特別展にも出品されている「お伽草紙」の完全原稿は初の書籍掲載。防空壕の中で子どもに絵本を読み聞かせる場面から始まる本作の原稿は、戦後の混乱のさなか刊行のたびに書き換えられていた事実も確認することができ、時代の変転を示す貴重な資料でもあります。
近年のサブカル発信による“文豪ブーム”でも太宰治は特に人気のある作家ですが、最近のファンだけでなくこれまで太宰作品を多く読んできた方にとっても、より深く作品世界に触れることができ、新たな発見も楽しんでもらえる書籍です。
■書籍情報
『太宰治 創作の舞台裏』
公益財団法人 日本近代文学館[編]
ISBN :978-4-394-19000-4
本体価格:1,800円(税別)
■目次
第1部 「太宰治」のルーツ
第2部 ノート・落書きを中心に
第3部 原稿・書き換えの跡をたどる
第4部 典拠・小説に用いた資料
第5部 戦争の影
第6部 「斜陽」と「人間失格」
巻末資料 太宰治年譜 掲載作品一覧
■公益財団法人 日本近代文学館
日本初の近代文学の総合資料館。1963年に財団法人として発足、1967年に東京都目黒区駒場に現在の建物が開館した。専門図書館として資料の収集・保存に努めるとともに展覧会・講演会等を開催し、資料の公開と文芸・文化の普及のために活動する。2011年より公益財団法人。2018年現在の所蔵資料は図書・雑誌・肉筆資料など117万点。
【会社概要】
株式会社春陽堂書店
所在地 : 〒103-0027 東京都中央区日本橋3-4-16 春陽堂ビル9階
所属団体 : 一般社団法人日本書籍出版協会、一般社団法人出版梓会
サイトURL: http://shunyodo.co.jp/blog/