
簗(やな)和生前農相に道路予算を「カットした」と名指しされた栃木県那須烏山市で28日、川俣純子市長の定例記者会見があった。川俣市長は、簗氏から市への説明が依然としてないことを明らかにし、「疑念は残ったまま。しっかりと説明責任を果たしてほしい」と述べた。
川俣市長の会見は一連の騒動後で初めて。簗氏の発言について、「本当に失礼なことをされた。市や市民の未来に対して重大な発言だった」と改めて批判した。
大臣辞任については「県内選出の大臣が1人減ることは大きな損失」と述べる一方、「(問題を)真摯(しんし)に受け止めて、住民が納得できるような説明をしてほしい」と、簗氏が市民に直接説明する機会を設けるよう求めた。
市によると、市役所には問題発覚を機に全国から電話が殺到。一時は日常業務に支障を来すほどで、現在も1日約5件寄せられるという。市への激励だけでなく、市の道路予算を巡ってSNS上で広がった事実誤認に基づく中傷もあるという。
同市では14日、市議会が簗氏に対する抗議決議を可決。「強く抗議するとともに、那須烏山市民に対して説明する場を早急に設けるよう求める」などとする内容で、簗氏の大田原市の事務所に送付した。【白川徹】
