代表取締役社長 瀧沢 努
瀧沢社長講演
KAMPO煎専堂
KAMPO煎専堂 セルフ煎じコーナー
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/153517/LL_img_153517_1.jpg
代表取締役社長 瀧沢 努
■研究会総会概要
・開催日時:2018年3月7日(水)14:00~16:00
・開催場所:株式会社三菱総合研究所内 4階 CR-DE
・主催 :一般社団法人漢方産業化推進研究会
・事務局 :株式会社三菱総合研究所
■「KAMPO煎専堂事業について」
【KAMPO煎専堂事業立ち上げの経緯・思い・目的】
~“敷居が高い”というイメージを払拭し、街の薬局・薬店を元気に~
1980年代頃まで軽い体調不良に関する対処は、まず「街の薬局・薬店」を訪れ健康相談をすることが当然の光景でした。薬局・薬店ではカウンセリングを行った上で、お客様に適した漢方・一般薬を提供する「相談販売」が基本的なスタイルです。しかしドラッグストアの増加。さらに医薬品のインターネット・コンビニエンスストアの販売解禁による影響で、「相談販売」のスタイルは少なくなり、街の薬局・薬店への客足は遠のき、経営は厳しい状況に。
特に若い世代にとって「街の薬局・薬店は入りづらい・高いものを買わされそう」といった“敷居が高いイメージ”があります。
当社では全国の薬局・薬店と取引をしていることから、「相談販売」で自身の健康状況について把握することや、自分に合った漢方を飲んだことがない人たちにも間口を広げ、幅広い世代の方が興味を持てるような新しい手法を生み出すことを決意。「“街の健康相談所”である薬局・薬店を復活させたい」「集客対策に苦慮する街の薬局・薬店を支援したい」という想いから、店主がお客様に対し、セルフカフェスタイルで簡単に本格漢方煎薬を薬局・薬店内のスペースで提供できる「KAMPO煎専堂」事業をスタートしました。
〈KAMPO煎専堂の特長〉
・1包350円で購入できる価格設定
・若い方でも気軽に試せるブランドイメージ戦略
・「漢方セルフ煎じコーナー」で、電子レンジで短時間に簡単に煎じることができるシステム
・症状により、一杯で効果を体感できる処方もあり、漢方の良さを知ってもらうきっかけを提供
■経済産業省からのお墨付きが事業拡大の契機に
〈経済産業省・厚生労働省の“お墨付き”を獲得〉
当社では2016年6月に経済産業省と厚生労働省に「薬局等構造設備規則」と当社の取り組みに関する見解を求め、「漢方セルフ煎じコーナーの設置は同規則に抵触しない」とする“国のお墨付き”を得ることができました。これを機に、コーナー設置への障壁が取り除かれ、加盟店の申込み件数も右肩上がりに急増。2016年9月30日には、加盟店100店舗を達成しました。
〈各自治体で統一された対応〉
・漢方セルフ煎じコーナーは薬局・薬店面積の算出外とした専用スペースとする
・保健所へ構造設備の変更手続きを申請する
・薬局・薬店スペースと漢方セルフ煎じコーナーは床上ラインやパーテーションで区切ればよい
・薬局・薬店スペースと漢方セルフ煎じコーナーで別の出入り口を設けなくてもよい
■KAMPO煎専堂事業のセルフメディケーションによる様々なメリット
・健康な人をより健康へ導く
・未病を防ぎ Cure(治療)ではなくCare(予防)に移行できる
・値段ではなく安心・満足して製品を購入できる
・真の健康相談ができ無駄な購入が無くなる
・化学薬品ではなく漢方の力、自然の力をひとに活かせる
・効果効能、エビデンスのある製品で、例えば軽い風邪症状で医療機関に行くのではなく、まずは身近な薬局・薬店で相談することで、第一選択が新薬ではないことにより結果、医療費削減に貢献できる。
■未来モデルは「未来型健康ステーション」
薬局・薬店への集客効果の向上だけにとどまらず、将来的には漢方煎薬で日頃の体調管理や健康意識を高めることにより、病院に頼ることのない健康的な身体をつくり、医療費の削減にも繋がればと考えています。
