バリアスマートAD-eco 参考図
バリアスマートシリーズ イメージ図
製薬関連施設などのクリーンルームは、製品の品質確保のために常に高い清浄度の維持が必要です。この様な施設では、高清浄度を維持するために空調設備の稼働エネルギーが非常に大きいことから、夜間や非生産時などに送風量を減らす省エネモードへ切り替えることが少なくありません。しかしながら、空調の運転モード切替の際に室圧が大きく乱れるという問題がありました。
「バリアスマートAD」は、室内除染時や空調の起動・停止などの省エネモード以外の運転切り替えでも、室圧の安定化を最優先に空調設備機器を制御することができるほか、除染システムとのスケジュール連携も可能なシステムです。
「バリアスマートAD-eco」は、「バリアスマートAD」の多くの機能からお客様のご要望が多かった省エネモード切替時の室圧安定だけに機能を絞り込んだシステムで、室圧の順位※を安定に維持したまま運転モード切替えが可能です。
※室圧の順位:施設内の各部屋における清浄度のレベル差を維持するために設けられる順位で、その順位が逆転すると清浄度が低下し相互汚染のリスクが発生します。
「バリアスマートAD-eco」は、製薬関連施設だけでなく工業用クリーンルームなどにも適用できるため、さまざまな業種での需要に応えることが可能です。今後、製薬業界や工業用クリーンルームが必要な業界を対象に、年間10件の導入を目指します。
「バリアスマートAD-eco」は、2016年6月29日から東京ビッグサイトで開催される医薬品・化粧品・洗剤 研究開発・製造技術国際展「第29回インターフェックス ジャパン」に出展します。
出展詳細: https://ipj2016.tems-system.com/exhiSearch/IPJ/jp/Details?id=3AhouGod0Y4%3D&type=1
【参考】ダイダンの室圧制御技術「バリアスマートシリーズ」
クリーンルームを清浄な状態に保つためには、室圧を維持する室圧制御技術が不可欠です。特に製薬関連施設に代表されるバイオロジカルクリーンルームなどでは、扉の開閉や給排気風量の変更・切替操作に伴う室圧の乱れ(外乱)が発生しても室圧が規定した範囲から逸脱することは許されません。バリアスマートシリーズは、外乱に対応した、当社独自の室圧制御技術です。
https://www.daidan.co.jp/tech/hybrid.html
バリアスマートシリーズには、以下の4つのステップがあります。
STEP1「バリアスマートCM」基準圧の揺らぎへの対策
STEP2「バリアスマートEQ」突風時の室圧の逸脱を防止
STEP3「バリアスマートHB」扉開閉時の交差汚染を防止
STEP4「バリアスマートAD」除染時や空調モード切替時に安定した室圧を維持