データ解析システム『BACS』
投手方向から見たボールの曲がりの大きさ
ジャイアンツ球場に設置された「トラックマン」
■『BACS』開発の背景
日本プロ野球界は最新鋭の高性能弾道測定器「トラックマン」の導入を始めとしてIT化が進みつつありますが、現状ではデータ解析を行えるアナリスト人材およびそのデータに基づくコーチング人材が圧倒的に不足しています。ネクストベースは、データ解析やコーチングを支援するために、プロ野球界におけるデータ解析の第一人者である國學院大學 神事 努 准教授(ネクストベース 取締役)のノウハウをもとにアルゴリズムを構築し、データ解析システム『BACS』を開発しました。
『BACS』は、「トラックマン」から弾き出された数値データを科学的観点から独自解析することにより、プロ野球のボールの変化を数値化します。それらのデータは、選手のコンディションチェックや育成などの技術向上をはじめ、故障防止やチーム編成・補強へ活用可能です。
■読売巨人軍への導入について
この度、読売巨人軍が使用する東京ドームと読売ジャイアンツ球場に設置された「トラックマン」で取得された一軍から三軍までのデータを解析することになりました。読売巨人軍の戦力強化をサポートし、野球界の更なる発展に寄与いたします。
■今後の展望
今後は、『BACS』と各種センサーデバイスとの連携を進め、膨大なデータを解析するデータ解析プラットフォームへと進化させます。そして、将来的にはアマチュア向けのAIコーチング(セルフコーチング)の実現を目指してまいります。これまでの「経験」や「勘」などの主観的・感覚的なものを可視化されたデータで提示し、選手や指導者、野球ファンに新たな気付きと発見を提供してまいります。
■ボールの変化を見える化
重力の影響のみを考慮したボールの到達点を原点とし、ボールのスピードや回転数、回転軸などのデータから算出されたボールの変化量をプロットします。これにより、どの程度ボールがホップしたのか(浮いたように見えたのか)など、投手の球質(いわゆるストレートのノビや変化球のキレ)を見える化することが可能となります。
▼投手方向から見たボールの曲がりの大きさ(画像)
https://www.atpress.ne.jp/releases/127631/img_127631_2.png
■『BACS』について
試合レポートや対戦データ解析、自投球データ解析をメイン機能としており、今後ブルペンデータの連動機能や打球データの解析機能など、現在追加開発を進めています。練習時や遠征時の使用も想定し、各種データはiPadなどのタブレットで確認できるよう最適化されたシステムとなっています。
■「トラックマン」について
デンマークのトラックマン社が開発した高性能弾道測定器であり、メジャーリーグでは全30球団のホーム球場とその傘下のマイナーリーグの球場に導入されており、日本プロ野球では現在下記7球団に導入されています。
2014年:東北楽天ゴールデンイーグルス
2015年:横浜DeNAベイスターズ
福岡ソフトバンクホークス
オリックス・バファローズ
2016年:埼玉西武ライオンズ
北海道日本ハムファイターズ
2017年:読売ジャイアンツ
▼ジャイアンツ球場に設置された「トラックマン」(画像)
https://www.atpress.ne.jp/releases/127631/img_127631_3.png
■ネクストベースについて
企業名 : 株式会社ネクストベース
設立 : 2014年6月26日
役員 : 代表取締役 中尾 信一
取締役 木下 博之、神事 努
所在地 : 東京都渋谷区渋谷二丁目10番15号 NV1 bldg. 8F
事業内容: 各種スポーツ指導に関する事業、コンサルティング事業 など
URL : http://nextbase.co.jp/