そこで、顧客のニーズにあった、適正な価格の製品をラインナップし、対面相談の接客スタイルを確立したモデル店を構築し、新しい未来型健康ステーション「街の健康相談室」として普及させ、街の漢方薬局・薬店の活性化を図ります。
・未病を治す・予防意識など健康維持を重視した次世代の薬局像の確立
・潜在的な健康の悩みや相談ニーズを引き出すカウンセリングシステムの構築
・相談しやすい雰囲気を引き出す、憩いの場的な空間づくりやカフェ的空間づくり
・商店街振興の観点からも、より地域から頼りにされる薬局をめざす地域密着経営
また、WEB店舗紹介・セミナー勉強会・販売ノウハウやマニュアルの提供・対面相談製品・広告出稿などの取組みで、総合的な薬局・薬店の経営を支援します。
■今後の取組みについて
(1) 国産生薬の生産
~奈良県「漢方のメッカ推進プロジェクト」である国産生薬の生産に賛同~
奈良県は漢方や生薬製剤について、奈良時代にまで遡る文化的・歴史的厚みや、地場産業として配置薬業が発展してきたなどの蓄積を活かし、原料となる薬用作物の生産、漢方関連品の製造販売に関する既存の業振興などで産業活性化を図っています。
KAMPO煎専堂は、奈良県の株式会社パンドラファームグループとコラボレーションし、国産生薬「大和当帰(ヤマトトウキ)」を原料として、漢方煎薬の生産~販売に力を入れていきます。
(2) 漢方産業の活性化の為に
超高齢社会の到来を受け、増大する医療費削減の観点からも予防医学の意義が再認識されつつあり、「未病を治す」漢方が世界的に注目を集めるなか、国内における漢方産業の成長と活性化を目的に、KAMPO煎専堂と全国の国産生薬生産者、工場、自治体、大学・研究機関、企業が一丸となる協力体制の確立に向けた積極的な働きかけを行っています。
その協力体制の例として、遊休農地を利用した国産生薬づくりなどの取組みを目指しております。
■参考資料
【「KAMPO煎専堂」の特長】
簡単に服用できる錠剤や顆粒状の漢方薬が主流のなか、KAMPO煎専堂ではあえて煎薬を提唱しています。それは、漢方は水から煎じだして服用するのが効果的とされているから。煎薬は、賦形剤を使う加工されている顆粒・錠剤とは違い、生薬をそのまま煎じているため、天然物である生薬の複雑な成分が抽出され、それを服用することにより活きた成分を吸収することができると考えられています。また、味や香りによる効果もあると考えられています。
(1) 気軽に利用でき低価格
24種類のティーバッグ式漢方煎薬(第2類医薬品)を、1包(1杯分)350円+税にて店頭販売しています。
(2) カンタン独自手法
“煎じることが面倒”という方のために、2年にわたる独自の研究と試行錯誤を重ね、電子レンジを使用して加熱する「レンジで5分・時短煎じ法」を考案。漢方煎薬を簡単に飲めるようになりました。
(3) スペシャリストが体質や症状タイプに合わせてサポート
当社の漢方スペシャリスト「漢ムリエ(カムリエ)※」が、体質や症状、身体に馴染む漢方煎薬を選ぶのをお手伝いします。
(4) 全国どこでも試せる
「KAMPO煎専堂」は、全国の加盟店約310店の薬局・薬店内スペースに設置しております。
※漢ムリエ(カムリエ)…当社では独自の資格制度を設け、漢方煎薬の効果効能・特性・香り・色などで利き分けられるスペシャリストを養成しています。
■店舗概要
店舗名 : KAMPO煎専堂(かんぽうせんじどう)
※全国薬局・薬店加盟店 約310店舗(2018年3月現在)
所在地 : (アンテナショップ)
東京都台東区浅草2-6-7 まるごとにっぽん2F
電話 : 03-3843-3711
ホームページ: http://www.kampo-bar.com/
営業時間 : 11時~20時(年中無休)
■会社概要
会社名: 株式会社タキザワ漢方廠
所在地: 埼玉県さいたま市大宮区堀の内町2-623-1
代表者: 代表取締役社長 瀧沢 努(たきざわ つとむ)
設立 : 1967年3月
TEL : 048-687-4455
URL : http://www.takizawa.asia/