乾物ヨーグルト生活2週間トライアル前後の腹囲増減例
10名の腹囲結果表
■実施概要
期間 :2016年5月~6月のうちの2週間(14日間)
対象者:30代~50代女性
条件 :ヨーグルトにひと晩(8時間以上)浸けこんだ煎り大豆を、
1日25g以上(*)、2週間毎日食べる
*1日に食べる分量の算出について
厚生労働省が発表している日本人の食事摂取基準(2015年版)と、国民健康・栄養調査(平成26年)によると、成人女性の1日の食物繊維推奨摂取量は18g以上ですが、平均摂取量は14gで、1日約4g不足しています。また、カルシウムは成人女性の1日の推奨摂取量650mg以上に対し、平均摂取量は480mgで、1日約170mg不足しています。
そこで今回の試験では、日本人女性の栄養として特に不足しがちな食物繊維とカルシウムの補給を目的に、1日に不足している食物繊維約4gと、カルシウム約170mgを補う量として、「1日(50gのヨーグルトに漬け込んだ)煎り大豆25g」を毎日続けることを条件としました。
■概要と結果
今回の試験では、煎り大豆(25g)をヨーグルト(50g)にひと晩浸けたものを、毎日朝昼晩いずれかの食事に摂りいれ、30代~50代の一般女性10名が2週間食べ続けたところ、ウエスト周りが平均3.09cm減、最大7.3cm減った方もいました。対象者全員の便通がよくなったほか、7名が「体調がよくなった」「疲れにくくなった」、8名から「肌の調子がよくなった」という回答を得ることができました。
また、試験前後に腸内細菌叢の検査も行ったところ、便の状態が改善した人は、乳酸菌、またはビフィズス菌が増加したことがわかっています。
大人のダイエット研究所代表の岸村康代さんは、「2週間という短い期間でしたが、通常通り3食摂りながら、ウエスト最大7.3cm減となった方がいるなど、さらに研究対象となりえる結果がでました。大豆に含まれる食物繊維や大豆オリゴ糖と、ヨーグルトの乳酸菌を同時に、さらに継続的に摂ることで、腸内フローラが整い、便通の改善や肌の調子が改善したと考えられます」と述べています。
乾物ヨーグルト生活2週間トライアル前後の腹囲増減例
https://www.atpress.ne.jp/releases/110967/img_110967_1.jpg
10名の腹囲結果表
https://www.atpress.ne.jp/releases/110967/img_110967_2.jpg
■毎日の料理に乾物ヨーグルトを活用しましょう
(一般社団法人 大人のダイエット研究所
代表 岸村康代氏(管理栄養士)のコメント)
乾物は古くから貯蔵食としても重宝されてきた食材です。切干大根、棒寒天、大豆等には現代人に不足しがちな食物繊維を補うことができます。中でも大豆に関しては植物性のたんぱく質や鉄、カルシウムも摂れるのが特徴です。
今回対象とした煎り大豆は、下処理がされているため手軽に大豆の栄養をまるごと摂れる食材であるにもかかわらず、節分の季節以外はあまり食べる機会がなかったこともあり、選定しました。
先行研究でも既に、ヨーグルトに含まれる乳酸菌、乾物に含まれる食物繊維には腸内環境を改善する効果がわかっており、乾物離れが進む昨今、忙しい毎日でも手軽に普段の料理に利用でき、乾物ヨーグルトに注目しています。
■DRY and PEACE サカイ優佳子+田平恵美 プロフィール
2002年より食育ワークショップ「食の探偵団」を主宰。五感を重視し、食と社会の繋がりを意識したプログラムを開発する。11年より乾物(=DRY)は未来を作るPEACE(=平和)な食材と捉え、現代のライフスタイルにあった乾物料理を提案。15年に乾物をヨーグルトでもどす「乾物ヨーグルト」を発案し、さらなる乾物の普及を目指している。
著書に、「乾物Every Day」(コモンズ)、「ヨーグルトでもどす魔法の乾物レシピ」(主婦の友社)、NHKテキスト「まる得マガジン からだイキイキ!簡単でおいしい ヨーグルトでもどす乾物レシピ」(NHK出版)、「米粉食堂へようこそ」(コモンズ)、「米粉ランチ」(農文協)など。
2016年9月22日に世界文化社より「毎日食べたい乾物ヨーグルトレシピ決定版」を出版予定。
一般社団法人DRY and PEACE(ドライアンドピース)
http://dryandpeace.com