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株式会社エクスプローラ、日本国内初IPストリーミング品質を飛躍的に向上させるSRTプロトコルを搭載した4K対応 H.265/HEVCコーデックシステムを受注開始 ~SRTプロトコルにより4K映像伝送ソリューションを強化し事業展開~



SRTプロトコル搭載 4K対応H.265/HEVCコーデックシステム

映像技術をコアに映像伝送システムを展開している株式会社エクスプローラ(本社:北海道函館市、代表取締役社長:矢吹 尚秀、以下エクスプローラ)は、日本国内初となる、秘匿性が高くかつ不安定な伝送路でも安定品質を確保する技術であるSRT(Secure Reliable Transport)プロトコル(※1)を搭載した4K対応H.265/HEVC(※2)コーデックシステムEHU-3410E/EHU-3410Dを製品化しました。これにより伝送品質の低下が伴うIP伝送路において、安心かつ安定した4K映像IP伝送を実現することが可能となります。エクスプローラはこのコーデックシステムについて2018年11月から注文を受け付け、2019年3月から出荷します。エクスプローラは、半導体をコアにシステム提案、設計開発サービスを提供する株式会社PALTEKのグループ会社です。



画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/170256/LL_img_170256_1.jpg

SRTプロトコル搭載 4K対応H.265/HEVCコーデックシステム



SRTプロトコルは、カナダHaivision社によって開発されたオープンソースのビデオ伝送技術で、不安定なネットワーク環境に強く、セキュリティの確保、容易なファイアウォール通過機能を持ち合わせながら、最高品質の画像伝送を可能にします。2017年4月にSRTアライアンスが発足し、現在普及活動を行っています。



医療、セキュリティ、防衛、ビデオ配信分野などにおいて、映像の高精細化と動画像が主体となることによるモバイルデータトラフィックはますます増大し、画像圧縮によるデータ量削減とともに、IP伝送アプリケーションにおけるパケットロスの問題や、コンテンツを保護するセキュリティの問題は喫緊の課題となっています。これら映像アプリケーションの高度化が進んでいる産業において、高能率で高い品質を確保する最新映像圧縮技術と、伝送路におけるロスの耐性を上げ高い秘匿性を確保し、コンテンツを保護し伝送することが必要とされています。





今回エクスプローラが開発した4K対応 H.265/HEVCコーデックシステムは、昨年発売したH.265/HEVC リアルタイムエンコーダ・デコーダシステムをベースに開発され、符号化方式ではH.264/AVCにも対応できるようになり、IPプロトコルとしてはSRTの他、YouTubeへの画像のアップロードも可能にするRTMP(※3)や、機器マネジメントのためのSNMP(※4)、他に低遅延モードなどを新たに搭載しています。映像入力信号としては、産業機器で必要とされるMain 4:2:2 10プロファイル(※5)と4K60Pに対応し、入力インターフェースには伝送速度12Gb/sの12G-SDIが標準搭載され、高画質化の要求からHDR(High Dynamic Range)(※6)信号にも対応しています。

これら機能をサポートしつつも比較的小型・低消費電力なシステムを実現し、お客様の近年高まるIP伝送アプリケーションの高画質化と信頼性要求のニーズに広く応えてまいります。



エクスプローラは、4K伝送システムの技術を使い、医療、セキュリティ、防衛、ビデオ配信などの映像伝送分野において、お客様の様々なニーズに対応した事業を展開してまいります。今回開発した映像伝送システムでは、お客様の要望に応じたカスタマイズを行うことができます。さらに、この技術をもとに、お客様のアプリケーションに応じた伝送システムの設計、試作、量産といったODM事業も拡大してまいります。



4K対応H.265/HEVCコーデックシステムのスペックの詳細は、エクスプローラのウェブサイトにてご確認ください。

https://www.explorer-inc.co.jp/product/ehu-3410eh.html







なお、本製品は、2018年11月14日(水)から16日(金)に幕張メッセで開催される「Inter BEE 2018」に展示しており、SRTプロトコルを搭載した4K対応H.265/HEVCコーデックシステムEHU-3410E/Dを使ってSRT伝送のデモンストレーションを行います。



SRTプロトコル搭載 4K対応H.265/HEVCコーデックシステム

https://www.atpress.ne.jp/releases/170256/img_170256_1.jpg





■専門用語説明

(※1) SRTプロトコル

Secure Reliable Transportの略称。カナダHaivision社が開発しオープンソース化したIPプロトコル。不安定な伝送路でも安定品質を確保し、秘匿性の高いストリーム配信と容易なファイアウォールトラバーサル機能を備えています。不安定なネットワークのストリーム配信を最適化し最高品質のライブビデオを提供します。2017年4月Haivision社とWowza Media Systems社とが共同でSRTアライアンスを設立し、現在Microsoft社を含む160社以上が加入、60社以上の製品に採用されています。



(※2) H.265/HEVC

H.265/HEVCは動画圧縮規格の一つで、2013年1月にH.264/MPEG-4 AVCの後続フォーマットとして国際標準化されました。ブロックサイズの適正化など圧縮効率が優れており、MPEG-2(H.262)比で約4倍、H.264/AVCとの比較でも約2倍の圧縮性能を有するとされています。スーパーハイビジョン(8K, 4320p)など高解像度な映像だけでなく携帯端末向けの映像配信での利用も想定しています。



(※3) RTMP

Real-Time Messaging Protocolの略称。Adobe Flashで音声や動画などのストリーミング再生を行うのに使われる通信プロトコル。音声や動画の配信サーバがデータを細かく分割してRTMPで順番にクライアントへ送信し、クライアントのWebブラウザなどで動作しているFlash Playerがこれを受信しながら順次元の状態に組み立てて再生します。



(※4) SNMP

Simple Network Management Protocolの略称。TCP/IPネットワークにおいて、ルータやコンピュータ、端末など様々な機器をネットワーク経由で監視・制御するためのプロトコル。



(※5) Main 4:2:2 10プロファイル

カラーフォーマットが4:2:2であり、配信用映像に用いられる4:2:0フォーマットと比較して、色差情報量が2倍であるとともに、ビット深度が10bitでより高い階調性を表現できる高画質な伝送フォーマット。



(※6) HDR

High Dynamic Rangeの略称。写真や動画を撮影する際に、通常よりも幅広く明暗の差(ダイナミックレンジ)を捉え、肉眼で見た時に近い鮮明な画像を得る技法。また、そのような手法で撮影された画像や映像。近年のHDR規格は広色域にも対応した規格になっています。





■株式会社エクスプローラについて

エクスプローラは1992年に創業し、放送機器、医療機器、製造装置、音響処理装置等の組込み機器のハード設計、製造、ソフト設計、システム設計からOEM供給まで手掛けています。また、FPGAやDSPに関する豊富な設計実績を持ち、最先端の画像・音声処理に関して高い技術力、特にH.265/HEVC符号化技術や高速インターフェース技術などを保有し、多くの実績を有しております。なお、エクスプローラは2012年7月に半導体をコアにシステム提案、設計開発サービスを提供する株式会社PALTEKのグループ会社となりました。

エクスプローラに関する詳細は、 https://www.explorer-inc.co.jp/ をご覧ください。

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