イギリスの調査が金属加工油の健康リスクを指摘 ― 従来の日本の安全推奨値は現場作業者の健康においてもはや安全とは言えません
フィルターミスト イギリス本社の担当者も参加し、お客様からのご質問にお答えいたします。是非ダイナミックツール社ブースまでお立ち寄り下さい。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/168161/LL_img_168161_1.jpeg
イギリスの調査が金属加工油の健康リスクを指摘 ― 従来の日本の安全推奨値は現場作業者の健康においてもはや安全とは言えません
■開催概要
JIMTOF2018 第29回日本国際工作機械見本市
会期 : 2018年11月1日(木)~11月6日(火)
開場時間: 9:00~17:00
会場 : 東京ビッグサイト
■日本国内製造現場における徹底した作業者環境改善を提案
空気中のオイルミストや水溶性クーラントミストが作業者の健康に害を及ぼす可能性がある事を示した研究結果がイギリスをはじめ他のヨーロッパ諸国で報告されており、それに基づいて法改正が行われています。イギリスのフィルターミスト・インターナショナル社(以下、フィルターミスト社)は、日本のあらゆる分野の製造メーカーにおいても、労働安全衛生手順を見直したうえで、他国の従業員と同じ水準の健康保護を自社の従業員にも提供する必要性を提案しております。
旋削、ミリング加工、穴あけ、研削など、機械工具で行う金属加工の工程では、作業中にオイルやクーラントを高圧で噴射して、工具を冷却し切断部に潤滑油を差します。この際に生じる微細なオイルミストや水溶性クーラントミストは、癌、慢性皮膚炎、呼吸器疾患などの深刻な職業性疾病の原因になり得ることが確認されています。
イギリスの自動車工場で呼吸器疾患が多発したのを受けて実施された調査によると、政府の推奨する上限値を守って管理されてきた作業場でも職業性疾病が発症していることが分かりました。この結果を受けて2005年、イギリスの労働衛生関連法を管轄する衛生安全庁(HSE)は、空気中の金属加工油に関する「安全」基準として従来使用されてきた推奨上限値(鉱物油の場合は3.0mg/m3、水溶性の場合は1.0mg/m3)を撤廃しました。現在、イギリスの法令では、どんなに微量であれ金属加工油のミストは有害な影響を及ぼし得ると見なされています。
しかし日本では、空気中のオイルミストや水溶性クーラントミストに関する推奨上限値は1977年以来3.0mg/m3のまま改正されておらず、あくまで勧告に過ぎません。金属加工油のミストに含まれる化学物質や生体物質の有害性は、以前に比べてはるかによく理解されているにもかかわらず、日本の製造現場の状況は過去何十年も変わっておりません。しかも、今日の工作機械は切断速度が速く、クーラント圧も高いため、粒径1ミクロンに満たない粒子を生成し、危険度が高まってきております。1ミクロン未満の粒子は肉眼では見えず、生体組織に直接入り込んでしまいます。
現場作業者の健康に及ぶ以上のようなリスクは、フィルターミスト社本社が製造している特別設計の最新型の分離回収システムを工作機械に取り付けることで、ほぼ完全に分離除去することができます。
■同社企画部長の加藤 知己氏のコメント
「空気中に漂うオイルミストや水溶性クーラントミストは、現場作業者の皮膚疾患や呼吸器疾患などさまざまな健康問題の原因となり得ます。また、スリップ・転倒事故のリスクや、工作機械の電気系統の故障の原因にもなり得ます。フィルターミスト社オイルミストコレクタを全ての工作機械に設置して適切に保守管理することにより、これらのリスクを解消することができます。フィルターミスト社オイルミストコレクタは、遠心分離作用により、オイルミストや水溶性クーラントミストを含んだ空気からオイルや水溶性クーラントを分離回収します。回収されたオイルや水溶性クーラントは廃棄または再利用される一方で、清浄な空気が作業現場に戻ります。
また、フィルターミスト社製品ラインナップは全て、軽量でかつ非常にコンパクトなため、作業が楽で場所を取ることもございません。」