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高齢化社会の課題解決に向けた「IoT照明器具による異常検知ソリューション」の実証実験を開始―IoT照明器具でプライバシーに配慮し、安全・安心・快適に暮らせる居住空間を提案―



異常検知サービスのしくみ


新開発の「IoTシーリングライト(CrossFeel PF)」

NECライティング(社長:紙屋 司、本社:東京都港区)は、2019年3月から『IoT照明器具による異常検知ソリューション』の実証実験を開始いたしました。





本ソリューションは、NECの社会的課題に取り組む若手社会起業家を支援するプログラム「NEC社会起業塾」(※注1)出身の株式会社R65(※注2)山本 遼社長が取り組んでいる社会課題の解決を共に目指したものです。

高齢化社会の今、一人暮らしの高齢者世帯も同様に増加しています。住環境面では全国的に空き家が増加する一方、単身高齢者の孤独死などをリスクと考える不動産会社もあり、高齢者は賃貸物件を見つけることが難しいという需要と供給のミスマッチが起こっています。



当社は、山本氏が提起するこの社会課題の解決に協働し、この度、賃貸マンションや賃貸アパートのオーナーや管理会社を対象にした、「IoT照明器具による異常検知ソリューション」を共同開発いたしました。

本内容は、山本氏が様々な活動を通して得た知見をもとに、単身の入居者を「ゆるやかに」見守りたいというコンセプトから生まれたソリューションです。個人の生活にあまり踏み込まず、プライバシーにも配慮しながら「ゆるやかに」見守りを行います。



照明器具はもともと天井の中央に位置して電源も供給されており、見守り機器の設置にあたっては、新たな設置場所や電気工事も不要です。このような照明器具がもつ特性が、山本氏の想定した「ゆるやかな見守り」、「簡単であること」に合致いたしました。



今回の実証実験を通して様々な検証を行い、本サービスの対象範囲につきましても不動産関連事業者以外の一般の方(例えば、遠方に高齢の親御さんが一人暮らしをされている方など)などへの販売も検討してまいります。

尚、本実証実験は、国土交通省のスマートウェルネス住宅等推進モデル事業に採択されご支援をいただいております。





【背景】

平成30年の高齢社会白書(※注3)(内閣府)によると、2015年時点では、総世帯数5,345万世帯の内、65歳以上の高齢者の単身世帯は600万世帯(5,928千世帯)近くになっており、全世帯数の約11%にもなっております。一方で、65歳以上の高齢者への供給物件は全体の約1.5%程度と目されており、需要と供給に大きなギャップが起きています。



山本氏の起業のきっかけは、不動産業に従事していた際、賃貸物件での入居拒否者の中でも特に高齢者の方の入居先を探すのに大変苦労したことでした。高齢者の声を聞くと、『高齢者となっても子供の世話にはなりたくなく、一人で余生を楽しみたい』、『老人施設等の共同住宅には住みたくない』、『大きな自宅ではなく住みやすい環境で、賃貸に切り替えたい』など様々なケースがある一方で、社会一般的には「高齢者」というと同じくくりで判断してしまう、そのあり方に疑問を持ったということです。



「Lighting Innovationによって、安全、安心、快適な社会の実現に貢献する」ことを理念とする当社は、山本氏が取り組んでいる「社会課題」の解決策として、照明器具を使った異常検知ソリューションが役立つと考え、山本氏とともに開発を行うにいたりました。





【本ソリューションの主な特長】

1. 異常検知を行う「IoTシーリングライト(CrossFeel PF)」(※注4)導入に際して、「3つの手間」が不要(ALL ZERO)。

(1) 新たな設置スペースがZERO。

・従来の「見守り機器」は、電源コンセントが近くにあることや、更に親機や子機などを置くため設置スペースを確保する必要がありました。

・本ソリューションは、今お使いの照明器具をこの「IoTシーリングライト(CrossFeel PF)」に交換するだけで全てを解決します(お使いの照明器具が「引掛けシーリング」(※注5)タイプであれば面倒な壁工事や電気工事も不要です)。



