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家族での夏の外遊びが増える今、ニチバンがケガの正しい応急処置をレクチャー


ニチバン株式会社が、6月28日(水)に都内にてメディア関係者を対象として「ニチバン ケアリーヴ『夏の外遊び』ラウンドテーブル 専門医が教える“令和”の正しいケガの応急処置」を実施した。子どもが外でケガをしてしまった場合の正しい応急処置の方法を教えるセミナーだ。

ニチバンは様々なテープ製品を販売していて、絆創膏、鎮痛消炎剤、テーピングテープなども取り扱っている。

セミナーではニチバンが行なった「子どもの外遊び意識調査」の結果も発表された。調査期間は2023年5月9~11日で、対象となったのは全国の3歳から小学校6年生までの子どものいる男女400名だ。

調査の結果、コロナウイルスの位置付けが5類に移行したことでアウトドアレジャーの需要が高まっていること、その一方で親として子どもの熱中症や脱水症状、ケガを不安に思っている人が多いことが分かった。

また、子どもがケガした場合の処置に関して、6割以上の人が正しく処置できるかどうか不安に感じていることも明らかになった。


傷口は消毒ではなく水で洗うこと

セミナーには、塙小児科医院院長で日本小児科医会常任理事も務める、塙佳生氏が専門医として登壇した。

塙氏は、「モイストヒーリング」と呼ばれる傷ケア方法を紹介。モイストヒーリングは別名を閉鎖療法、湿潤療法と言われ、患部を湿ったまま密封する。細胞の再生を促す体液を傷口に保持することで、人間が本来持っている自然治癒力を引き出すのだ。

モイストヒーリングのメリットとしては、「傷が早く治る」「傷跡が残りにくい」「(絆創膏の交換回数が少ないので)感染の心配が少ない」「痛みが少ない」というものが挙げられる。

モイストヒーリングを行なう際には、消毒液は使わないほうがいいと塙氏は強調した。消毒液を使うことで治りかけている傷口の細胞を殺してしまう恐れがあるのだという。そのため、消毒ではなく、傷口を水で洗うことを塙氏は推奨した。

家庭でできるモイストヒーリングの手順は以下のとおり。まず、水道水で傷口をよく洗う。次に、清潔なタオルやティッシュペーパーで傷口を抑えて止血する。最後に、救急絆創膏で傷口を保護する。

様々なメリットがあるモイストヒーリングだが、決してオールマイティではなく、動物に噛まれた傷や2~3分経っても血が止まらない傷などは、病院で適切な治療を受けたほうがよいとのことだった。

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