愛知県初!産業支援施設内のキッズスペース
子どもづれでの相談の様子
シンポジウムのチラシ
シンポジウムの様子
■創業相談の50%以上が女性
愛知県では、若年労働人口男女比率が最下位など、女性の労働人口に関する課題を抱える中で、OKa-Bizに寄せられる創業相談のうち、女性の占める割合は5割を超えています。
公的産業支援機関では、中高年の男性相談員が大多数で、愛知県 産業労働部 中小企業金融課によると正確な調査は行っていないものの、女性の相談員は1~2割程度だと推定しています。
OKa-Bizでは、これまでの公的産業支援機関では女性の視点に立った支援が十分に提供されていないと考え、副センター長をはじめとして相談員及びスタッフに女性を積極的に配置しました。
多数の女性相談者が利用をしているのは、開設当初から創業や販路拡大・売上拡大などにチャレンジする女性を積極的に支援してきた結果といえます(※ サポート事例参照)。
■お子様連れの相談者の利用促進を強化
<愛知県内では初!キッズスペースの設置(事前予約制)>
OKa-Bizでは、子ども連れでの相談にも応じています。しかしながら、相談中に子どもがいて集中できない、子どもを預けられず相談に行けないなど、子育て中の相談者は不安や悩みを抱えています。そのため多くの方が安心して利用できるよう、キッズスペースを設けることにしました。愛知県 産業労働部 中小企業金融課によると公的産業支援機関でのキッズスペースの設置は前例がなく、愛知県内初の取組みです。
設置品:キッズスペース用マット、積み木、ぬりえ、スケッチブック、色鉛筆など筆記具
<りぶら託児サポートとの連携>
OKa-Bizが開設をしている岡崎市図書館交流プラザりぶらでは、月曜日と金曜日に託児サポートを実施しています。子どもを預けて相談したいと考える相談者にも、OKa-Bizをより利用してもらう環境を整えるため、これまで週に4日間(火木金土)だった相談日から、2016年10月に月曜日の相談を開始しました。託児サポートを提供する市民活動団体「りぶらっこ☆ふぁみりー」と連携して情報発信を行うなど利用促進を図っていきます。
提供元:りぶらっこ☆ふぁみりー(申し込みはりぶら内の市民活動センターへ)
場所 :乳幼児室
日程 :毎週月・金曜日10:00~11:30
料金 :500円(※12:00までの預かりは要相談)
■女性活躍促進のためのシンポジウムの開催
男女共同参画や医療・福祉、子育て支援などに携わってきた愛知県副知事、製造業や運輸業など男性社会といわれる業界で女性を積極的に採用し、業績アップに成功した企業の経営者が登壇し、人材活用方法について考えるシンポジウムを実施しました。これまで生かされてこなかった人材を積極的に雇用し、活躍をしてもらうことで、誰もが活躍できる企業になる上、効率化や新事業の創出などが図れ、売上を伸ばすことが実感でき、人材不足の解消だけではない、中小企業が競争で勝つための秘策としても有効なことがよくわかりました。シンポジウムを受け、OKa-Bizとしても地域の中小企業に対し、今後より一層の女性活躍支援に乗り出すことといたしました。
<概要>
タイトル :人材不足を解消し、売上を上げるたった一つのコツ
日程 :12月15日(木) 13:30~15:30(開場13:00)
場所 :りぶら3階会議室
パネリスト :堀井 奈津子氏(愛知県副知事)、
細江 良枝氏(桜運輸株式会社 代表取締役)、
山川 麻依氏(株式会社飯田樹脂 取締役)
ナビゲーター:高嶋 舞(OKa-Biz副センター長)
■社会背景/「女性の活躍推進」と愛知県が抱える課題
国が進める女性活躍は、「新・三本の矢」を実現する目的のための「一億総活躍社会」の重要なミッションの一つです。
また、愛知県では若年労働人口男女比率が最下位など、抱えている女性の労働人口に課題を解決したいと対策に乗り出しています。
▽参考:あいち・ウーマノミクス研究会資料より
http://www.pref.aichi.jp/sanro/womenomics/kenkyu/sangyou/index.html