(2) 複雑なセッテイングがZERO。

・照明器具「IoTシーリングライト(CrossFeel PF)」を取り付けるだけで、3G通信を開始。Wi-Fi環境の準備や、通信設定等の複雑な手間が不要です。



(3) メンテナンスがZERO。

・この「IoTシーリングライト(CrossFeel PF)」には常に電源が供給されているので、見守りセンサや通信機器に新たに電源を接続する必要がありません。従って、電池交換など手間がかかりません。



2. 異常検知サービスのしくみ



画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/180633/LL_img_180633_1.jpg

異常検知サービスのしくみ



「IoTシーリングライト(CrossFeel PF)」につけた見守りセンサが長時間室内での活動を検出できなかった時に、異常発生の可能性が高いと判断して、オーナーや管理会社(サービス利用者)に注意喚起のメールを発信します。メールを受信した見守り者は、簡単な操作でクラウドにアクセスして、現在の状況を把握したり、入居者に声かけを行うことができます。



3. 新開発の「IoTシーリングライト(CrossFeel PF)」

見守りセンサ付き「IoTシーリングライト(CrossFeel PF)」によって異常発生があった場合でも、その発見を早めることができるため、不動産価値の減損リスクを大きく低減することができます。また、高齢者もこれまで以上に賃貸物件を見つけやすくなるとともに、いざというときにも安心して暮らすことができます。

また、本体は一般的なシーリングライドをベースにしており、さらには、内蔵の見守りセンサで人の動きの有無だけを検出しますので、高齢者の受けるストレスやサービス利用者側のストレスも軽減することができます。



4. 価格体系

本ソリューションに伴うサービスは、照明器具本体と月々の通信料にて構成されます。

照明器具本体と月額の通信料を別々に払うケースや本体価格込のリース方式等もあります。

価格体系については、現在 検討中です。





■新会社への移行について

NECライティング株式会社は、2019年4月1日に「株式会社ホタルクス」(※注6)として、生まれ変わります。引き続き、「NEC」ブランドでの照明事業の開発・製造・販売を行います。

「株式会社ホタルクス」は、これまでの照明メーカーの枠に留まらず、「安全・安心・快適な社会の実現」に向けて、本プレスリリースに記載しましたような 新しい照明(照明+α)に果敢に挑戦していきます。

また、本製品にはNECグループの様々な技術を取り入れており、今後もNECグループとも連携して取り組んでいきます。





■補足説明

※注1 NEC社会起業塾

・NECが2002年にNPO法人ETICと始めた社会的課題を解決する若手企業家を支援するプログラム

https://jpn.nec.com/community/ja/resources/npo.html



※注2 株式会社R65

・山本 遼氏(代表取締役社長)が立ち上げた高齢者専門の不動産会社

・所在地 : 東京都杉並区荻窪4-24-18

・ホームページ: https://r65.info



※注3 平成30年版高齢社会白書

・内閣府発行 高齢化の状況



※注4 IoTシーリングライト(CrossFeel PF)

・シーリングライト:天井直付け照明器具

・CrossFeel PF:本製品の愛称、照明器具をプラットフォーム(PF)とみなし、IoTにより様々な機能を持たせることができるシリーズコンセプト



※注5 引掛けシーリング(ローゼット)

・照明器具を取り付けるための専用コンセント



※注6 株式会社ホタルクス

・NECライティングの全ての事業を引き継ぐ会社、2019年4月1日営業開始。引き続きNECも出資。

・所在地並びに代表電話

・所在地 : 〒105-0014 東京都港区芝1-7-17住友不動産芝ビル3号館

・代表電話 : 03-6746-1500

・ホームページ: http://www.nelt.co.jp/





NECは、社会ソリューション事業を推進するブランドメッセージ「Orchestrating a brighter world」のもと、今後の世界の大きな変化(メガトレンド)に対応する様々な課題解決や社会価値創造に貢献していきます。

詳細はこちらをご覧ください。

http://jpn.nec.com/profile/solutionsforsociety/index.html

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