<第1回「輝く女性 ソーシャルビジネスプランコンテストあいち2016」>
愛知県では、「あいち・ウーマノミクス推進事業」の一環として、介護・福祉、子育て、地域コミュニティの形成等、身近な社会問題の解決を促すとともに、地域における新たな起業や雇用の創出等が期待できるソーシャルビジネス(※)分野における女性の起業を促進するため、「輝く女性 ソーシャルビジネスプランコンテストあいち2016」を実施しています。
なお、OKa-Bizがサポートする石黒 智恵(いしぐろ ちえ)さんが愛知県知事賞を受賞しました。
受賞者:石黒 智恵さん
事業 :治療後も寄り添いながらビューティー&メンタルサポートする美容室
(医療用かつら)
評価 :自身が癌経験者であることから患者に寄り添う意識が強い点と、
実施体制や収支計画が具体的である点
<OKa-Biz女性創業サポート事例>
これまで、OKa-Bizがサポートしてきた女性の起業家の一例です。
今後も、中小企業の女性活躍支援とともに、多くの女性起業家の輩出に取り組んでまいります。
■20代女性2人が学生時代からの夢を叶えて「犬の幼稚園」オープン
DOG HOUSE RUPO(ドッグハウスルポ)
代表: 小幡 紗千
URL : http://rupo.boo-log.com/
専門学校の同期生だった小幡 紗千さん、仲澤 礼華さんは、学生時代からの夢である犬の幼稚園『DOG HOUSE RUPO(ドッグハウス ルポ)』2016年8月2日にオープンをしました。
二人が出会ってから6年、専門学校での勉強、犬のテーマパークでの勤務を経るなかで「開業ノート」にしたためた夢を実現させました。
当初の月間売上目標25万円だったところ、4か月目の11月には50万円を超えました。
ホテルサービスについては、既に年末年始のホテル予約の半分が埋まっている状況であり好調な滑り出しをみせています。
■子育てをしながらキャリアを活かして自宅サロン開業
メイクサロンessence
代表: 長瀬 恵理子
URL : http://ameblo.jp/20090214love/
長瀬 恵理子さんは大手化粧品メーカーで美容部員をしていましたが、結婚を機に同企業を退職しました。出産を経て子育てをする中、結婚式場でヘアメイクとして働くものの、「柔軟に時間をやりくりできる仕事がしたい」「子育てに一生懸命なお母さんにこそ、自分と向き合い綺麗になってわくわくした時間を提供したい」といった想いから起業を決意。2016年1月に、自宅でこれまでのキャリアを活かしたプライベートメイクサロンを開業しました。
現在、SNSや口コミから評判をよび、サロンの予約は2か月待ち。一時期は新規予約をストップすることもあるなど、人気サロンとなっています。
■岡崎から名古屋へ、そして全国へと事業を拡大
メルベイユ株式会社
代表: 永田 真奈美
URL : http://www.merveill.com/
永田 真奈美さんは、アパレル企業の婦人服デザイナー、アパレル系専門学校や高等学校の服飾デザイン・縫製技術の教員としての経験を経て、地元岡崎でオーダーメイドミニチュアウェディングドレスのアトリエを開業しました。その後、事業拡大に伴い2016年に法人化し名古屋で店舗をオープンしました。制作スタッフの育成にも力を入れ、順調に事業を拡大する中、大手ウェディングブランドの目に留まり、全国に販路を広げています。
【施設概要】岡崎ビジネスサポートセンターOKa-Bizについて
岡崎市と岡崎商工会議所が2013年10月に開設した売上アップに特化した公的産業支援施設。富士市産業支援センターf-Bizをモデルにし、人による相談を重視した個別支援を行っています。開設時の年間目標相談件数600件に対し、開設1年目は1,404件、2年目は1,958件にのぼりました。新規相談の8割は口コミから、寄せられる相談のうち8割がリピーターです。
http://www.oka-biz.net/